SANDA16話ネタバレ感想!眠れない夜を眠ってしまったから

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2021年7月34号から始まった、「BEASTARS」板垣巴留先生の新連載「SANDA」。

2080年の日本は人口の0.1%しかいない15歳未満を学校が管理し、文化的なものを排除し少子化を防ぐための規制だらけの窮屈な社会。そんな中、サンタクロースの末裔であることを強制的に解放された主人公・三田一重と解放したクラスメイト・冬村四織、たまたま2人の秘密を知った同じく甘矢一詩と共にサンタの能力を探りながら行方不明になった冬村の親友・小野一会を捜すことになる。

子供だけでなく大人も大人の言いなりになる世の中で、自由に生きようとする風尾二胡や神出鬼没を繰り返す小野の登場で三田たちは世知辛い世の中をどう生きて行けばいいか模索する。その生々しくも誰もが通って来た青春を感じられる作品です。つい最近も人口1.3億人に対し18歳未満が2000万人しかいないという数字が発表され、あながち嘘ではない未来かもしれないですよね💦

そんな「SANDA」16話ネタバレを紹介します。

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前話までのあらすじ

「私の三田にこれ以上手出さないでくれる」思わず二胡の部屋を訪ねてそう言ってしまった冬村。三田の婚約者の余裕か、二胡は動じず「いつから惚れてるの?」とか冬村のマネしたりして煽ります💦

どうしてあんなこと言ったのかな、思った以上に依存してるのかな、と考え込む冬村に「まぁ結婚するまでは自由恋愛だしアプローチしたらいいよ。だって妬んでくるやつが多いほどカップルって燃え上がるからねと上から目線の二胡。思わず高身長を活かした凄みをしてしまう冬村だが、二胡は「それ恋愛ではオススメしないよ」と逆に言い返されてしまう始末💦

「私と三田はやり遂げなくちゃいけないことがある!」と叫んだ冬村だが、「それって小野を捜すこと?」と二胡には筒抜け。学級会開いてたしめんどくさいからと「トイレ行きたい」という嘘をついて攪乱したのも実は二胡💦マイペースな二胡はついに言ってしまった。

「よほど小野が好きだったんだね。男も女もイケるタイプ?小野とカッちゃんどっちが好きなの?

風呂場で洗濯機を回しながら「そんなこと言われても」な冬村。二胡はどんどん女性らしくなっていくのに自分は高身長で骨ばった体に低い声。自分が男か女か、大人か子供かわからなくて人と向き合うのも怖くなっていたが、小野といる時だけはただの冬村四織でいられた。小野に会いたい。小野を早く見つけなきゃ。そう思っていると、洗濯場の窓を叩く音が。そこには・・・

その頃、サンタになれなくなった三田は甘矢を連れてラーメンをすすっていた。その現場を見た柳生田も一緒です。些細なことで変化が起こるのも無理ない、と柳生田は言ってみるが甘矢の「何で三田は今までサンタになれたんだと思う?」の言葉に真剣に悩む三田。三田家はサンタの血筋で冬村たちに求められてるって思って頑張ろうとするほどつらくなって、と頭を抱える三田を見て思わず手を貸したくなる柳生田。子供の力ってやっぱおっかねーな、と思ってしまう。

洗濯場の窓を叩いていたのは・・・小野だった。
驚き小野を招き入れ抱きしめる冬村。どうして?何があった?と興奮しながら聞くが、小野の雰囲気が何か変わったことを感じる冬村。するとその瞬間、冬村を押し倒しキスをした小野。「どうしてあの時キスしてくれなかったの?あなたのすべてが欲しかったのに」

今まで見たことのない小野の姿になすがままの冬村。
冬村さんは何も変わってない。あなたの周りだけ時が止まってるみたい。時空から解き放たれたみたいな自由な身体がずっと欲しかった」

「大人になんてなりたくなかった。だったら時を止めちゃおうよ」
その頃三田たちは冬村がまだ部屋に戻ってないことを聞き心配する。三田たちは小野と再会するのか・・・?

SANDA16話ネタバレ

成長という苦しみ

風呂場に突然現れ冬村を押し倒し無理矢理キスをした小野。「この国で大人になるくらいならここで時を止めちゃおうよ」そう言う小野の手には・・・包丁!?💦

何か言って冬村さん、と迫る小野に冬村はうわ言のように「お、落ち着いて小野・・・大丈夫、話なら聞くから」と言った。「落ち着いて」だって?その言葉に呆然とする小野。何その大人みたいなセリフ、あなたの口から一番聞きたくないようなセリフ、あんなに子供だったあなたはいつからそんなに大人になったの・・・?まるで大人を毛嫌いするかのような思考を巡らせる小野。

「私が老け込んだからって大人ぶらないで、あの時みたいに破天荒なままでいいんだよ?そんなあなたが私好きだったの!まるで怖いものがないみたいに毎晩安眠するあなたが!!何やら切迫するような訴えをする小野。というのも・・・

冬村と会うまで「眠る子供」を見たことがない小野。自分も眠ったことがないという。
実はこの時代では定期的な予防接種や発達した食事によって睡眠は必要なくなっているし、睡眠は子供の心身の成長を早める忌まわしいものだと教えられているそうで、夜は体を横たえるだけで休息しろ、子供が睡眠をとるべきではないという方針なのだそう。

しかし冬村は寮で毎日目を閉じてぐうぐうと眠っていた。授業終わってからすぐ寝ちゃってた、と暢気に言う冬村に「子供が軽率に眠っちゃダメだよ、見ているこっちがヒヤヒヤする💦」「寝たら一晩で第二次性徴が来ちゃうんだよ最後なんだよ!?」と痛烈に叫ぶ小野。成長は自然なものだという摂理さえも覆すこの世の中でも、冬村は「生まれつきデカイから第二次性徴は来ないって診断されてる」と飄々としていた。

デカイって得ばかりだよ、こうしてあんたの頭も撫でられるし、と笑った冬村に何も言えない小野。
本当は言いたい。毎晩寂しいから眠ってほしくないって。冬村さんが寝たら急に独りぼっちじゃん。

窮屈な世の中で小野もまた冬村に依存していたようです・・・

夢中の余りの暴走

大黒愛護学園の制服は男女共にスラックス。婚約者まで指定される生徒たちが異性に余計な感情を抱かないための予防線らしいけど、小野にとってそんなことは関係なかった。

冬村と出会った時は今より髪が短くて男子みたいだった。背も高いので道行く女生徒がいちいち振り返ったが、女だという性別は隠しきれないらしくみんな困惑していた。でも小野は「冬村」という「唯一無二の性別」に夢中だった。

それから何日か経ったけど毎晩冬村は小野の隣で寝ていた。本当に寝るの好きなんだなぁ、と思いながらきっと毎晩寝てるからだなと前より髪が伸びて女らしくなってきた冬村を見て「変わらないで、置いて行かないで」と思う小野。何となく「眠るってどんな気分?」と尋ねてみるが眠る冬村からの返事はない。しばらくして顔を近づけ「好きだよ」と言ってみた。

すると急に目を開けた冬村。驚き慌てる小野。
やだ起きてたの!?最初の問いかけで答えてよ!私何して・・・と言いかけた瞬間「小野」と小野の手を掴んだ冬村。そして唇を奪った。さらに押し倒して尚も続ける冬村。「小野・・・私もだよ」

へ?と言う小野に「私もずっと小野が好きだった」そう言ってさらに深く口付ける冬村。さらには小野の体にまで自分の体を這わせてきた。戸惑いつつも心身共に気持ちよくなってしまった小野は「もっと触って・・・」と言ってしまう。「小野、ここ気持ちいい?」「うん、好き・・・」「小野もっと顔見せて」女同士の秘めたる時間が流れていく。

私たち永遠だよ冬村さん!ずっと一緒だよ、離れないでね!?
縋るように叫んだ小野に「うん」と冬村も応えた。それを確信するために小野は「冬村さん」と大声で呼んだ。

時に目が覚めた。信じられないことが起きていた・・・

迫る2つの恐怖

小野と冬村の甘く熱い時間は、小野が見た夢だった。小野はたっぷり一晩眠ってしまい・・・体が第二次性徴を終えていた。

胸が膨らみ、体も丸みを帯びた「大人の女性」の姿をしていた。友達との卑猥な夢を見ただけで大人になってしまった。ふらふらと立ち上がった小野は体の重みを感じる。それは「成長」ではなく「罪の重さ」だと思って青ざめてしまう。

「卒業前に第二次性徴を迎えるなど言語道断。迎えた生徒は即取り調べを受けてもらうので生徒諸君はくれぐれも眠らぬように」独裁者・大渋学園長の言葉が小野の脳裏に響く。このままでは取り調べを受けてしまう。逃げなきゃ。これが小野が行方不明になったいきさつのようです・・・

「笑えるでしょ?大人ってものがロクでもないことは知ってたけどここまで情けないとは」そう冬村に跨ったまま吐き捨てる小野。何度か戻ってきたのはこのまま学校から消えてしまうのが名残惜しかったかららしいが、何よりも大人な身体になった自分を冬村に見つけられたことが情けない様子の小野。そんな小野はとても綺麗だった。

老いるって衰えるばかりじゃないぜ、とサンタクロースが言ってくれた言葉が蘇る。今こそ、ヤツが教えてくれたことを小野に教えるべきじゃないか。言わなくちゃ、そう思って腹を括った冬村は小野の肩を掴んで言った。

「私たちは大人になっていいんだよ」

しかしその時真っ青な顔をしていた小野。2人の後ろには・・・学園長が立っていた。😱
どうなる小野と冬村!?独裁者の魔の手から逃げられるか!?💦

SANDA16話感想・まとめ

怖い!!怖すぎる展開!!😱💦この時代の子供たちがどこまで保護管理されているのかわからないまま、読者も翻弄されている感じありますね!?上手いけど怖いよ板垣巴留先生!!💦

小野が「死亡扱い」されるほど行方をくらました理由がわかったわけですが、それが「第二次性徴を在学中に迎えたら取り調べを受けてもらう」というあんまりな仕打ちだということもわかり、小野の気持ちがわからざるを得ないんですよね💦どうしてこの世の中はこうまでして大人が子供をコントロールしようとしているのか、ありのままの自然な成長をどうして受け入れてはいけないのか。思わず逃げてしまった小野が真面目すぎるということもあるのでしょうが、ここまで来ると「こんな国で生きたくない」と思う人が増えて結局人口を減らす要因になると思うのですが・・・

にしても、夢とはいえ小野と冬村の夜はあまりにも耽美でしたね💦冬村が自由で性別の垣根を越えた存在を謳歌しているように見えて小野も憧れと恋を混同していたのかもしれません。だからあんな夢を見ちゃったしそれで結局自分の体を変えてしまった。こう考えると「第二次性徴」って全然「子供特有の変化」なはずなのに、学園長は忌まわしいと思うんですね・・・未熟だから小野はあんな夢を見たんだと思うんですが💦

決定的瞬間を見られてまさに絶体絶命の小野と冬村。ここで三田が来てくれたりしないものか・・・
次回も楽しみです!

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今回は、「SANDA」の16話ネタバレを紹介しました!

が…

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