魔入りました!入間くん35巻ネタバレ感想!「敗北」を期した師弟

週刊少年チャンピオン

2017年3月から、週刊少年チャンピオンにて連載されている「魔入りました!入間くん」。

クズ両親に突然悪魔・サリバンの元に売り飛ばされたお人好しな人間の少年・鈴木入間。サリバンは付き人のオペラと共に入間を熱烈歓迎、自身が理事長を務める「悪魔学校(バビルス)」入間を悪魔の生徒として入学させます。最初は「人間とバレないように」意識していた入間だが、アスモデウスとクララという悪魔の親友ができ、問題児クラスの先生や先輩、2年生に上がり後輩や外の世界の悪魔とも交流する機会が増え、「魔界で自分らしく生きる」ことも真剣に考え始めているようです。

「魔界の歴史がひっくり返る」と言われる「大貴族会(デビキュラム)」にアスモデウスやアメリ会長らと参加した入間。しかし「元13冠・ベヘモルト襲撃」「それを食い止め英雄になったバール」「バールに付いていたキリヲ」と大きな事件がたくさんあった前巻。そして入間をキリヲから守ろうとしたアスモデウスに「何も知らない君に教えてやるわ」とキリヲは、「入間は人間だ」とバラそうとして・・・!?💦

そんな「魔入りました!入間くん」最新刊35巻ネタバレを紹介します。

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魔入りました!入間くん35巻ネタバレ

304話・・・僕も貴方も

デビキュラム参加前のとある日、唐突にアスモデウスに「どこの香水を使っているのか」と聞かれた入間。何か臭うのか、もしや人間とバレたのかと二重の意味で驚いた入間。アスモデウスにとって馴染みのない不思議な香りだったとのこと。

人間であることを隠すため、魔界に来てすぐサリバンに香水を大量にかけられ、今は人間だと知っているバラム先生に香水を調合してもらっている入間。実は入間、自分が人間だということは「バレる」のではなく「自分の意志で言う」と決めていた。だからこそ、こんな形でキリヲに暴露されるわけにはいかない・・・!

「パンドルーラ」と言いかけたその時・・・間の抜けた着信音が。そして「入間ち元気!?✨」と底抜けに明るいクララの声がした。クララは魔具研見守り隊長としてシネル先輩や後輩3人と仲良く師団披露について話し合ったと自慢げに話し、「魔具研で待ってるから早く帰って来てね!!✨」と言って電話が切れた。

元気をもらった入間は、キリヲが嫌う絶望のない真っ直ぐな目で「僕が居場所を失って貴方の元へ行くのを望むなら、僕も魔具研という居場所を守って貴方が帰るのを望みます」と毅然と言った。キリヲはため息交じりに「興覚めした、この辺でお暇する」と踵を返した。逃がすかとアスモデウスが攻撃を仕掛けるもまたも強固なバリアで防がれてしまった💦

「どのみち僕らは『運命の天敵』やから惹かれ合う」
そう言い放ったキリヲを諦めきれない入間と、その横で「あの魔力の弱いアミィ先輩がなぜこんな強さを」と疑念が浮かぶアスモデウス。親友同士の間にも考えの差が出ていました・・・。

305話・・・私のことを知らない貴方へ

かつての仲間だったベヘモルトが襲撃してきた今回のデビキュラムを今一度振り返る現13冠たち。13冠の中でも評判がよくないバールに借りができたことは気に食わないが、他の13冠が誰一人動けなかったことを考えると妥当かもしれない・・・
と話していた時、ナルニアに化けたままのアンリが後日三傑と共に魔界塔へ行く旨を伝える。魔関署はベヘモルトの移送と取り調べ、片付けや調査と多忙を極めるのは承知だが、騒動の最中一度も姿を見せなかった魔関署特別警備長・ナルニアの姿をアンリは探していた。

そのナルニアは会場の外の塔で弟・カルエゴ先生とようやく邂逅を果たした。一族にも居場所を明かせなかった中13冠になった旨を伝えてもカルエゴ先生は素直に喜ばなかった。それは悪魔学校襲撃事件を起こしたアトリがナルニアの推薦だったから。そのことについて追及すると、ナルニアは淡々と「必要だった」と言った。生徒を襲う悪魔を送ったのが必要なプロセスとはどういうこと・・・!?💦

「いいかい、兄の選択に間違いなどない。何も心配いらないよ」

その姿はカルエゴ先生が小さい時から憧れ追いかけてきた、優秀で優しい尊敬する兄そのものだった。なのにどうしてもカルエゴ先生は釈然としなかった。そんな弟にナルニアは「入間には近づくな」と言った。彼は危険でこれからの魔界に不要、害をなす存在だと。「だって彼は・・・」

また入間の正体が第三者によってバラされそうになるが、果たして・・・そして「入間が何だと言うのですか」と青ざめて言うカルエゴ先生の心情とは・・・!?

306話・・・解放

「趣味は?好きな食べ物は?出身は?バール様とお呼びしても?」など、プライベートな質問を花に乗せて尋ねるシュラ姫に、「英雄バール」は自身に直通する携帯電話を姫に差し出しご機嫌を取る。魔神族の護衛は「これからも悪魔族とはより良い共生関係を築いていきたい」と三傑たちに残した後、「特に雷皇バール様を強く支持します」とシュラ姫は生の声でそう伝えた。姫が自身の声でそう宣言したということは、バールが三傑にも劣らぬ権力を持つということ。

「俺は今度のデビキュラムで『13冠が支持せざるを得ない』英雄になる」と宣言していたバール。「そのための生贄だ、ベヘモルト」やはりバールがベヘモルトを攫って英雄に成り上がった謀だった!!💦倒れるベヘモルトに「悪役ご苦労」と伝え、バールはもう1人の協力者・ナルニアに「協力感謝する。13冠就任おめでとう」とメールを送った。「せいぜい利用し合って行こう」よくない悪魔たちが権力を持って、魔界はどうなるのか・・・

その頃、ナルニアの言葉を反芻していたカルエゴ先生は、廊下に倒れるその入間とアスモデウスを見つけ慌てて駆け寄る。が、入間は「緊張の糸が切れた」と寝落ちていた😅そこへアムリリス、アメリ会長、バチコと集まってきてとにかく入間を運ぼうとした時、誰かに声をかけられて・・・?

307話・・・思い出に笑って

寝てしまった入間は夢うつつの状態で微かに風や揺れを感じた。入間は「おじいちゃん」サリバンがおぶって帰路についている途中だった。

サリバンは「ずっと見てられなくてごめん。おじいちゃんとしてまだまだだなぁ」と言った後、「その点入間くんは不測の事態で誰もが恐怖、混乱する中力強く誰かを守ろうとしていた。何て誇らしい孫だろう」と最大の賛辞を述べた。オペラに反対されても友達の力を借りて押し切って魔界を知ろうと夜会に参加して、入間の成長は誰が見ても明らかで素晴らしいものだった。

「初めて君を見た時はか弱い人の子だと思ったが、今の君は素晴らしい悪魔になったよ

入間は満足そうな顔で再び眠りについた。その顔を見ながらサリバンは、「性格も好みも全然真逆なのに、どうしてあの人の顔がよぎるんだろうね」と、入間の後ろにかつての魔王デルキラを重ねてしまうのでした。

その後、サリバンと入間の姿に驚きつつもオペラは就寝の準備。今日は入間もみんなも疲れているだろうから、「家族らしく」寝ようじゃないか・・・「お休み入間くん🌙」

308話・・・あなたは子供

デビキュラムから一夜明け、オペラは宣言通り超豪華な朝ごはんを机いっぱいに並べた。入間は目を輝かせて「美味しい」と笑ったけど、どこか心の底から笑えてない感じがした。

すると、クララがアスモデウスを引き連れて遊びに来た。「うん、いっぱい遊ぼう!」そう言って笑顔を見せた入間にクララも違和感を感じた。すると徐にポケットから巨大なぬいぐるみを出し、入間とアスモデウスを強引にぬいぐるみに入れ「2時間後に起こして」とオペラに伝えた。

ぬいぐるみの中は収穫祭でも使った「おもちゃ箱」というれっきとした魔術。本来は引き込んだ者を遊ばせて魔力を吸うという恐ろしいものだが、今回は遊ぶためだけに使うとクララは決めていたみたい。と、「置いて行かれて寂しかった」と突然叫んだクララ。そして「おもちゃ箱は暴れても大声出しても大丈夫。今みんな小さい子だから恥ずかしくない、嫌なことやモヤモヤは叫んで吐き出そう!!」と説明した。

すると入間が「じゃま、きらいって言われて怖かった、先輩も大きい悪魔も怖かった!!😭」、アスモデウスが「いるま様を守るって言ったのに守り切れず不甲斐ない😭」と泣き出した。そして入間は「2人に言わなきゃいけないことあるけど言っちゃダメなの、ごめんね😭」と泣いたまま言った。

「待てる!!言える時までずっと待つ!!」
そう約束してくれた2人はまさに「シンユー」。実は全員言ってない秘密があるけど、言える「いつか」までずっと待つ、と約束し疲れるまで遊び続けましたとさ・・・時には子供になって気持ち吐き出さないとねw

309話・・・気になるあのヒト

デビキュラムの騒動は魔界を震撼させ、悪魔学校内にも波紋が。魔界の行く末も気になるし、入間が「三傑サリバンの孫」ということもあり、入間に真相を聞こうとしている生徒が多くいる模様。でも「何を聞かれてもノーコメントを貫こう」と認識阻害眼鏡をかけた親友3人で結託し足早に教室へ。その間もずっと話題の中心は入間とアスモデウスだった・・・

問題児クラスに着くと、「大丈夫だった!?ケガしてない?」と魔界云々より入間たちの身を案じる声で出迎えてくれた級友たち。その後も「アムリリス様ってやっぱえっちだった?」「どんな食事が出た?」「翡翠使ったアクセ持った悪魔いた?」「どんな服で行ったの?」「会場ってライブに向いてた?」など、軽い話題ばかりを振ってくるのでアスモデウスが困惑していると。

「暗い話より明るい話がしたい!魔界のことは偉い人に任せればいい!」「魔界のことより入間くんとアスモデウスが無事帰ってきたことの方が大事!」
「「おかえり、入間くんアズアズ!!😊」」改めていいクラスに入れてよかった、と思う入間でしたw

他に知ってる悪魔いた?という話題でカルエゴ先生の話を出すと、代理でモモノキ先生が入って来た。何とカルエゴ先生、悪周期が近くて休んでいるとのこと。生徒は「あのいつも悪周期みたいな先生が?」と疑問だし、モモノキ先生はカルエゴ先生の妄想が止まらないけど← そんな中、突然ロビン先生が飛び込んできて・・・!?

310話・・・弓使いの言い文

魔界塔665階。ここで今回はサリバンたち三傑も交えた「13冠会議(サーティーンディナー)」が行われていたが、新13冠のナルニアとメフィストは準備のため、そしてバールは「シュラ姫とのお茶会」で欠席。魔関署で拘束中のベヘモルトは外傷は完治したものの意識が戻らないこと、今回のデビキュラムで「現13冠への不満・疑念」「新13冠への期待・興味」そして「デルキラ廃席への賛成意見」が魔界中で意見が飛び交っていることなど、あらゆる情報が机の上で飛び交う。

デルキラ廃席となれば魔界の均衡を崩しかねない、しかし民意を無碍にもできない、そしてその空いた魔王の席にバチコを入れるのか・・・全員が二の足を踏んで話が進まない中、パイモンが「バルバトス」の名を聞いてから妙にソワソワし始めた・・・その時。

突然天井を突き破り矢文が届いた。送り主はまさにパイモンが心配していた「バルバトスの大統領」からだった。「デビキュラムの騒動とかどうでもいい。バルバトスにとって重要なのは『バチコの未来』。魔王の席が空いたからってバチコを穴埋めに使うな。バチコの知らない所で変な重責負わせるようなことするなら、バルバトスならびに三大英雄への反逆と見なす。バチコの進退はこちらで決める」めちゃくちゃ怒ってるやん・・・💦

もしも三大英雄と13冠が衝突となれば、魔界を揺るがす大戦争になりかねない。奇しくもバールが望んだ「混沌」の魔界になってしまう・・・慎重に行動しないと魔界の行く末が大統領の機嫌で決まってしまうとも言えるのだから・・・。

そんなめっちゃキレてる「大頭領」の前に・・・入間が!?💦

311話・・・弓使いの怒り

ロビン先生にちょっと強引に連れ出された入間。来訪目的は「落ち込んで閉じこもっているバチコを励ますため」、そのためなら大頭領も歓迎してくれると軽く向かったのだが・・・大頭領は件の13冠の立ち振る舞いに腹を立てており歓迎どころではなかった💦「バチコは誰とも会わない、これは本人の意志だ」とキッパリ言うので思わず入間が聞き返すと・・・

13冠は黄金の椅子をエサにバチコを期待させておいて実力・実績不足だと断り、かと思えば空いたから座れと言い、しかもその椅子はいつの間にか危険なものになっていた。こんなフザけた話があるか。さらに座るべきか断るべきかと外野の話のタネになるような好奇の的になっている。そんなバチコに励ましなんか一番の毒。何人たりともバチコには会わせない、これ以上彼女を傷つける奴がいるなら、親戚でも弟子でも13冠でも魔王でも脳天ブチ抜いてやる。

大頭領が相当怒っているとは知らなかったロビン先生は入間に謝り帰ろうと促すが、「そのお怒りよくわかります。しかし帰るわけにはいきません」と入間。
「だって僕も同じくらい13冠に怒っているから」

大頭領もロビン先生も目を見張った入間の気持ち。そして入間は師匠・バチコへの思いを熱く語り始めた・・・

312話・・・ずっと言いたかった言葉

13冠候補になった時、バチコは正直その席に座りたいと思った。しかし「魔王の席を廃してまで入れるのがあの実力不足の小娘か、サリバン様悲しむだろうな」といった野次が痛かった。

やっぱりバルバトス家3番目じゃ・・・と一度伸ばした手を引っ込めてしまったが、そんな時聞こえて来たのは「実績がないと言うなら僕が実績になる、それが師匠への1番の恩返しだと思う」というバカ弟子・入間の声だった。メチャクチャだとは思うが、入間だけはずっとバチコに諦めずついてきたし、全力で苦楽を共にしてきた間違いない「弟子」だった。アッチのやってきたことは、入間を弟子にしたことは絶対間違いじゃなかった・・・!

「一緒に怒りてぇだぁ?」大頭領が凄んできたかと思われたが・・・「よくわかってんじゃねぇか!」あれ?一気に意気投合?😅入間も「まず『褒め円陣』かな」って謎の提案してるし!大頭領もロビン先生も乗ってるし!💦こっぱずかしくなってバチコが飛び出してきたので結果オーライ?w

改めてバチコは正装になり、バルバトス家に迷惑をかけたことを謝罪。そして13冠の任を受けると宣言!今の混沌とした魔界で13冠に就くその重責や苦労も心得ているとのこと。そんなバチコを見て大頭領は頭巾を外し、素顔を露わにして「大頭領を降りる」と宣言!💦そして「現頭領を大頭領にし、バチコを頭領にする」と言った!!💦「この程度に負けてちゃ13冠など片腹痛いぞ?」

師匠バチコ、一大決心・・・!!

魔入りました!入間くん35巻感想・まとめ

いやぁ・・・激動の巻でしたね!!前巻がものすごく気になる所で終わったこともあり、今回の終わり方はとても綺麗だったのではないでしょうか。どうしても大貴族会の終わり方は謎も悪意も残ったままだしスッキリはしませんが・・・どうしてここでスッキリしないのかという理由は、このお話の主人公が「入間」という「少年」だからです。

作者・西修先生が巻末コメントで「デビキュラムは大人悪魔たちの戦場、子供の入間にできることは少ない」と書いています。さらに、デビキュラム編開始前に「入間は負けることになる」と打ち合わせで話が出たとも書いています。要するに、子供が大人の世界に飛び込んだとて「見学」程度しかできないわけで、あそこに追いつくために入間たち若人はいろんなことを経験しないといけないということを示唆しているのだと思います。そのために入間は「悪魔学校」に通っている、然るべき場所で然るべき経験を積んでいるという。ちなみにバチコも「負け」を期したからこそ、ラストは弟子入間と共に導き出した結末だったんだそうです。深いなぁ・・・

ちなみに今回の「スキ魔」はついにエイコちゃんとチマちゃんが邂逅!?チマちゃんは入間に恋をしながら「入間ファン・ガチ恋勢」みたいになりそうです、めんどくさいファンですね← さらに、このスキ魔が最新話に繋がっているというからメチャクチャ面白い・・・!🤣

次は楽しいハッピー巻になりそうとのこと!
次巻も楽しみです!

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今回は、「魔入りました!入間くん」の35巻ネタバレを紹介しました!

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