魔入りました!入間くん52話ネタバレ感想!私を突き動かすものは

週刊少年チャンピオン

2017年3月から、週刊少年チャンピオンにて連載されている「魔入りました!入間くん」。

クズ両親に遊ぶ金欲しさに悪魔・サリバンの元へ売り飛ばされてしまったお人好しな人間の少年・鈴木入間。サリバンは入間を孫として熱烈に受け入れ、自身が理事長を務める「悪魔学校(バビルス)」に入間を悪魔の学生として通わせることに。「人間とバレてはいけない」と最初は目立たないことに集中していた入間だが、アスモデウスとクララという悪魔の友達ができ、問題児クラスの級友や先生、生徒会長アメリと交流することによって「魔界で自分らしく生きる」ことも少しずつ意識するように。

「真っ直ぐ野望に突き進む貴女はどんな性格や姿でも素敵です」そんな歯が浮くようなセリフを言ってなよなよアメリさんの背中を押した入間。おかげでアメリさんにはやる気が出ていざロノウェの仕掛けた「解散選挙」に挑む!一方でアスモデウスとクララは師団の仕事で回収するものが「性格」「改変」と何やらヒントになるもので・・・?

そんな「魔入りました!入間くん」52話ネタバレを紹介します。

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魔入りました!入間くん52話ネタバレ

強い刺客

「アメリさんの記憶のヒモは何かに引っかかったまま。きっかけがなければほどけない」そんなほどけない状態のまま、ロノウェが申し込んできた「解散選挙」当日になってしまった。

解散選挙は学校内の一角を占拠して大々的に行われる。高所に設けられたお立ち台にロノウェとアメリさんは上り、足を鳴らしバトルを盛り上げる集団までいる。「アレフ、ベト、ギメル!ダレス、ヘー、ヴァウ!ザイン、ケト、テト、ヨド!!」「我らが主を決す、解散選挙の開会だ!!」ランクを1から10まで言うのは「すべての悪魔の主」であることを表しているのでしょうか。

双方のアピールの後投票へ移るというシステム、制限時間は3分。先攻はロノウェ。
「僕から君たちに提案するのはズバリ!『愉楽』だ!」この時ロノウェはやはり能力「カリスマ」を発動し一気に注目を集める。「学園を楽園にしようじゃないか!学生の本分は学びを楽しむことだ。ロノウェが目指すは遊園地!!」

「夢物語だ理想だと言われても僕はめげない!この生涯でめげたことなどない!」
『つまらない』は最も無価値!!苦しみを誇るな楽しみを崇めろ!!さぁ僕と理想の楽園目指して遊ぼうじゃないか!!✨」

「セイマイネーム!?」「「「ロノウェーーーーー!!!」」」
目先の愉楽に捉われやすい悪魔は能力の効果もあり一気にロノウェがかっさらっていく。会場中に響き渡るロノウェコール。入間たちアメリ派は思わず耳を塞いでしまう。耳を塞がないとロノウェの能力に飲み込まれちゃうからね💦

「会長の人格を改変し能力をフル活用して人気を得る、すべてロノウェの手のひらの上だ・・・💦」「証拠さえあれば・・・」「今は会長が勝つことを信じるしかない💦」
アメリさんの性格を改変したのがロノウェかは不明だけど・・・確かに劣勢のアメリ派。大逆転なるか!?

ほんの「きっかけ」

気弱なアメリさんの横で能力を使いあっという間にロノウェの独壇場に。ロノウェコールが響き渡る中、アメリさんはまた自信をなくして俯いていた💦

後攻、アザゼル・アメリと呼ばれビクッとしながら発言を始めたアメリさん。しかしロノウェ!ロノウェ!のコールはものすごく、「わ、私は、み、みんなのために・・・」と消え入りそうな声しか出せプレッシャーに押し潰されそう💦やっぱり私の声じゃ・・・とさらに俯いた時、差し出された両手の光景がアメリさんの脳裏に浮かんだ。右手に「悪食の指輪」をした入間の手。「顔をあげてください」と言ってくれた。

その言葉を聞き入れるように顔を上げたアメリさん。たくさんの生徒が自分を見上げている。「会長」アメリを見る目で。ああ・・・この光景は、知ってる。そう思った時、アメリさんの中の「ヒモ」が軋み始めた。「私は、弱いです」アメリさんは言った。

「周りの方々に助けてもらわねば何もできない。情けなくて不甲斐なくて逃げようとしました・・・でも私を信じてくれる方がいた」「その方が信じてくれたのは、私の『欲望』

その言葉が出た時には、もうアメリさんではなく「アメリ会長」の勇ましく厳格な顔つきになっていました。『欲望』悪魔が主軸にする原動力。腹の底から出たその言葉に今までロノウェコールをしていた生徒のほとんどが一斉にアメリ会長を見た。

「何がしたいのか、ここに立って皆さんの顔を見て思い出した。弱い私がなぜ会長の席にこだわり続けたのか。それは周りの期待・・・それ以上に何よりも!

「この学校を最高の学校にしたいと望んだから!!」
アザゼル・アメリが会長を望んだ理由。能力なんかなくても周りを動かす信念が彼女にはありました。

晴れて自覚

アメリさんには明確な『野望』がある。その原動力は悪魔なら誰しもが持つ『欲望』だった。ヒモがほどけるまでもう少し・・・!

「貴方たちは生徒である前に悪魔なのです!悪魔の本質は欲!与えられた『愉楽(よく)』に甘えず己の欲望に誇りを持つのです!」「貴方の欲望は何ですか!?それに今手が届きますか!?」

熱烈なアメリ会長の言葉に胸が熱くなり、思わず手を握りしめる生徒も出て来た。それくらいアメリ会長の言葉には力がありました。「届かぬなら!手を伸ばす術を学びなさい!悪魔学校は野心ある悪魔を育む場所であるべきなのです!!」そう叫びながらアメリさんは今着ている一般女子の制服のリボンに指をかけた。そして「だから、貴方たちが己の欲を手に掴みたいのならっ・・・」言いながらアメリ会長はリボンを引っ張った。

「黙って私の野望についてこい」

外したリボンを握りつぶしてアメリ会長は渾身の言葉を発した。その瞬間、ロノウェの時以上に大歓声が沸いた!学校中を揺るがすほどの大歓声の中、やり切った顔でアメリ会長は息を整えていた。頭の霧が晴れたようだ、元に戻れた・・・のか?いつの間にか、猫耳のような髪の毛もいつも通り立っており、下で見守っていた生徒会参謀たちも雄叫びを上げながら感泣していた。珍しいな、と思ってしまうほど、アメリ会長は今起こっていることがいまいち飲み込めない様子。

ふと横を見ると、敵だったロノウェはショックで倒れている。悪いことしたな、と思いつつ自分も腰が抜けそうになっているアメリ会長。苦労をかけた、もう大丈夫と大事な生徒たちに伝えなくては、と思う中・・・アメリ会長の目に映った一際輝く存在があった。

あぁ待ってくれ、こんな大事な時に、こんな風に自覚するものなのか。ありがとうもごめんも、触れるのも笑いかけるのも全部、お前が一番最初がいいんなんて。アメリ会長に映ったのは、屈託のない笑顔を見せ手を振る入間だった。そう、ずっとアメリさんもわからなかったけど、今やっとわかったのです。

入間、私はお前が好きなのだな。と。
アメリ会長はやり切った笑顔で入間に小さく手を振り返すのでした😊

魔入りました!入間くん52話感想・まとめ

何とも熱烈で、爽快な大逆転劇でしたね!6巻ラストの話が何とも気持ちのいい回で素晴らしかった👏アメリ会長が元に戻りながらの「黙って私の野望についてこい」は、アニメでも名シーンとなった胸アツシーンでした🔥この熱い解散選挙バトルの模様はスピンオフ作品『魔界の主役は我々だ!』でも津田沼篤先生によって再現されています。スピンオフの主人公をも信じさせるパワーがアメリさんには潜在的にあったのでしょう。

「きっかけ」が何かわからないまま戦いに挑んで、でもきっかけは入間による「顔をあげてください」だった。顔を上げたからいつも高潔な会長だった時見ていた光景を思い出せた。そして最後の入間への恋心に気付く所で合点がいく。しかし最初に入間が直接言った時には「きっかけ」にはならなかった。そこなのです。この「恋は一筋縄では行かない」感じを表現するのが巧すぎる✨作者・西修先生は6巻巻末で「できる女だけど一番女子らしい」と表現し、「いつも会長という武装をしている彼女の鎧を一度脱がせて女子にした結果、恋に気付いた所で落ち着いたのが彼女らしいと書いています。アメリさんに必要だったのは「1人の女子になるきっかけ」だったのかもしれませんね。

見事な『欲望』への咆哮で大逆転を収めたアメリ会長。だけど、アメリ会長をなよなよにした犯人は!?そしてロノウェの行く末は?まだ解決してないことがいっぱい。7巻以降もドタバタは続くぞ!
次回も楽しみです!

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今回は、「魔入りました!入間くん」の52話ネタバレを紹介しました!

が…

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素晴らしい『欲望』を見せたアメリさん。まさか最後の入間への気持ちも『欲望』の一部だったり!?w

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