SANDA33話ネタバレ感想!美しいその「時間」が苦しくて

SANDA

2021年7月34号から、週刊少年チャンピオンにて連載されている「SANDA」。

舞台は2080年の日本。国の貧困化に伴い超少子化となり文化の一切が滅び、人口の0.1%しかいない15歳未満の子供を学校が一斉管理するという寒い時代。そんな中、普通の14歳の三田一重が実は大昔に滅びたクリスマスの象徴・サンタクロースの末裔で特異能力者であることを同級生の冬村四織に強引に明かされる。満足な捜索もされず死亡扱いにされた親友・小野一会を捜してほしかったからで、三田の正体をたまたま見てしまった同じく甘矢一詩も加えて小野の捜索、学園の秘密を探る。

成長した小野は身も心も大人になり色欲が出てきている様子。それがまだ子供の冬村にはどうしても受け入れられなかった。「小野を取り返して」そうサンタに頼んでいた頃、小野は再び学園長に目を付けられて・・・?💦
話題になった前作『BEASTARS』とはまた違った、人間ならではの悩みや世の中への理不尽をリアルに描く作品です。

そんな「SANDA」33話ネタバレを紹介します。

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前話までのあらすじ

銃捌きがサマになってきたと柳生田が三田と甘矢にラーメンを奢っていた。来たる未成人式で「大人殺し」の生田目の殺意に打ち勝つために銃弾を撃ち込むという残酷な修行に甘矢は辟易していた。

しかも三田はどんなに銃弾を食らっても14歳に戻れば傷は消えてしまう。その理不尽さに「三田はサンタになりたいよりただ強い男になりたいだけって感じ」と怒って去ってしまった。必死で追いかける三田だが、2人共ラーメンはちゃっかり完食してました(笑)

その頃、保健室では冬村がたどたどしい手付きで小野の爪にマニキュアを塗ってあげていた。しかし小野はそんな冬村を今までのように「下手だね」などと笑うことができなくなったらしい。大人になったから、だけでなく「冬村のことが好きだから」だと言う。私だって行方不明になったら血眼になって捜すくらいには小野が好きだと冬村が反論したが、小野は「私とあなたの好きはきっと違う」と言った。

そして徐に上裸になり・・・「私の裸見てどう思う?」と冬村に尋ねた。
急に裸を見せられてドギマギする冬村に「冬村さんの裸見たら私は嬉しくて興奮する」と小野は言う。試しに脱いでみて、と言われ「裸なんて風呂場で見せ合ってたし」と二つ返事をするが、本当は沈黙するたびに小野が熱のある目で冬村を見つめてくるのが何だか怖かったのだ。

ベッドの上で全裸で向かい合う小野と冬村。綺麗だよ、と言いつつ「大人が子供を無理矢理脱がせたみたいで悪いことしてる気分」と小野。冬村は大人の体に成長した小野と自分の体を見比べて「同じ14歳なのにこうも違うのか」と己の未熟さを改めて感じてしまう。そんな冬村の顔に手を当て小野はふと「冬村さんはやっぱり三田くんが好きなの?」と聞いた。

その瞬間、冬村の全身を嫌悪感のような拒絶のような真っ黒な感情が駆け巡った。「さっきから何の話!?大人になったら誰が好きとかそんなのばっか気になるの!?あいつらは友達、それだけ!もう大人と子供、男と女とかそんなのうんざり!!こんなの・・・」初めて小野の前で感情的になった冬村は全裸のまま保健室を飛び出してしまった。

廊下で甘矢と三田がまだ揉めていた所に全裸の冬村が走って来た。冬村の体を見ないようにし驚いていたのでどうした?となかなか言えない三田に抱きついて冬村は「小野を取り返して」とお願いした。あの頃の小野にはもう会えないの?大人になったら子供には戻れないの?サンタなら取り返して、約束したじゃんと切実に叫ぶ冬村を、甘矢は自分のジャージを着せて三田は抱きしめてしばらくそばにいてやった・・・

冬村に逃げられてしまった小野は服を着て1人洗面所で悩んでいた。すると「悩む姿がサマになるのは我々の特権と言える」と声が。「大人同士、悩みを聞こうか」振り返った所にいたのは何と大渋学園長だった・・・小野に何を吹き込むつもり!?

SANDA33話ネタバレ

いざ未成人式!

「未成人式」は夕方に行われる。日の入り後に数十分ほど見られる、マジックアワーとも呼ばれる「薄明」夜になる直前の空模様は1日の中で最も美しいとされている。

そしてそれになぞらえて、大人になる直前の最も美しいとされる15歳を謳歌するようにその時間帯に行われるのだとか。それは40年ほど前から変わっていないらしく、これは15歳の柳生田の思い出。そんなマジックアワーの時間に女子に「好きです!」と告白を受けていた柳生田。思い詰めた表情の女子が返事を聞かせて、と縋ってくる。だが柳生田は「あー、うー~💦」としか言えなかった。

15歳の柳生田は嫌だったのだ。顔を赤くした彼女の表情も、滝汗かいて何も言えない自分も綺麗な夕焼けも、照れを通り越してとにかく全部嫌でとにかくくだらないと思った。青ざめて引きつった顔で何もかも嫌だと思った柳生田は、腹を押さえ身をよじってあろうことか笑い出した。くふふ、あははは、ははははぁ!あははは!!と乾いた笑い声を突然上げた柳生田は不気味そのもの。さっきまで恋する女子の顔をしていた女の子が今度は青ざめて引いていた。

彼女だけでなく周りにいた生徒たちも全員ドン引きした顔でその異様な柳生田の様子を遠目で見ていた。彼女の友達らしき女の子が「コイツ頭おかしくなった、逃げよ」と連れ出して結局柳生田にはロマンスも何もなかった・・・

「というのが柳生田先生の悲惨な未成人式での思い出だ」
お前らも照れ隠しするあまり自分の青春破壊するようなマネすんなよ、男子がやりがちな失敗だ、とドライに言う柳生田を軽くいなしているのは甘矢と三田でした。2人とも一張羅に着替え、三田は甘矢とお揃いの七三分けにしています。僕はそんな恋愛下手じゃないんでー、可愛いかったんだなwなんて小ばかにしてますw

予想外のリアル15歳の反応に柳生田は「薄明の頃に告白したり願い事すると叶う」ジンクスがあったと話したがそれは今でもなんだそう。三田は知らなかったみたいだけど、即座に「生田目もそのくらいに狙ってくるのかな」とサンタの悩みも忘れない。意外と淡々としているリアル15歳にちょっと拍子抜けするが、まぁ今日は子供の祭りなんだから楽しめ!と肩を叩いて2人を送り出した柳生田。

マズイことあったらサポートしてやっから、と背中に投げかけた柳生田の言葉に三田がポツリ、
「俺柳生田先生みたいな大人になりたいな」とへらっと笑ってみせたのだった。だいぶ仲良しだなぁ・・・

大人が見た今の青春

「くだらない」思い出話をした上で未成人式に2人を送り出した柳生田に、三田は「柳生田先生みたいな大人になりたい」と呟いた。

「馬鹿か、さっさと行け」と三田の頭を軽く引っぱたき、貴重な喫煙時間が削られるからと追い払う素振りをした柳生田。所構わず吸う癖に、と言いながらも三田たちも後で合流しようねと手を振って祭りに向かって行った。こうやって他人にしっかりと関わるのは久しぶりだな、と咥え煙草でぼんやり思う柳生田。

俺は未成人式で女の子の告白もまともに受け取れなかったあの日からまるで変わってない。人と深く関わるのが怖くてわざと雑に生きてきたから今や最も意義深い時間は酒と煙草だと本気で思う。狭いワンルームに空き缶と煙草、週刊誌が散らばった部屋で酒瓶を抱いて泥酔する・・・こんな大人になるもんじゃないぜ・・・と三田たちを見送った柳生田は思わずにいられないのでした。

一方、未成人式参加側である三田たちも参加しながらぼんやり考え事。毎年盛大にお店広げて飾り付けて飲み食いし放題なんてさ、子供を思いっきり甘やかす時代なんだよと妙に所帯じみた感じで話す三田と甘矢。冬村のことも気にしつつ、この祭りはつくづく「大人になんかなるな」というメッセージが込められてるなぁと思う三田たち。「枯れにくい花」ユリを生け「不老不死」を意味する松の木の下で行われ「薄明」の空を15歳の姿に置き換えるこの祭りで俺は命を狙われているわけで。そんな三田たちが口にしているのも鮭の串焼きやレモネード。出店する飲食物も「肌にいい」「若さを保つ」を謳ったものばかりです。

そこへ「カッちゃん!」三田の婚約者・風尾二胡が登場。浴衣にいつもとは違うツインテールで登場し、まだ何も言ってないのに「マジありがとう超嬉しい~!」とか中身はいつも通りの二胡ですwまだ着物褒めてないよとツッコんだ甘矢に「うっせぇ七三マネキン!」と捨て台詞を吐いてもうすぐ薄明だから見える所に行こうと三田の手を引っ張る二胡。甘矢は変なあだ名に落ち込んでます←

その様子を柳生田が遠くから見届けていた。ちゃっかり楽しんじゃって、命狙われてるのに暢気だな、何だかんだガキだよな・・・と思いながら変な感じを覚える柳生田。この光景、俺どこかで・・・

あの日、女子から告白を受けたあの光景とそっくりだった。柳生田の前にいるのは・・・

藪をつついて・・・

心配で様子を見に来た柳生田、女子と一緒にいる三田の姿を見てあの日の思い出をまた思い出してしまう。

だって、薄明の時間に三田を紅潮した顔で見つめる二胡の顔はまさしく恋する女子の顔で、あの時自分に向けられた女子の顔と全く同じだったから。それはとてもくだらないとは言えない、あまりにも眩しい姿だった。そう思ったと同時に「俺柳生田先生みたいな大人になりたいな」とさっき三田に言われた言葉が脳裏に浮かぶ。いやいやだから!俺みたいな大人になってほしくないんだって!!💦

そう思いつつ、二胡から熱のある目線を投げかけられている三田は気づいてないようでひとまず甘矢とは別行動することにした様子。それも相まって柳生田は「一大イベントで張り切る女子の好意を無碍にするようなクソガキはこういうろくでもない大人になっちまう」と1人悩む。命狙われてようがこういうことを「くだらない」と思っちゃいけないんだ。わかるんだ。

アイツの正体がでっかいサンタクロースでも、本物の大人はこの俺だから。
あまりに眩しい彼らの姿をどうしても受け入れられないのか、柳生田は苦しそうな顔をした後申し訳なさそうに会場を後にした。人通りのない所を歩いていると、建物の隙間に何気なく目をやる柳生田。

そこには晴れ着姿で銃や刃物などを並べ、銃の準備をする生田目の姿が。奇しくも髪型は三田たちと同じ七三分けでまとめていた・・・
「おーい君!その重装備を見るに、10組の生田目さん?」柳生田は悪びれずに声をかけた。あ、ハイと返事をした生田目に柳生田は「イベントで孤立してると先生と2人で過ごすことになっちゃうぞー」と軽口を叩いた。そして「まぁ俺としては願ったり叶ったりだ」とも言った。生田目も何かを感じ取った様子。

「今日は先生と遊ぼうか。ん?」
そう言って柳生田は生田目の前にしゃがんで銃を1つ取った。生田目は初めて10組にサンタの三田が来た時のような、恐ろしい生気を失ったような目線を柳生田に投げかけた。柳生田と生田目、一触即発・・・!?💦

SANDA33話感想・まとめ

ついに始まった未成人式!でも小野と学園長は!?と思ってしまいました💦しかもどちらかというと今回の主役は柳生田でしたよね・・・未成人式なのにあえて大人を主人公にするのも板垣先生の考えがあるのでしょうか。

1日のうちで一番美しい薄明と、人生で一番美しい15歳をなぞらえるというのは一見ロマンチックに見えますが、人生100年時代、1日を一生になぞらえるなら15歳なんてまだ明け方の歳なのに夕刻に合わせるのは何か皮肉ですね。老けるのは罪だから美しいままさっさと終わってしまえという掃き捨てる感じにも見えるんですよね💦なのにユリだの松だの体にいい食べ物だのって・・・何か矛盾してるんだよなぁ💦

15歳の柳生田が感じた「くだらない」の気持ちもわからないでもなくて、人と密接な関係になりたいがために中学生が背伸びして異性、まして年上と付き合うなんてバカらしい、と私も思ってたタイプでした← そういうのにかまけている同級生は全員獣に見えたし、手を出す異性もどうなのかと思っていました。さらには惚れた腫れただのを学生で経験するなんて早すぎる、とも。今でもそう思ってしまう私も柳生田と同じロクでもない大人でしょうか💦人の色恋に口出ししなければ自分はどう思ってようが構わないと思いますけどね・・・

そんな柳生田があえて三田の敵・生田目にちょっかいかけてしまいましたが・・・そして生田目は完全に「敵の大人」としてロックオンしてしまいましたが・・・一体どうなる!?そして学園長に小野が何吹き込まれたのかというのも気になりますね!💦
次回も楽しみです!

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今回は、「SANDA」の33話ネタバレを紹介しました!

が…

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