SANDA13話ネタバレ感想!台風はファンタジーか現実か

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2021年7月34号から連載がスタートした、「BEASTARS」で一躍話題になった板垣巴留先生の新作「SANDA」。

時は2080年の日本。国の貧困化に伴い15歳未満の子供が人口の0.1%しかいない超少子化社会で、学校に管理される世界の中で描く「大人」と「子供」のヒューマンドラマ。大人と子供、理不尽とワガママの狭間で揺れ動く関係、時に見える信頼や希望などをリアルに描きます。

92歳の大渋一二三学園長が独裁体制を振るう大黒愛護学園に通う14歳の三田一重は実は大昔に滅びたクリスマス文化の象徴「サンタクロース」の末裔。行方不明になり死亡扱いされている小野一会を捜して欲しいとクラスメイトの冬村四織にその正体を解放された。クリスマスを復活させ実家の経営を持ち直したい同じく甘矢一詩も加わり、ほぼ不死身のサンタの能力と学園の秘密を探りながら小野を捜す3人。

小野は生きていたのに再び姿を眩ませた上に小野の葬式を強行した学園長。「赤衣の特捜隊」リーダー・柳生田に正体がバレてしまった三田だが葬式の場に全裸で登場したおかげで葬式はお流れに。「神のおっさん」と騒がれるハメになったことに恐怖する三田に、冬村は静かに感謝するのだった・・・

そんな「SANDA」13話ネタバレを紹介します。

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前話までのあらすじ

学校中「神のおっさん」という言葉が飛び交っている。「神のおっさん」とは紛れもなく小野の葬式で全裸で合掌をしてみせたサンタクロースの三田のこと。

耳を塞ぎたい気持ちでいっぱいの三田を追いかけながら寮で同室のメンバーが「急に天井から現れたからみんなただあっけに取られてた。学園長が憤死しそうになっている時に爆風と共に消えた」とファンタジーを見たかのような話しぶり。実はその瞬間に冬村が爆弾を投げ、その爆風に隠れて三田は逃げ出したのだった。そしてそのまま葬式もおじゃんになった様子。

トイレも男女ではなく大人と子供という区別をするこの時代。全裸の大人が生徒の前に出るから当たり前だと言う冬村に三田は頭を抱える。しかしそんな三田に「ありがとうって言いたかった」と冬村。冬村は心を許した相手に急に距離を詰めて来る所があるなぁなどと思う三田。そこへ甘矢が「どこもかしこもすごい」とやってきた。

「神のおっさん」人形を自作して売る生徒、葬式会場に降り立つマネをする生徒、黒板におっさんへの寄せ書きをする生徒・・・学校中の生徒が俺を神様だと信じ切ってるこの光景が怖い。そう言って三田は逃げ出してしまった。何をそんなに怖がってるかはわからないけど、三田本人は真面目だし大丈夫かな、と甘矢なりに心配してくれてるみたい・・・

放課後、寄せ書きの前で黒板消しを持ち立ち尽くす三田。そこへ冬村が「届かないなら手伝う」と寄せ書きを消した。身長いじりするなよ、俺だってと意地になれるのは冬村の前だと14歳でいることを許されているみたいで落ち着くからだと思う三田。すると、そんな三田を急に抱きしめた冬村。文字通り葬式ぶっ壊してくれてありがとう、あんた細いね、などと言う冬村。そうなんだ、俺らはまだ14歳、子供なんだ。そう思っていると。

「だから私、この姿の三田が好き」
冬村の手には赤いジャージ。三田はサンタの姿になっていた。

そうかそうか、俺がいつでも胸貸してやるとわざと明るく言ってみたがなぜか涙が出そうになる。「小野に会いたい」と甘えるように胸の中で言う冬村を見て三田は「恐怖の正体」を何となく知る。子供に頼られ大人の役割を果たすこと、それが冬村の前ではキツい。いや、こんなこと考えちゃいけない・・・💧

ごめん、バカみたいだし三田にも失礼だと一旦離れた冬村だが、もう一度抱きしめてくれと甘えて来た。一日で子供と大人を何往復しているんだろう、冬村も俺も。何回往復すればサンタになれるだろう。・・・
そう考えていると冬村が「次はあんたの番。話聞くよ」と隣に座って来た。今は頼り頼られを繰り返す、それが続けばいいか。

SANDA13話ネタバレ

恋という障害

「サンタクロースは子供に恋をすると心肺停止する?」

そう呟いたのはかつてサンタの三田を追い詰めた柳生田。ビールケースを机にしながらカップ麺を犬食いする柳生田が同僚と話しているみたいだけど、「恋を自覚した瞬間死ぬの?それともキスとかヤった時?エグいなー」とか言う柳生田がエグいよ💦その手つきはやめなさい←

あくまで噂だがな、と同僚の言葉を聞きながら柳生田は三田と戦った時を思い出す。戦ってみてほぼ不死身だとわかったし、そういう特殊な条件が揃わないと死なないってんなら納得だわ、と1人で納得する柳生田。その横で顔を机に突っ伏し嘆くもう1人の同僚が「次こそサンタ捕まえないとマジでクビだぞ?今の日本で再就職なんて無理だ!」と思いつめた様子。それもそのはず、柳生田たちがいる場所も何かのガレージみたいな所で屋根はあるも窓がない、高架下のような場所。屋台も「カップ麺酒場」と言うチープな店だし、壁には「欲しがりません死ぬまでは」というなかなかのスローガンが。日本の貧困化が伺えます・・・

しかし嘆く同僚に柳生田は意地悪い笑顔を浮かべて「もっと優秀なヤツに聞けよ」と突っぱねる。というのも、サンタの正体を知っているのは柳生田のみ。これをうっかりバラして手柄を横取りされてはたまったもんじゃない、と柳生田は1人三田に向けて鋭い眼差しを飛ばす。今日は台風が来そうだと特捜隊隊員の1日は流れていく・・・

その頃三田は何かを見て「よし」と確信。
「おっぱいを見ても何も感じない!!」しかし相手は同室の男子・堂園の上裸。堂園は嫌悪感やら恐怖やらで固まってしまう💦俺すごくない?あんな豊満な体見ても興奮しないよ!?とか言ってる三田を事情を知る甘矢が急いで連れ出す。堂園はぽっちゃりでいわゆる「あんこ体型」。欲求不満の思春期男子の餌食になりやすいそうですね・・・← その後ろで胸を隠しながらダイエットを決意する堂園です😅

廊下に連れ出した甘矢が尋ねてみると、「俺分かったんだ、サンタに性欲はご法度!」と三田。冬村と何かあったのかと聞く甘矢に「ないよ」とは言いつつも「この先あったら困る」と三田。サンタの意識が日に日に大きくなる今、冬村に惹かれそうになると自己嫌悪に陥るのに冬村を知れば知るほど可愛く思えるのだとか。

え?それって惚れてるじゃん?色眼鏡?とツッコむ甘矢に「断じて違う!今の所は子供を見る眼差しだから!」と否定する三田。俺はもう恋も結婚もしないぞ、とサンタと三田でせめぎ合う三田に甘矢は突然こう投げかけた。

「じゃああの子にはなんて言うの?」
「あの子?・・・あ、忘れてた・・・」

あの子?それって一体・・・?

嵐のようなお転婆

三田の言う「あの子」とは、同級生の「風尾二胡(かざおにこ)」という女子。実は三田の婚約者なのだ。

両サイドに三つ編みをした猫顔の女子、二胡が三田の前にT字ほうきを持って現れたその瞬間、ヒザでほうきをへし折った!「あれ?ほうきがないんじゃ掃除できないじゃん、今日は掃除サボっちゃえ」と何だか乱暴な二胡を見て「だからこいつとは会いたくないんだよ」と思う三田。そのまま歩き出す二胡に三田はほうきを持って「校舎の清掃は婚約者同士の共同作業だぞ?それに今日は話があって」と追いかける。

「うちらに共通の話題なんてあったっけ?カッちゃん」と二胡は立ち止まって尋ねた。二胡は三田のことをカッちゃんと呼んでいるみたい。共通の話題なんてあるわけない、俺たちは国によって赤ん坊のうちに結婚を決められているだけの関係だ、と思う三田。何だか隅々まで淡々とすごい背景が出て来るけど、この国のシステムは驚くほど機械的なようで。

2050年からこの国は少子化対策のため結婚や出産が国民に義務づけられているようで、文字通り「義務」なので結婚するまでは互いの恋愛に規制はない、だからこそ「恋愛結婚」なんてのは三田たちの世代にとっては化石なんだとか。すると「あったわ共通の話題」と言って二胡は指を手に当て「ほらよ借りてた500円」と噛んでたガムを三田の額に貼り付けた。えぇ・・・💧

それ売ったら10倍の値打ちだよ感謝しな、と歩き出す二胡に掃除を促すも「そんなに掃除したきゃそれ捨てといて」と紙くずを三田に投げつけた二胡。今日はこれで終わり、クソして帰ろ♪と何だか荒削りで下品なイメージの二胡💧三田もその奔放っぷりにただ振り回されるだけ。俺がサンタとして現役復帰してたら間違いなく悪い子認定でプレゼントなしだ、どうせお互い乗り気じゃない結婚だし二胡のためにもさっさと切り出して終わらせようと腹を括る三田。

「お前とは結婚できないんだ」
せっかくの決意の言葉は台風の爆音にかき消されてしまった。案の定二胡にも「あ?台風がうっさいわこれしばらく外出禁止なんでしょ?こんなんじゃ便秘しちゃうわ!」と揉み消される始末。ままならない・・・そう思いつつ確かに外は出られないだろうなと三田。この時代の台風は勢力を保ったまま1ヶ月くらい停滞するらしく、家を飛ばすくらいの破壊力もあるらしい危険な天災なんだとか。

だが「何で?」と二胡。台風だから外に出られない理由?そりゃ危険だからだよ、と三田。でも二胡はそんな話をしてるんじゃないようで。
「何言ってんの。うちら14歳だよ、今危険を冒さないと将来マトモな大人になれないよ」そう三田に顔を近づけて言った後、外に通じる開き戸に手をかけた二胡。そして台風の窓を開けてしまった!

俺はサンタで皆は子供。結婚どころか恋愛すら許されないんだ。
そう思っていたのに二胡のお転婆がどんどん覆していく。不思議な気分だ。

「ただでさえ保護管理されてるんだから今のうちに自ら進んで人に怒られたりして暴れ回らなきゃ私は不安になる」
そう言って二胡は台風の中飛び出して行った・・・

現実に夢が見えた?

激しい台風の中、外に飛び出して行った二胡を三田も恐る恐る、仕方なく追いかけて行く。洗濯機の中にいるみたいだよカッちゃーん!と二胡の声が台風の轟音の中から聞こえる。

カッちゃんと呼ぶのは二胡だけ。婚約者同士は下の名前で呼ぶのを推奨されてるだけだけど、サンタを意識するようになってから三田は「さんだ」と呼ばれるとビクッとするようになってしまった。サンタの重圧はやはり辛いのだ。雨が激しくて目が開けられないけど、台風の爆ぜるような響きに、俺からサンタを引きはがすような音に誘われ足が勝手に動いた。

「今危険を冒さないとマトモな大人になれない」二胡の言葉に「冗談じゃない、俺はもう普通の14歳には戻れない、お前とは結婚できないんだ」と思う三田だが、二胡のことを「二胡」と呼ぶのだ。その呼びかけに応えるかのように「ここだよ旦那さん!」と突然二胡が現れ三田に抱きついた。驚き二胡を見下ろす三田に空き缶が直撃、大木の下に避難する2人。

大木にもたれ、台風の間に立って「超楽しい!台風の日に校舎にいるなんてクソバカのすること!」と終始楽しそうな二胡。そして徐にこんな話をし始めた。

「学校ではこの台風が神のおっさんの仕業だって噂されてるらしいけど私は信じてない。ファンタジーなんて何も信じないよ、私の現実が一番最高だもん♪

心から楽しそうに話す二胡に思わずぽかんとする三田。二胡は「サンタ」から俺を解放してくれるのか。ただの義務の関係だと思ってたのに。
「あれ?カッちゃん、こいつ理想の奥さんだなって顔してる

いたずらに三田の顔をくいっと上げる二胡。「まさかあんたも台風に飛び込んでくれると思わなかった、一緒に楽しめる人って大好き。あんたのこと興味なかったけど見直しちゃった」

「うちら・・・クソいい夫婦になれそうだね」
台風がサンタを狂わせようとしている。投げ出しても、戻っても、いいのか・・・?

SANDA13話感想・まとめ

突如現れた「二胡」という「三田の婚約者」!情報過多すぎてついていけない所もありますが💦何だか冬村とは対極な女子が台風のように登場しましたね💦

柳生田が言ってた「恋愛感情を持つと死ぬ」という噂は信用しきれない部分がありますが、実際三田は冬村にも二胡にも曖昧な気持ちのままなんでしょうか?婚約者と言っても政略結婚のような「国の義務」という恐ろしいとも言える文化の関係だから淡々としているのは頷けますが、肩書を付けられることで意識し合うというのもこの時代だとないのでしょうか?そして婚約者は子供1人1人にいるということでしょうか・・・?三田だけ特別というのもおかしな話だし、だとしたら冬村や甘矢にも婚約者がいるということ・・・?何か怖い💦

「子供の今危険を冒さないとマトモな大人になれない」これは言い得て妙で、世渡りが上手い子というのは大人の「ダメ」をどんどんやってた子だったりしますよね。大人に媚びて言うことを聞いてた子はまた違うでしょうが、クソ真面目に大人の言うことをハイハイ聞いているだけの子って結局社会に出されて何もできず孤立していく傾向にある気がします。それを今以上に冷たい社会で気付けた二胡や、独自に歩んで行く冬村はある意味強いのかもしれませんね。1人でも生きて行けそうですが誰かに縋りたいのは「子供」だからなのでしょうか。

もしかして二胡という台風のせいで、冬村に「サンタを辞めたい」とか言わないよな三田!?そんなこと言ったら今度こそ本気で刺されそう💦←
予測不能すぎる展開!次回も楽しみです!

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今回は、「SANDA」の13話ネタバレを紹介しました!

が…

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この寒々した社会を見ていると「今何とかしないと」という気にもさせられます。この作品きっかけで何か変わるといいですね。

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