SANDA37話ネタバレ感想!殺意の正体は、トラウマと寂しさ?

SANDA

2021年7月34号から、週刊少年チャンピオンにて連載されている「SANDA」。

舞台は2080年の日本。国の貧困化に伴い超少子化となり文化の一切が滅び、人口の0.1%しかいない15歳未満の子供を学校が一斉管理するという寒い時代。そんな中、普通の14歳の三田一重が実は大昔に滅びたクリスマスの象徴・サンタクロースの末裔で特異能力者であることを同級生の冬村四織に強引に明かされる。満足な捜索もされず死亡扱いにされた親友・小野一会を捜してほしかったからで、三田の正体をたまたま見てしまった同じく甘矢一詩も加えて小野の捜索、学園の秘密を探る。

波乱の未成人式、三田は生田目の殺意から冬村と共に一旦離脱。生田目、そして小野が恨めしそうに三田たちを睨んでいるみたいだけど・・・?💦
超話題になった前作『BEASTARS』とはまた違った、板垣巴留先生の新作ヒューマン青春ドラマです。

そんな「SANDA」37話ネタバレを紹介します。

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前話までのあらすじ

三田と柳生田が10組の生田目たちに殺意を向けられていた頃、冬村と小野も未成人式の会場でそれなりに楽しんでいた様子。

どうして何でも着こなせるの!?✨と小野が尋ねても「タッパがあるから」とだけクールに言う冬村。でも少しの沈黙の後「ありがと」とボソッと呟く冬村。一緒にいるのにどこか上の空な冬村。そんな中大口を開けて飴をかじる冬村。一足先に大人になってしまった小野からしたらあまりにも子供っぽい冬村が貴重で大好きな存在だった。だからこそ、この前保健室で服を脱がせたりしたことも「ごめん」と言った小野。

だがその時銃声が。切羽詰まったような顔で「何?」と聞き返した冬村はきっとどこかの誰かの所へ行くんだろう。本当は2人の時間だからどこにも行かないでほしかったけど、大人な小野はぐっと飲み込んで「行きなよ」と言った。パァッと顔を輝かせ「ありがとう!✨」と言った冬村は小野に背中を向けて駆け出した。気づいてたのは冬村がソワソワしていることだけじゃなく、自分に恋愛感情がないこと。誰よりも子供な冬村は誰かに特別に恋したりしない。子供は残酷だから・・・

三田は生田目の銃撃を受け続けていた。乱暴はしないからお前が疲れるまで続くと宣言したが「じゃあ一生終わらないですね、最高です!!」と生田目は返り血を拭きながら満面の笑みを浮かべていた。その周りを他の生徒たちが取り囲んでいたが、自分たちが巻き込まれるのは御免だとばかりに遠巻きに呟くだけ。冬村は「小野がせっかく褒めてくれたけど」と言いながら髪をほどき草履を脱ぎ帯を緩めて走る。そして。

バキッ!!生田目の横っ面を思い切りパンチした!!👊
「私は図体ばかりでかくて中身はクソガキって三田と一緒なんだよ。だからここに来た!!」そう言って再び生田目の顔を殴る冬村を見て三田は柳生田が言っていた「なぜ未成人式が薄明に行われるか」の話を思い出す。人生で一番美しいとされる15歳となぞらえているからなんだけど、思春期の危うさを髣髴とさせるギリギリのバランスを保っているような、見ているこっちが怖くなるような空だと。その時は意味がわからなかったけど、夕日を受けてこっちを見つめる冬村の顔を見て何となくわかった気がした。

冬村はサンタクロースの呪いを解放し覚醒させた子供。俺はサンタクロースで相手は子供なのだ。もう暴力はやめだ。
その時、ムキになった生田目が銃を拾って冬村に銃を向けたが、三田が足からソリを生やして逃げた!!💦恨めしそうに睨む生田目・・・

その頃、1人残された小野も薄明を見つめながら何かを睨むような恐ろしい顔をしていた。一体何を考えているのか・・・。

SANDA37話ネタバレ

狂気の孤独な休息

未成人式を楽しむ生徒たち。だが、ある姿を見て全員がぎょっとした顔をする。

それもそのはず、返り血を顔面に浴びて殴られて歪んだ顔の女生徒が獲物を獲り逃したと恨めしそうな顔で歩いていたのだから。生徒に紛れて柳生田もその様子を見ていると、生田目は焼きそばの屋台の前で突然銃を突き出した。「ちょっとおなか空いちゃった・・・」

屋台を見ていた他の生徒が「10組だ!背中に十の文字が!」と叫び、屋台の男性が顔を上げた瞬間ドンッ!!男性の腕を撃ち抜いた生田目!!会場はたちまち大混乱に!逃げ惑う生徒たちに柳生田が校舎内に逃げるように誘導する。その中で柳生田は生田目を見てきっと三田のこととかを考えているような表情に・・・

そして、なりふり構わず全員が逃げた未成人式の会場はユリの鉢植えや看板が倒れ、ゴミなども散乱していて誰もいなくなった。そんな中で1人焼きそばを喰らう生田目。しかし生田目が持つ箸はクロス箸。「お箸って嫌いだな、ちゃんと使えない子は大人に愛されなかった証拠だもん」歪んだ顔で箸を上手く使えない自分に苛立ちを覚えているような生田目。

箸を上手く持てないまま俯いて生田目は先程の自分の行為を「不覚」だと思っていた。法律に則って大人しか殺さない主義なのに子供である冬村に銃口を向けてしまった。大人のサンタと子供の冬村の間に見えた確かな信頼関係を見て、自身の母親とのトラウマを思い出した・・・?「なんてね」そう言いながら歪な顔で笑い、下手な箸使いで焼きそばを口に運ぶ。

「1人ぼっちのお祭りはつまんないなぁ・・・」
自分で1人ぼっちの道を選んだくせに・・・そんな生田目を見ている者がいた。

アドバイスで閃いた?

「大人に愛されなかった」代償で下手な箸使いで1人ぼっちの食事をする生田目を見ていたのは、もちろん三田。冬村と甘矢も巻き込んでいた😅

「・・・俺やっぱ行ってくるよ」「「は!?」」
焼鮭の屋台の看板の後ろで何やら話し合う3人。今さっき逃げてきたばかりなのにまた生田目の前に現れると言う三田に驚く2人。しかしそれは生田目が冬村まで狙い始めたから逃げただけで、生田目が待っているなら殺人鬼だとしてもサンタは子供の所へ行かなきゃと言う三田。

「それでまた無抵抗で撃たれ続けるの?」思わず心配がこぼれる冬村。俺が冬村みたいにあんなボコボコに殴るわけには行かないし、子供とはそういう戦い方をするしかないから仕方ないと三田。すると冬村は「子供はいくらでも子供を殴っていいんだよ」としれっと言った。

そりゃ暴論だよ、と甘矢がツッコんだが、「本気でそう思う」と真っ直ぐな顔で言った冬村。「大人が子供を殴ったら虐待だけど子供同士の殴り合いならただの喧嘩じゃん。納得するまで殴り合えばいいんだよ」その言葉がどうやら深く刺さった三田。突然甘矢に「グミ持ってるか!?」と尋ねた。キミといる時は持ち歩いてるよ、とため息交じりにグミを出した甘矢からグミを受け取ると、三田は一気に1袋を口に流し込んだ。

そして。生田目が気配に気づき振り返ってパァッと笑顔になった。見ると、そこには14歳の姿の三田が半裸でこちらに向かってきている所だった。「あれ、三田くんに戻ったんだサンタさん」やはり三田=サンタだと生田目は気づいていた様子。「私同級生と行事とか参加したことないから嬉しいかも・・・しかも貸し切り!」エヘヘ、と笑い声すら出す生田目に14歳の三田は毅然と「それはお前が未成人式をめちゃくちゃにしたからだ。もう今日だけで大人3人撃っただろ」と言い放った。

もうこんなことはやめろ、と言いかけた時、生田目は持っていた焼きそばを三田の顔にぶっかけた。「子供の姿で説教垂れないでよ」苛立ちを露わにしながら生田目は言ったが「これは説教じゃない喧嘩だ!」そう言って三田は生田目の顔にビンタした!すると生田目は三田の横っ面をパンチ!すると鼻血が出て、たちまちサンタの姿になった三田。

もう生田目の前でサンタの正体を隠す気はないらしい三田。三田の戦い方とは・・・?

原因はトラウマ

生田目と「喧嘩」で決着をつけるため、14歳の姿で現れた三田。だが顔を殴られ出血によってサンタになってしまう。このままでは虐待になってしまうからと編み出した方法があった。

俺の体は血でも何でも「赤色」を身につけるとサンタに変身し、グミを食べれば元に戻る。だから先程一気にグミを口に入れておき、サンタになるたびに少しずつグミを飲み込んで子供に戻り、そのたびに生田目にビンタを食らわせるという方法を取ったのだ。変身しながらも互角の戦いができる!生田目が殴る出血でサンタになるグミを飲み込んで子供に戻ったらビンタする。はたから見ればすごく不気味な光景・・・💦

生田目もそう思ったようで「気味悪いからやめて!💢」と怒鳴ったが三田は「はは・・・どうした様子がおかしいぞ!?」と挑発的な発言。そして「こんなか、可愛い見た目の俺がゴリゴリのおっさんになるのが怖いんだろ!俺も最初は怖かった!」と叫んだ。すると生田目の脳裏に「怖いんでしょ、二海ちゃん」と母親の声が蘇った。

「綺麗だったお母さんが老いていくのが怖いんでしょ・・・若さは宝だもんね」そう言って俯く母親に小さかった生田目はそんなことないよ、と言った。だが本当は怖かった。TVでは連日「超少子化は老化が原因」と叫ばれ、母親は老いるごとに無理な整形を繰り返して変わっていってしまう。そんな母親を見たくなかったから殺したのだ。私もお母さんも同じものを恐れていたのだ。再び三田の顔を殴って鼻血を出した三田は、徐々に変身しながら叫んだ。

「落ち着け、怖がらなくていいんだ!」
「皆一緒だ、老いていくんだ!変わっていくものなんだよ!!」

その言葉を聞いたのか、攻撃のタイミングがずれた生田目。サンタになった三田の腹にパンチを食らわせ、その後に三田はグミを飲み込み子供に戻った。だがここで完全に「大人へのトラウマ」を思い出してしまった生田目はついに感情をさらけ出した。

「あんたのせいで嫌なこと思い出してばっか・・・もう許さない!!💢」
生田目は何をするのか!?「喧嘩」の決着はいかに!?

SANDA37話感想・まとめ

何か・・・すべての描写が生々しかったですね💦自分で「大人殺し」のレッテルを貼って1人ぼっちの人生を歩む覚悟を持ったはずなのに1人ぼっちを寂しがる生田目の狂気・・・💦某未来から来たロボットの作品の独裁者になる回を髣髴とさせますね💦

「箸の使い方」で大人からの愛を測るのはちょっと違う気もしますが・・・私は完全に「親に親の理想を押し付けられた」タイプの毒親育ちですが、それ故の箸使いの教育を受けています。幼稚園の時に何時間もかけて暴力を受けながら泣きながら箸使いをマスターし、今では箸じゃないと食べにくいまで行きましたが、親の愛だとは思っていません。悲しいことだけど、箸を使えるようになるのは学校などの集団生活の中で徐々に覚えて行くのもありだと思うし、どうしても無理ならフォークやスプーンでもいい気がするし。箸でも店によって使いやすさとかあるし、マスターした自分でも太さが均一な割り箸はちょっと使いにくいんですよね。

「子供同士の殴り合いはただの喧嘩だから納得するまで殴り合えばいい」冬村の見解は暴論で「一理ある」とは思うのですが、それはあくまで「大人のアフターケア」がないと成立しないとも思うわけで。お互い倒れるまで殴り合ったらそれなりに責任を「大人が」負うものだし、「どうしてここまで発展したのか」を冷静に第三者の目線で聞かなきゃいけないのは「大人になりきった大人」にしかできないし。冬村の理論は大人が子供を教育しないこの時代だからこそじゃないかなぁ。今の時代ですら「子供な大人」が一方的に謝罪を強要して根本的な解決していない案件ばかりだし。

いろいろ考えることはあるけど、三田は同級生として喧嘩することで生田目の「トラウマの正体」を引き出したわけです。それを三田が消せるのか・・・?生田目の次の一手は何だ・・・?
次回も楽しみです!

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今回は、「SANDA」の37話ネタバレを紹介しました!

が…

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リアルな描写が多いので、トラウマ持ちにはちょっとしんどいかもしれないけど・・・人生を振り返る意味ではいい教材になるかもですね。

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