SANDA51話ネタバレ感想!異常な大人が気付いた「異常さ」

SANDA

2021年7月34号から、週刊少年チャンピオンにて連載されている「SANDA」。

時は2080年の日本。国の貧困化に伴い文化の一切が滅び、超少子化の影響で「若さこそ至高」と謳われ15歳未満の子供は学校が一斉管理するという時代。ごく普通の14歳の少年・三田一重は実は「サンタクロースの末裔」で特異能力者。それを強制解放したのは「親友・小野一会を捜してほしい」と願った同級生の冬村四織。たまたま三田の能力を見てしまった同じく甘矢一詩最初に三田と相対したスパイ柳生田三郎と共に三田の能力や学園の秘密を探り、小野一会との再会も果たした。しかし、小野は未熟なうちに睡眠を摂ったせいで体が成長に耐え切れず亡くなってしまった・・・。冬村の悲しい気持ちを三田は受け止めてやり、物語は次のステージへ。

小野が亡くなったショックからイマイチ立ち直れていない冬村が、偶然屋上で死んだスズメを拾ったら苦手なタイプの二胡に出会ってしまった。だが二胡の奔放だが真面目な性格に正直救われた所もあった冬村は少しだけ元気が出たのでしたwその頃、兵藤から「トナカイの血の銃弾」を奪い返したい三田は兵藤にトイレに連れ込まれ「出すまで出るな」と言われてしまい・・・!?💦

そんな「SANDA」51話ネタバレを紹介します。

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前話までのあらすじ

三田が屋上で甘矢に「兵藤は特捜隊」ということと「トナカイの血の銃弾」の話をしていた横で、冬村がふと死んだスズメを見つけ拾ってどこかへ去って行った。まだ小野のショックから立ち直ってないんだよ、と話す2人・・・

どこへ向かうでもなく歩いていると「とうとうやったか、動物愛護団体には黙っとくね」と突然風尾二胡が現れた。冬村が一番苦手とするタイプの二胡にイラつきながらも「屋上で死んでた」と話すと「じゃあお墓作ってあげよう」と外に出る二胡に何となくついて行く。1人になりたかったのに、つくづく小野と真逆だなと思いながら「小野のことちゃんと思い出すの久しぶりだな」と思った冬村。

スズメについてあれこれ話す二胡の話をぼんやり聞きながら「あいつのことちゃんと考えずぼーっと悲しんでただけかも」と呟いた冬村。スズメの話をしている二胡は「そりゃわからなくて当然じゃね?生きてた時のこと思いながら埋めてやろう」と意外とマトモなことを言う。そして墓石にした石に「スズメさんのお墓」などと書き三角定規もあしらいお墓完成。授業のサボりの時はいつも食べるとチキン味のカップ麺を冬村の分も差し出す二胡。

麺をひとすすりして「美味しいね」と空を見つめ呟いた冬村。小野が死んでからご飯が美味しいって思ったの初めてかも、という冬村に「苦手なクソ女と一緒に授業サボったんだからあんたはもう大丈夫」と背中を押すような二胡の言葉に深くにも納得する冬村。カップ麺の容器花瓶にしようとか、この前三田とキスしたけどギクシャクしてるとかそんな話をする二胡が救いになることもある・・・w

一方で三田は兵藤から銃弾を奪うタイミングを見計らっていた。出るとしたらトイレだけど・・・と思っていると「何してるの?」と兵藤にすぐ見つかった💦「また仲直りの握手する?」兵藤の姿を見るだけで恐怖に震えてしまう三田だが、サンタとしていがみ合っているからこそ挑発にも乗らなきゃいけない。そう思い握手に応じると・・・兵藤はそのまま大人トイレに三田を連れ込み個室に閉じ込めた。そして下半身を露わにし便器に座った・・・

「保健室で私が屈辱受けたと思ってる?あんなので一泡吹かせて気になってない?」
兵藤の言動が恐ろしくて鍵を開けようとする三田だが「出るまで出ちゃダメよ!」と兵藤は足でドアを押さえた。本当にこんな苦労してまで銃弾取り返さなきゃダメなの・・・?💦

SANDA51話ネタバレ

個室の攻防

兵藤に個室トイレに連れ込まれ「出るまで出るな」と軟禁されてしまった三田。ズボンを下ろし便器に座り集中する兵藤に目線を合わせないようにしながらも「この状況は何だ💦」と気が気ではない💦そりゃそうだ・・・

「ハァ~今朝ヨーグルト食べたのに1ミリも出ない・・・」とか、三田の気も知らず、いや知っているような感じで暢気なことを呟いてみる兵藤。「あなたが欲しがっているものを出そうとしているのよ、大人しく待ってなさい。飲み込んじゃったものは仕方ないでしょ?挑発的な顔をする所を見るとやはり三田が困惑しているのはわかっていて面白がっているみたい。それは何となく三田にもわかりました💦

「14歳のキミは知らないだろうけどお通じに悩む女性は多いのよ。お願い手を貸して、あなたの協力が必要よサンタさん
そう言って兵藤は徐に三田の溶けた右手をぐっと押した。痛みに思わず声を漏らす三田💦塞がっていない傷口から血が流れる。苦しむ三田に兵藤は近づいていき、流血により服が赤くなりサンタに変身した所で兵藤は三田の顔を舐めた💦本当に歳を取った姿だけは賛美しているみたい・・・

「何て綺麗なの、その姿がずっと見たかったのよ。私の括約筋緩めて?」サンタの姿に目を輝かせながら兵藤は三田の上着のファスナーを下ろし、自身も上着を脱ぐ。「お願いサンタさん、私がたくさん可愛がって特捜隊にその体送りつけてあげる」急に大人の女を出してきた兵藤に気を失いそうになりながら三田が黙っていると「ミシミシッ」と音がした。

ベキッ!!突如トイレのドアが壊れて三田は個室からひっくり返るように脱出💦実はサンタの体重は200kg以上。そんな体重をドアに預け、さらに兵藤が力押ししたためにヒビが入り抜けてしまったのだ。兵藤も特に慌てる様子もなくズボンを履きながら「まだその重い体使いこなせていないようね、やっぱり私が貰ってあげるわよ」と言い出した。だが脱出できて余裕が出たのか三田も「この体は俺のものだ」と言い返した。

「あんたにも特捜隊にも絶対渡さない、俺は誰よりもこのサンタの体を尊敬してるんだよ」
サンタでありながら三田の姿で、三田は本心を敵に言い放ったのだった。

恐れる理由

「俺は誰よりサンタの体を尊敬しているから誰にも渡さない」そう兵藤に向かって叫んだ三田。その姿を冷酷な目で見ながら兵藤は「子供の面影が見えると萎えるわね」と吐き捨て「じゃあ」と続けた。

「私も手段を選ばない」そう言って手に持っていたのは・・・まさしく「トナカイの血の銃弾」だった!えっ!?💦
三田も驚き慌てて取り返そうとするが兵藤は至極冷静に背中から銃を取り出した。「本当にウ●コに入ってるわけないでしょあらかじめ吐き出してたわよ。その顔が慌てるのが見たかったの」兵藤は弾丸を充填する。が、200kg超えの三田が手を伸ばし兵藤が手を後ろに引いたそのはずみで銃弾は銃から飛び出した。トイレの窓が開いており、そのまま銃弾は外へ・・・

2人がぽかんと窓の外の地面を見つめる。が、銃弾はどこに落ちたかわからない。・・・兵藤は三田を睨みつけ、顔面をパンチした・・・

その後。兵藤は反省しているような雰囲気を出しながら俯いて立っていた。その先には大渋学園長が背を向けて窓際に立っている。どうやら学園長が「サンタを捕らえられるか」と聞くために兵藤を呼びつけたようだが、兵藤の口から聞かされたのは「もみ合いの末弾丸を落とした」という報告だった。「あの後すぐ探したけどまだ見つかっていない。でもすぐ見つけるし落としたのは学内だし大丈夫」と「貴重な武器」について弁解する兵藤に少し苛立ちながら「そんな報告を聞くために呼びつけたのではない」と、学園長の顔からなぜか血が滴っていた。

「言ってる意味はわかるね?」と背を向けたまま凄む学園長に「ハァすみません」とめんどくさそうに返事をした兵藤。棚にはおびただしい量の薬剤のビンが並んでいる。「薬くさい部屋・・・」そう思いながら兵藤は学園長に対して疑問を持つ。所詮若作りに必死なだけの爺さんなのにどうして皆恐れているのかしら?ホラ体があんなに震えて・・・とその瞬間「メリッ」と音がした。顔から何かを取った・・・?

学園長の指には血だらけの「歯」が。これにはさすがの兵藤も目を見張った・・・

意外な敵と味方?

トナカイの血の弾丸を落としたことを学園長に報告した兵藤だが、学園長は何やら指で「歯」を抜いている・・・?💦

「まぁ座りたまえ」そう言って学園長はソファに兵藤を座らせ隣に腰掛ける。兵藤の顔は得体の知れないものを見ているような青ざめた表情をしている。「これは私事なのだがどうやら薬を飲み過ぎてね。若さを保つための成長ホルモンを過剰摂取したらしい、老後は歯が命とはいえこれはやりすぎだ。君もそう思うだろう?

そう言いながら兵藤を見る学園長は・・・何と顔や首の表面に「奥歯」が生えていたのだ!😱口の中にも歯が生えているのに口の外側や耳、首筋に歯の列ができている💦これはもう「バケモノ」としか言いようがない・・・💦

「1本抜いてくれないか」とまさかの要求を出し思わず「へっ!?💦」と大声を上げる兵藤。学園長は平然と「ホルモンのバグで体中に生えてしまった奥歯は口周りは喋りにくくて。ニキビを潰すのと同じ感覚だ、さぁ」とさすがにドン引きする兵藤をせっつく。恐る恐る学園長の右の口元に生えた歯に指を伸ばし、あまりのおぞましさに呼吸を荒げながら兵藤は歯を抜いた💦

「わかるね、こんな薬に頼らなきゃいけないほど私には時間がないんだ。さっさと弾丸を探すんだ

壊れてる、学園長も時代もぶっ壊れてる!!
「狂気」を目の当たりにした兵藤は恐怖が収まらないまま意地になって地面を這いずりながら弾丸を探す。どうしてあんなバケモノになってまで若さを保ちたいの!?ありのままに老いた人間の体こそ成熟していて美しいのに、どうして誰も理解してくれないの!?💦ようやく兵藤の本心が垣間見えた所で先程三田が言い放った「俺は誰よりサンタの体を尊敬している」という言葉が脳裏に浮かぶ。14歳のガキが老いた体を尊敬していると言った。その言葉を噛みしめながら「まぁ殺すんだけど」とあくまで「敵」であることを自分に言い聞かせる兵藤。

すると「おーい」と声が。「一時休戦!手分けして弾丸探そう!俺を殺せる武器が学内に転がってるなんて寝覚め悪いから」
そこにいたのはライトに網にシャベル、そして大量の磁石を装備した三田だった。ここでまさかの手を組む2人・・・?

SANDA51話感想・まとめ

まさか本当に大人の女性の排泄を見せないよな、とは思っていましたがそれ以上に学園長の変貌がおぞましかったですね😱いやトイレでの兵藤も結構えげつなかったけど・・・💦

兵藤がサンタの姿には興奮しているのにそれ以上に歳を取っている学園長になぜ淡白なのか、その理由が今回わかりましたね。兵藤は「ありのまま老いた姿」が好きで魅力を感じるタイプなので、その自然の摂理に抗った姿の学園長は違和感しかなかったのでしょう。もしかすると兵藤が異常なまでの子供嫌いなのは時代のせい・・・?やり方はえぐいけど「ありのまま老いた姿は美しい」という考えは間違っていないしむしろ素敵だと思います。だからってホルマリン漬けにして飾りたいとか、手段を選ばず無駄に女を使ってくる所は怖いけど💦

そして学園長の言う「時間がない」ってどういうことなのでしょうか?脳と手以外は全部人工の学園長にとってほぼ不死身なのでは?もしくはそろそろ脳が寿命を迎えるのでしょうか💦特捜隊と学園長が何かしら繋がりがあるのはわかるけど焦る理由は違う気がするし・・・考察としては「特捜隊がサンタを研究する」→「研究で得た技術を学園長が寿命を迎える前に自身に取り入れたい」→「その成果を特捜隊が世に広めたい」とかなのか?そのために学園長も特捜隊に莫大な資金を援助していて・・・とか?どっちにしろ「若さを売り常識にし、それを金にする」感覚は確かに「ぶっ壊れている」よなぁ・・・💦

何か兵藤がマトモに思えてきてしまう・・・← 兵藤の生い立ちとかも気になりますが、いつか明かされるでしょうか?
次回も楽しみです!

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今回は、「SANDA」の51話ネタバレを紹介しました!

が…

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「人間のおぞましさ」を様々な角度から描く板垣先生はまさに「鬼才」だと思います!人間観察のクセが強いのかな・・・w

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