弱虫ペダル672話ネタバレ感想!不器用な兄弟の静かで激しい本音

wj‗nirakana 弱虫ペダル

2008年2月から、週刊少年チャンピオンにて連載されている「弱虫ペダル」。

連載当初、総北高校入学したてだったオタク主人公・小野田坂道がひょんなことからロードバイクとその実力者・今泉俊輔と鳴子章吉と出会ったことで自転車競技部に入り、自転車を通して成長していく物語。その中でたくさんの個性的な先輩や後輩、ライバルと出会った小野田。彼らにもそれぞれドラマがあり、それぞれのキャラクターに根強いファンが多数いるというジャンルとしても大きな作品なのです!🚴

小野田が出会ったうちの2人、新開隼人・悠人兄弟が今最後のスプリント勝負を始めた所!泉田たちも後輩の必死の走りで兄弟の背中を捉えた!勝敗の行方は・・・!?そして2月からは東京と大阪でコラボカフェが実施されます✨今年10月からはNHKでアニメ5期も始まるし、ずっと彼らは自転車と共に道の上を走っているんだなと思います😊

そんな「弱虫ペダル」672話ネタバレを紹介します。

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前話までのあらすじ

強すぎる兄を持つが故の苦労を反芻しながらも、今を懸命に走る悠人。思えば昔から自分以外はすべて敵だと思い1人で走って来た

そして去年のインハイでは「山王」小野田坂道こそが自分の最大の敵だと思って走った。でもそれは違った。俺にとっての最大の敵は、今目の前を走っている兄・新開隼人だ!!隼人ォ!!!」思いの丈を久しぶりの呼び方に乗せて、声と体を兄にぶつけた。

強烈な当たりを真に受けて「そのくらい強く来なければお前の本当に欲しいものは手に入らない!」と煽る隼人。うるさい、とばかりに悠人は当てた体をぐいぐい押し、隼人の左腕が電柱に掠る。ふと隼人が腕を触ると血が滲んでいたこれこそが悠人の本気、本音の当たりだった。

「それだよ!お前がもし最後まで機を伺うような走りしてたら悠人を過大評価しすぎていたと反省する所だった!!」尚も鼓舞する隼人に悠人も意地で体当たりを食らわせる!全身がザワつくのを覚えながら「お前を倒す!!」隼人にそう宣言した悠人!!

残り300m、その言葉をお前から聞けたから俺も鬼になれる!!
隼人の目の色が変わり、舌を出して走る「直線鬼」が出た!!悠人も本気を出す直前、頭は下にしていたが近いからか兄弟だからか、兄が仕掛けようとしているのがわかった。そして悠人も「俺もできる!!」と鬼を出す!!!インハイ2日目に御堂筋と今泉の前で見せた時とはまた進化した悠人なりの鬼・・・!兄弟の本気のスプリント勝負開始!!!

その後ろでギリギリ兄弟の背中を捉えた泉田たち!新開兄弟の勝負の行方を見届けられるか!?

弱虫ペダル672話ネタバレ

決死の勝負!

残り250m!両者「鬼」でラストスパートをかける新開兄弟!!

最後の勝負、目の色を変え舌を出す独特の方法で力を振り絞る!年齢や体格、髪の色や自転車、違う所は多々あれど2人は兄弟。その真剣な「鬼」の姿はそっくりだった。「るしゃあぁぁ」「あるるるぁ」雄叫びも違えど、目指している先は同じ。ペダルを踏むたびに爆発的な加速が繰り返される。バァン、とそのたびに轟音が響く。もう景色を見る余裕などない。2人共「勝利」だけを胸に気持ちでペダルを踏んでいた。

「隼人ォ!!」絶対に倒す。
「悠人ォ!!」かかってこい。

思いの形は違えど、同じ「レース」を走っていた。でも隼人の「かかってこい」というのは弟への「俺を越えていけ」という気持ちも込められているかもしれません。道路をものすごい勢いで蹴りながら兄弟それぞれの思いも道に刻まれていく。バゴン、という音を立てながら気持ちが2人の背中を押す。本人たちにしかわからない心や魂が確かにその地には刻まれているのでした。

悠人。今同じレースを走っているな。ふと真剣勝負の中で「弟・悠人」のことを思う隼人・・・

卑怯な兄の後悔

今初めて、悠人と全力で勝負をして全力でもがいている時間を噛みしめる隼人。仲が良かった頃の弟の姿と共に隼人の脳裏に思い出が走馬灯のように映し出されていく。

悠人が自転車を始めてレースに出始めた頃はまだ一緒に走ってたな。あの頃はすぐにこういう機会が来ると思ってた。でもそうは行かなかった。悠人、実はお前が中学校で先生に「隼人の弟」ってことでいじられてること知ってたよ。レース会場でいい思いしてなかったことも、母親や自転車部の後輩からそれとなく聞いてたよ。でも俺はどうすることもできなかった。

その時隼人はレースの最中にウサギを轢いてしまったことから自転車に乗れなくなり、左を抜くことができなくなっていた。そんな辛いこともあり、さらに箱学でインハイということで役割もあったし仲間たちもいたから自分のことを必死でやるのに精一杯だった。だから悠人に目を向けることができなかった。今、大学に入って一人暮らしをするようになって時々考えるんだ。

箱根を離れ一人暮らしを始めた隼人の引越しの荷物に悠人が聴いていたCDが紛れ込んでいた。それは女性アイドルの可愛らしいジャケットのCDだった。悠人ってこういうの聴くんだ、俺はお前のこと何も知らないな。小さい時は「隼人みたいになる」って言っていつも後ろについてきてくれたのに。俺は振り向きもせず前ばかり見てたな。

遠い目をして先に立たない後悔の念に苛まれる隼人。取り留めもない思いに過ぎないけど。
お前には何もしてやれなかったな・・・

だけど今!こうして同じ時、同じ場所で一緒にレースしている!!
待たせたな悠人、これが俺なりの全開バトルだ!!!🔥

何もできなかった、してこなかった謝罪の念も込めて、兄は全力で悠人に向き合おうとする。それに応えるように悠人の脚はしなり、ペダルの一踏み一踏みに力が入る。もちろん隼人の脚も全身全霊がこもっている。残り100m・・・!

本当は楽しいのに

残り100m。残り1分もない勝負の中で、隼人の思いと擦り合わせるように悠人の気持ちも湧き上がってくる。

インハイ2日目に初めて「鬼」を出した時の感覚に似た感覚がさっきから悠人の身体を駆け巡る。でもあの時とは全然違う。いろんな感情が混ざった感覚だった。インハイの時にはいなかった、隣を走る憎い兄・隼人への気持ちだった。反発、恨み、強さへの恐怖、存在の鬱陶しさ、絶対に負けたくない、最大の敵だというマイナス感情がほとんどなのに。わずかに体の奥から湧き上がってくる「憧れ」の気持ちがあった。

悠人にはなぜそんな感情が湧くのかわからない。だってこいつが兄なせいで迷惑受けてばかりでいいことなかった。なかったはずなのに!思い出されるのは小さい頃、一緒に同じゴールを目指して走った、そして労い笑い合った日々。

必死でもがいて体中が悲鳴を上げててヤバいのに、ほんの少しだけ・・・
この時間がずっと続けばいいのにって思ってる。どうしてそう思うのか悠人はわかっているのではないでしょうか・・・

その様子を後方から泉田たちが見ていた。必死にゴールを目指す兄弟の背中を全員がどうなるかと胸を高鳴らせながら見届けていた。みんな心配していた、そして楽しみにしていた勝負の決着がつく・・・!

「さぁ悠人」「行くぜ隼人」
「「これが最後の一踏みだ!!!」」

それぞれの思いをぶつけた最後の一撃!次回、兄弟対決の決着・・・!?

弱虫ペダル672話感想・まとめ

残り250mで決着がつかない!これが「弱虫ペダル」!💦じれったいけどその分キャラクターの思いが重くて深いからいろんなこと読者に考えさせてくれますよね・・・!

悠人があれだけ苦しんでたの「知ってた」ってお兄ちゃん!💦それで何もしなかった、できなかったはないんじゃないの?💦そりゃ悠人も隼人に対して馴れ合いたくない、お前は兄じゃなくて敵なんだって拒絶してきた所もあって取り付く島もなかったのかもしれないけど、本当に弟を思うのなら何でもいいから働きかけをするべきじゃなかったのか?それで今後悔してる、俺にもいろいろあったって言われても言い訳にしか聞こえないんだよなぁ・・・💦大人がひどい扱いを悠人にしてたから言えなかったとしても、機会が来る今回の勝負まで黙ってるのは卑怯・・・と思ってしまいました💦

そんな兄に悠人も最後まで抗おうと思ったけど、元々は仲良しで兄に少なからず憧れてた日々があったから今勝負でその感情が湧いたんでしょうね。何だかんだ言いつつも自転車を途中でやめなかった、「自転車が好き」という気持ちだけは持ってたから兄の思いを乗せた今回の勝負で伝わってるんじゃないでしょうか。ここまで兄を憎んでいたら「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」と自転車を辞めてしまってもおかしくはないのに・・・むしろ隼人より悠人の方がバカ正直でいい子な気がしてきました💦

ともあれ、この真剣勝負でお互いが言えなかった思いが伝わって少しでも距離が縮まればいいと願います。隼人にはまず最初に「お前は新開悠人だ」と言ってあげてほしいですね・・・w
次回も楽しみです!

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今回は、「弱虫ペダル」の672話ネタバレを紹介しました!

が…

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