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今回の「彼岸島 48日後…」498話のサブタイトルは「初めてなの」。
休載明けの一話です。
このサブタイトルを見て、
「いったい何が初めてなんだ」と身構えた人も多いはず。
ところが中身は、
ネズミが男を見せる回
でした。
姫に追い回される小春たち。
仲間のために自分から囮になるネズミ。
そして最後に現れた、懐かしいあの顔。
いつだって、あいつは一番いいところでやって来る。
ツッコミどころと胸アツが同時に押し寄せた498話を、
じっくり振り返っていきます。
彼岸島 48日後…前話までのあらすじ
舞台は東京を囲む巨大な壁の周辺。
邪鬼の命をつなぐ「白い水」を都内へ運ぶ給水車。
これを壊すために、明たちは自衛隊と組んで乗り込んできました。
ところが給水車を守っていたのは、
アマルガム・彼岸王子と吸血鬼の一団。
しかも仮面の下の正体は、
かつて彼岸島で共に過ごした紅葉だったのです。
変わり果てた旧友の姿に打ちのめされながらも、
明は彼女と戦う覚悟を決めました。
いまの位置関係をざっくり整理するとこうです。
明はビルの中に身を潜め、炎の杖を持った彼岸王子が捜し回っている。
自衛隊は給水車の前で吸血鬼たちと撃ち合いの真っ最中。
そして小春・ユカポン・ネズミの3人は、
彼岸王子が連れてきた邪鬼「姫」に追われている。
師匠ですら手を焼いたという、あの姫です。
498話は、この3人の逃走劇から始まります。
彼岸島 48日後…498話ネタバレ
給水車をめぐる撃ち合いは膠着状態
まずは給水車の前の戦場から。
自衛隊はライフルで応戦を続けます。
一方の吸血鬼たちは、槍を手にひたすら前へ。
自分の体を盾にしてまで給水車を守ろうとする、
異様なほどの忠誠ぶりです。
さらに給水車の前には、もう1体の姫が陣取っています。
撃っても撃っても、肝心の給水車には届かない。
人間側にとっては、じりじりと焦る展開が続きます。
ちなみに今回、明と彼岸王子の対決シーンはほぼありません。
主役はあくまで小春たち3人です。
小春のトラック特攻、それでも姫は止まらない
姫から必死に逃げる小春・ユカポン・ネズミ。
ビルの中を突っ切って外に出たところで、
小春が勝負に出ます。
見つけたトラックに飛び乗り、
そのまま姫めがけて体当たり。
トラックは派手に爆発します。
これは決まった、と思いきや。
姫はほとんど平気な顔で起き上がってきます。
ダイナマイトでもびくともしなかった相手ですから、
ある意味では予想どおりなんですが……。
読者からは逃げていたはずなのに次のコマではもう運転している、と
トラック調達の早さにツッコミが殺到していました。
このテンポの速さ、彼岸島らしいですよね。
ネズミが囮に「私、初めてなの」の妄想
逃げ続けるうちに、ユカポンの足が限界を迎えます。
このままでは追いつかれる。
そこで動いたのがネズミでした。
ユカポンを逃がすため、自分が囮になると決め、
仲間とは反対の方向へ走り出します。
姫はまんまとネズミのほうへ。
追い詰められていくネズミの頭に浮かぶのは、
なぜかユカポンとの甘い未来。
「私…初めてなの」
サブタイトルの正体は、まさかのネズミの妄想でした。
命がけの場面なのに、頭の中は幸せな家庭像でいっぱい。
笑っていいのか泣いていいのか分からない、
いかにも彼岸島な名場面です。
そしてついに、姫の大きな口がネズミに迫ります。
スローモーションのような演出に、
「ここで退場か」と覚悟した読者も多かったようです。
巨大な矢が姫を貫く!現れたのは勝次
その瞬間。
どこからか飛んできた太い矢のような一撃が、
姫の体に突き刺さります。
姫の動きがぴたりと止まり、
ネズミはぎりぎりのところで脱出に成功。
小春はすぐに気づきます。
これは、以前に壁の中で見つけた
対邪鬼専用兵器による攻撃だと。
発射された方向に目をやると、そこには……。
手を振る勝次の姿!
隣には、メガネの発明家・蘭華の姿もあります。
勝次の再登場に、小春もユカポンも思わず笑顔。
勝次こそヒーロー、と言わんばかりの煽り文で、
498話は幕を閉じます。
彼岸島 48日後…498話感想・考察
今回のMVPはどう見てもネズミ
最後に全部持っていったのは勝次でした。
でも、体を張ったのはネズミです。
普段はビビってばかりの男が、
好きな人のために自分から囮を買って出た。
妄想の中身はともかく、
あの決断は本物のヒーローだったと思います。
それなのに、助かったネズミを気づかうコマがほぼない。
この扱いの軽さまで含めて、ネズミらしいと言えばネズミらしい。
SNSでも「ネズミ、やるやん」という声が目立っていました。
勝次と蘭華はどうやってここまで来た?
勝っちゃんの帰還は文句なしに熱いです。
ただ、気になる点もあります。
明たちが自衛隊と一緒に、苦労して突破してきた東京の壁。
その内側に、勝次と蘭華の2人だけでどうやって入り込んだのか。
しかも初めて触るはずの大型兵器を、
いきなり狙いどおりに当てています。
ここは天才発明家・蘭華の頭脳あってこそ、なのかもしれません。
勝次の義手がどうなったのかも、まだ分かりません。
次回以降の描写に注目したいところです。
姫を倒せる兵器、ついに人間側の手に
今回いちばん大きいのは、ここだと思います。
これまで明ですら真正面からは挑まなかった姫。
その姫に、はっきり通用する武器が見つかった。
しかも給水車の前には、もう1体の姫が残っています。
この兵器をどう使うかで、
給水車をめぐる戦いの流れは大きく変わりそうです。
反撃の切り札は、勝次と蘭華の手の中に。
そんな希望が見えた一話でした。
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今回の498話は、
絶望と希望の振れ幅がとにかく大きい回です。
特に見てほしいのが、後半の流れ。
ネズミの妄想。
迫ってくる姫の口。
そして振り返った先で手を振る勝次。
このコマ運びの緩急は、文字だけでは伝わりません。
ぜひ本編で、あの「来たァ!」の瞬間を味わってみてください。
最後のページで、思わず声が出るはずです…!!
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次回は、勝次たちと姫の戦いが本格的に動き出しそうです。
対邪鬼専用兵器は、本当に姫を倒しきれるのか。
続きが気になって仕方ありませんね✨