人気作が次々と大団円を迎え、世代交代を感じさせる2020年夏の週刊少年ジャンプ。
そこへ堂々帰還したのが「べるぜバブ」「腹ペコのマリー」を代表作に持つ田村隆平氏による海洋マンガ！
ギャグのようなそれでいてストーリー物のような、一言で言い表せない深い魅力がつまった目が離せないイチオシ作品です！
前回までのあらすじ
主人公・鮫島灼熱（さめじまボイル）はハードボイルドな警察官。大都会新宿での不祥事を経て左遷された先は、小笠原諸島姉ヶ島！ そこで出会った相棒はまさかの人外？！ そしてその人外をパパ上と慕う謎の少女……刑事×少女×海、深海のごとく誰も見たことのない物語が今始まる――。教団の事件の捜査の為、海洋機動捜査隊と主人公二人は海底遺跡を調査。その頃、陸上では……。
この記事では灼熱のニライカナイ、27話のネタバレを無料で紹介します！
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灼熱のニライカナイ 27話 ネタバレ
宇海ちゃんの過去
海底で繰り広げられるバトルをよそに、陸上では宇海ちゃんとチャコちゃんが平和に日常を送っています。しかし宇海ちゃんの表情には影があり、母親の事を思い出しているようでした。
宇海ちゃんの母親はダイバーの仕事をしており、海が大好きな人でした。しかし、宇海ちゃんが6歳の時、海に潜ったまま帰らぬ人に。おそらく行方不明の体なのでしょう。お葬式にも棺が並んでいません。笑顔の遺影と、遺体のないお葬式。幼かった宇海ちゃんは何を想っていたのでしょうか……。
浜辺でチャコちゃんがカニと戯れていると、宇海ちゃんが家に帰ろうと優しい笑顔を向けます。一緒にギョーザを作ろうと誘い、いちごまで入れていいと言う優しさ……！
不安なのは宇海ちゃんも変わらないはずなのに、寂しそうなチャコちゃんに向ける大人の顔が切ないですねぇ。
宇海ちゃんはなぜそこまで二人を心配しているのか、宇海ちゃんと海、海底遺跡はどう繋がるのか――。
行かないでって言ったのに
海底遺跡について、詳細は分かっていません。なぜあれほどの大きな施設が島民に知られていなかったのかが語られます。
「潮の流れが複雑なせいか海難事故が頻発する海域で、島の漁師すら近づこうとはしなかった」
こういう丁寧な一文があってこその謎なんですよね。オルフェの電波で見つかりはしましたが、海機捜とオルフェのどちらかがいなければ明かされませんでした。
そしてその海域の調査を宇海ちゃんの両親は積極的に行っていました。お父さんは海洋考古学者とのことです。これ初出？ 何度も宇海ちゃんのお母さんはそこへ潜り、宇海ちゃんと潜ったある日に、遺跡から帰ってこなくなってしまったという事でした。
危険な海域とは誰もが承知していたはずです。そこへ娘を連れて行ったのか？ いくらか謎が解けて、安全だと思ったのか？ 宇海ちゃんが「そこ」にいた理由、これは物語にも深くかかわっていそうです。もちろん、お母さんの行方も。宇海ちゃんの悲痛な横顔……どうか、いつか報われる日が来るように。
そんなトラウマがあって同僚が得体のしれない教団の調査に行くなんて聞いたら、行かないでって言うのは当然ですよね。どうか、全員無事で。
主人公、回復！
オルフェの右腕の力でか、海人の力の無効化に成功。しかし毒を受けたままの体は確実に弱っています。そこへ相来くんが日本では手に入らないはずの血清を注射し、毒を消すことに。相来くん、回復役だけど能力じゃなかった……！ それとも血清を作ったのは彼なのかも？ まだまだ海機捜メンバーには謎が多いですが、ひとまずサメは安心して良さそうですね。
しかし、陸の方では不穏な動きがあるようで。
チャコちゃんの手を引いて帰宅中の宇海ちゃん。そこへ帽子にサングラスの女性が佇んでいて。
「イルカというのはどうしてこう、マヌケなんですかね……？」
彼女の指さす先には、座礁したオキゴンドウが何頭も砂浜にひしめいています。
ちょっと待って。
一応見返しましたが、宇海ちゃんは神室君を車に乗せはしましたが、沖浦さんとの接点はなかったはずです。宇海ちゃんは沖浦さんに対し記憶の中にいるような素振りを見せていますが、それはいったいどこで？ いつ？ 宇海ちゃんもまた、教団と何かあるのでしょうか？
ちなみにオキゴンドウはイルカ？
オキゴンドウとは、クジラ目ハクジラ亜目マイルカ科、オキゴンドウ属に分類されるクジラの仲間です。もっとも、クジラとイルカの境目は便宜的なもので、うっすら「ハクジラの仲間を体長４メートルくらいを境に大きければクジラ、小さければイルカ」となっています。
ゴンドウというとオキゴンドウに限らず体長が４メートル前後なので、ボーダーではありますが水族館などでもクジラと紹介されることが多いんですよね。ただまあ、地域によって食べる時クジラ肉だったりイルカ肉だったりするのでどっちでもいいんですけどね。
尚、口の部分が出っ張っている（吻と呼ばれるくちばし状の口）と、イルカ、その部分がなくツルっとしているのがクジラ、という分け方もあるそうです。
はい。
陸上の戦い、宇海ちゃんの決意。
座礁した大量のオキゴンドウが、黒スーツの海人に姿を変えると、あたりは悲鳴に包まれます。その隙に、チャコちゃんを攫って行こうとする沖浦さん。彼女の能力もまた謎ですが、神室くんの特別な存在であるだけあり、海人を使役しているような格好になっていますね。
必死に銃を向け、投降を迫る宇海ちゃん。しかし大量の海人を侍らせる沖浦さんにそんな脅しは通用しません。ほんの少しのにらみ合い。そこへ、サメからの通信が復活し、二発の銃声が響き渡る。
一つも当たらないと高笑いする沖浦さんの隣で、チャコちゃんを捕らえていたオキゴンドウの体が貫かれました。
現れたのは、梶金之助。彼もまたギャングランキング一桁の実力者でした！！！
灼熱のニライカナイ27話 まとめ
さあさあさあ、先週に引き続き大鰆組の再登場となりました。気になるのは、ギャングランキングが集団につくものではなく個人につくものだと分かった点ではないでしょうか？！
先週、セイラちゃんにもギャングランキングが19位と他に比べて少し低いもののつけられていました。これはセイラちゃんにも戦う力があるということですよね？！ 現状神室くんサイドについているように見えるセイラちゃんでしたが、梶の方は敵対してしまいました。チャコちゃんを守り、セイラちゃんと由香理ちゃんを取り戻す戦いになるのでしょうか？ 守るものの多い忙しい主人公ですね……！ 総力戦に期待！！！
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今回は、灼熱のニライカナイ27話ネタバレを紹介しました！
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