レッドフード18話 ネタバレ・感想! そして運命のその先へ

wj‗nirakana レッドフード

少年が、出会いを通じて強くなる――。

そんな王道を、堂々と。

おとぎ話のような不思議で不気味な世界観に、バトルを乗せて。

第14回金未来杯優勝作品が、読み切り掲載を経て連載に!

全ての名作を過去にするような、新世代ハンティングファンタジーの開幕です!

前回までのあらすじ

人狼と呼ばれる異形の者が人間を食らうという恐怖が横行する世界。人狼に怯え暮らす森の奥の小さな村の村人たちは、一人の狩人を雇った。

しかし村にやってきた狩人・グリムは幼い見た目で尊大な態度。村の命運を託すには頼りなさ過ぎる……と、思いきや急にナイスバディの大人に変身? 謎のアイテムも続々! そして明らかに狼には見えないバケモノに変身する人狼……狩人志望の少年・ベローは戦いの中で成長していく……。

狩人になるための第一歩、組合に向かう船の中での試験に合格し晴れて狩人となったベロー。いざ組合へ……と思いきや、仲間たちの前に現れたのは死んだはずの村長? さらに「運命」の記憶をなくしたグリム、薄暗い地下で黙々と物語を紡ぐ怪しい人影……明かされるこの世界の「物語」。壊すのか、守るのか、ハッピーエンドは選べるのか? 結末はどこへ――?!

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レッドフード 18話 ネタバレ

交代させられた主人公

真実の本を破壊し、世界を終わらせる。そんな壮大な野望を持つだけあり村長は圧倒的な魔法の使い手でした。大地を操り塔のようにしてデボネアを攻撃!💥💥💥とにかくなんていうかムチャクチャです。熱でなんとかしようにもこの物量。そうそう攻略できるものではありません。

村長はそもそも「組合随一の魔術師」だったらしく、強いのも納得なようです。そして、真実の本のページを取り込んでそれはそれは手が付けられない状態だと。

そんな中、「設定」が消され意識もはっきりしないグリムはつぶやきます。

「……私は、何のためにここにいるんだろうな」

物語の登場人物として動かされる、人そのものの嘆きなのかもしれません。

けれどグリムは傍観者ではいられない。元主人公として、ベローの師として、むりやりにでも戦う道を選ぶのでした。

シナリオの選択権

閉じ込められたベローは、自ら死を選ぶことでなにか変えられないかと画策します。しかしベローの存在そのものがイレギュラーすぎるのか、死んだとしてどうなるかの見当もつきません。けれど、死よりももっと大きな決断が、ベローにはできるのではないでしょうか。

運命の影響を受けない存在。だからこそ。

「この世界で君は、君だけは、好きなように選択できるんだよ」

「ハッピーエンドか、バッドエンドか、君の望む結末は何だ?」

ベローが悩む中、外ではとんでもびっくりショーが行われていました🧙‍♂️✨

島を丸ごと切り取って奪い、逃げおおせる気の村長。足止めのために人狼を何匹も呼び出し背を向ける村長。いくらデボネアが強くても数で来られたら対応するのは厳しそうです。

そこへ、アイアンワークスの仲間たちが集合!

危険だとデボネアは叫びますが、デボネアに鍛えられた狩人のタマゴたちは止まる気配がありません。訓練に耐え忍び、力をつけ、最終降車試験では協力する強さを知った。

「俺たちもう、狩人なんですよ」

ん~~~、こりゃアツい🤩🤩🤩

狩人として

シナリオの選択を迫られたベローは、覚悟の決まった男の顔をしています。とそこへ野蛮な物音とともに壁を蹴散らしグリムが乱入してきました。ベローがどんなに叩いてもびくともしなかった壁を案外もろいと言い放ち、頼もしい師匠のお出ましだぁ!

グリムはシンデレラの魔法で12時まで大人の姿でいられるようやってきたのでした。決していい魔女ではないシンデレラ。これからもきっと仲良くケンカしていくのでしょう……うむ、尊い🤤🤤🤤

ベローの手元には本とベローの力を組み合わせたという光る銃が。

ページを取り込んだ村長にその銃を打ち込めば、世界の崩壊が止められる……はず。

そして伝説の赤ずきんはベローにそのずきんを託すのでした。

「君が引き金を引く番だよ」

狩人として、運命の選択権を持つ者として、全てを終わらせる力を……。

運命のその先へ

世界は崩壊に向かっているのか、設定がめちゃくちゃになっていきます。地揺れのような音も響き、いよいよクライマックス……!

村長は一人、世界の終わりを呟きますが、疲れきっているようなその姿に、村長もまた世界に振り回され続けた被害者であることが伺い知れます。作られた物語を否定するようになったのは、きっと、それまでたくさんの悲劇を目の当たりにしてきたのでしょう。やっと世界が終わる。終われるんだという感慨が見えますね。そう思うと、村長も悪などではなかったと。

そんな村長へ銃を向けるベロー。村長は静かに語りかけます。

「私を殺して残るのは、シナリオすらない壊れた世界。そんな世界で幸せになれると思うのか」

シナリオに振り回されてはいたけれど、それがないと幸せになれないとすら思ってしまうなんて悲しいことです……😥

ベローはそれに対し、きっぱりと自身の人生を歩む大切さを説きます。

「生きるって、そういうものじゃないのか村長」

「未来なんてわからない、予定通りにはいかない。それでも自分の幸せを信じてもがく」

ベローが選んだシナリオの結末は、シナリオから人類を解き放つことだったのでした。

そうして戦いは続く

「俺は生きるよ、村長」

優しいような悲しいような瞳でベローが引き金を引くと、村長とその使用した魔法は消え、あたりは静けさを取り戻しました。

戦闘を終えた人間達はそのまま生き残っており、それは人狼の存続を意味します。

しかしベローはまっすぐに未来を見つめていました。

人狼の絶滅を目指して……特効薬を探して……狩人として。

人狼を過去のものとすることで、人狼をおとぎ話にする。そんな世界を目指して――。

「俺たちの戦いはこれからだ」

レッドフード18話・まとめ

かなり駆け足ではありましたが、世界の成り立ち含め描き切ってくれたのではないでしょうか! 数年後エンドではなく闘い終わってすぐなので、なんなら12時にグリムは死んでしまうかもしれない。そんな未来の可能性も含めて、全て運命のない世界として物語は完結していったのでした……。

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