SANDA12話ネタバレ感想!子供は大人に、大人は何になる?

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2021年7月34号から始まった、板垣巴留先生の新連載「SANDA」。

2080年、少し未来の日本は国の貧困化に伴い15歳未満の子供も0.1%しかいない超少子化社会。大人と子供の間に信頼関係がほとんどなくなった冷えた社会で、それでも希望を見出そうと奮闘する子供と大人の関係をリアルに描いた作品。前作「BEASTARS」とはまた違ったしがらみや苦悩をありありと表現します。

少なくなった子供を一斉管理する学校の1つ、大黒愛護学園に通う三田一重は、実は大昔に滅びたクリスマス文化の象徴「サンタクロース」の末裔。火や物理に強く足からソリを生やせる、嘘を見抜けるなど超人的な能力を沢山持つ三田の能力を解放したのは同級生の冬村四織。行方不明になった親友・小野一会を探してほしいと強制的に解放、そこへ実家のケーキ屋をクリスマスを復活させて盛り立てたいと同じく甘矢一詩も加わり、三田の能力を模索しながら小野を捜索する。

小野が生きていたことを知っているのは三田たち3人だけだが、体育館では学園長が小野の葬式を強引に執り行っていた。そこへ「赤衣の特捜隊」リーダーの柳生田と戦っていた三田が全裸姿でうっかり落ちて来た!動かない学園長や生徒の中、三田は禁止事項である合掌を小野の写真の前てやってみせた・・・。

そんな「SANDA」12話ネタバレを紹介します。

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前話までのあらすじ

まだ小野がいた頃、冬村と小野はこっそり美術品の本で大人の男性の体を見ていた。この時代は子供が大人の裸を見るのは芸術品でも禁止されているようで。

裸を見るなとか結婚するまでキスもダメとか、大人は厳しすぎるとボヤく小野に「あんたキスしたいの?」と驚いたように尋ねる冬村。だが小野は「冬村さんはしてみたくないの?」と言って顔を近づけてきた。禁止だしそもそも女同士だし、でも緊張して奥歯を噛みしめる冬村も少しだけお互いに虫歯があれば、なんて思ったけど、所詮私たちにとってはすべて神話なんだと思った。思うことにしてた。

だが、目の前で全裸で闘うサンタクロースの三田を見て、自分が神話だと思っていたことがどんどん現実味を帯びていくのを感じる。三田も柳生田を追い詰めながら思うのは子供たちのため、冬村の笑顔のため。ほとんど不死身の三田を見て地上戦は不利だと感じた柳生田は体育館の階段から銃を放つが三田のこめかみをかすっただけ。「サンタさんが戦うのは子供たちのため、なら俺は金と名誉のためだ!」そう言って柳生田は銃を捨て殴りかかって来た!!

その頃体育館では学園長が挨拶を始めていた。「この葬儀では手を合わせる行為は禁止」だと言う。
神や天国を信じると言う無駄なことをしてきたから人は落ちぶれたのだ、若くして亡くなるのは痛ましいが老いて醜くなってから死ぬよりはるかに尊いこと。自分の今に感謝しながら合理的に生きよう、笑顔で見送ろうと言っていた。その時。

爆音と共に天井に穴が開き、三田が祭壇の前に降り立った!!!騒然とするが、不思議と大騒ぎはしない生徒たち。
驚きつつも学園長は赤衣の特捜隊に「待て」の指示を出す。「トラウマゼロ教育」を掲げている分、ここで暴れられたら子供たちにトラウマを植え付けることを危惧しているのだ。三田は警戒しながらも体育館を見回す。

ふと、小野の大きな写真が傾いているのを直し、三田は小野の写真を前で手を合わせた。
「俺にはお前がわからないけど、とにかく元気でいてほしい。じゃないと困るんだ。必ず見つけてやる」

生徒たちには全裸の大男が手を合わせる姿を「神様が参列している」風景に見えたのだった・・・。

SANDA12話ネタバレ

「神のおっさん」!?

「「「お前神のおっさん見たか!?」」」

三田と同室の茂木、堂園、歌川が三田にしつこく話しかけて喚いている。三田は素知らぬふりをしながら適当に流しているが、もちろんその「神のおっさん」とは先日の小野の葬式で全裸で合掌したサンタクロースの三田のことである。マジで凄かったんだぜ、と騒ぐ同級生たちの前で祈るような気持ちの三田。

サンタクロースの三田を客観的に見ていた彼らは、急に天井を突き破って小野の写真の前で合掌する姿にただあっけにとられて見ていただけ。学園長が憤死しそうになっている所で爆発と共に消えたんだ。
興奮冷めやらぬ感じで話し続ける茂木たちを青ざめた顔で適当に相槌を打ちながら冬村の隣である自分の席につく三田。冬村にも話しかけるが冬村も「興味ない」と素知らぬ顔。何を隠そう、三田が合掌した後爆発を起こしたのは冬村。体育館に爆弾を投げ込み、その爆風の間に三田は逃げ出したのだ。

昨日はサンキューな、こんな大騒ぎになるとは💧と冬村には頭が上がらない三田。「当たり前でしょ、トイレも男女じゃなくて大人子供で分けられる時代に全裸のおっさんが大勢の子供の前に現れるなんて」とちょっとトゲのある言い方をする冬村に「も~わかった!!俺だって相当恥ずかしかったんだから💦」と顔を突っ伏す三田。

三田と同じ格好をして突然「ありがとう、って言いたかったの」と冬村が言った。ちょっと意外そうな三田。でも冬村って一度心を許した相手には距離近くなるタイプだよな、と思う三田。そこへ「どこもかしこもすごいことになってる」と甘矢が話しかけてきた。

「神のおっさんグッズ」を独自に作って売る者、天井を突き破って降り立った場面をマネする者、また神のおっさんに会いたいからと黒板に寄せ書きを書く者・・・ちゃっかり甘矢も「神のおっさん人形」ゲットしてるし💦ちゃんと全裸でシンボルまで再現されてる・・・💧

これは三田でなくてもたまったもんじゃない状況。恐怖で硬直する三田・・・😰

大人と子供と恐怖と安堵

学校中で「神のおっさん」という言葉が飛び交っている。この学校の全生徒が俺を完全に神様だと信じきっているなんて。怖い、怖い!!

股間を晒した代償っていうか、それくらいオッサンダには影響があったんだよと軽い感じで話す甘矢だが、甘矢の予想に反して三田は思いつめている様子だった。こんなの怖すぎる、俺のせいだ、とんでもないことした俺が責任取らなきゃ!そう言って三田は駆け出してしまった。その背中を見ながら甘矢は「三田って実はめちゃくちゃ真面目なんだよな」とぼんやり考える。サンタの気質というか三田自身の性格だろう、何を怖がってるかわからないけど大丈夫かなぁ。甘矢なりに三田のことは気にかけてくれてるみたいだけど・・・

放課後。教室には「神のおっさんまた降臨して下さい」とやはり寄せ書きが残っていた。全裸にシビれました、ファンになりました、大好きです、本当に神様?といろいろ書いてあるのを黒板消しを持ちながら眺めていた三田の横から冬村が現れた。大丈夫?と声をかけられて思わず自分の気持ちを読まれたかと焦る三田だが、冬村は「身長足りなくて消せなかったんでしょ」と寄せ書きを消し始めた。

何だよ、身長いじりかよ!とまた冬村に弄ばれたと思った三田は意地になって精一杯背伸びして消し始めた。冬村のそばにいると何だか落ち着く、冬村の隣にいる時だけ14歳でいることを許されてるみたいだ。そんなことを思っていると・・・

182cmの冬村が161cmの三田を抱きしめた。え・・・?
小さな三田を抱きしめながら冬村は「ありがとう、文字通り小野の葬式ぶっ壊してくれて」と改めてお礼を言った。さっき教室で言えなかった分言ってくれたのでしょうか?ドギマギしながらどうしたんだ?と尋ねる三田。

「あんた細いね」「冬村だって」「そうだね。まだ14歳だもんね、身も心も子供だよ」「だな・・・何か安心した、子供なんだよな俺たち」「そうだよ」

三田を抱きしめる冬村の手には赤ジャージ。たちまち三田は大人になり、冬村の身長を優に超えた。冬村の顔が胸に埋まっている。
「だから私、やっぱりこの姿の三田が好き」

冬村の素直な気持ち。きっと恋じゃないから怖かったんだ。

大人になれるかな

サンタクロースの三田が好きだ。そう言って胸に埋まっている冬村を抱きしめることも振り払うこともできず、三田は思った。

これだ、俺が本当に怖がっていたのは。
「ホッホッホ!!」とわざとあの笑い方をして冬村の肩に手を置く三田。そうかそうか、少しでもラクになっただろ?サンタがいつでも胸貸してやる!と大声で言ってみたけど、なぜだろう、涙が出そうになる。お前はサンタクロースなのに。

「小野に会いたいよ三田・・・」と尚も胸に抱きついてくる冬村をいよいよ手持ち無沙汰にしてしまう三田。子供に頼られること、大人の役目を果たすこと、それが冬村の前だとこんなにキツいなんて・・・思っちゃいけない・・・💧三田にとってこの状況は「生殺し」なのかもしれない・・・😅

すると「ハッごめん」と言って急に離れる冬村。何言ってんだろ、三田にも失礼だしバカみたい、と突然教室のドアに向かって歩き出した冬村。だがまた戻ってきて「カギは閉めてるから大丈夫、ごめんだけどもう一度ギュッと」お願いします、と手を伸ばしてきた。笑うな、笑ってないよ、そう言いながら大人の三田は子供の冬村を優しく抱き留める。

子供と大人を1日で何往復してるんだろう。14歳の冬村、そして14歳の俺は。何往復すれば身も心もサンタになれるだろう。まだまだ俺たち先は長そうだ・・・
そんなことを思っていると、満足したように一息ついて離れた冬村が「次はあんたの番」と言って来た。プレッシャーがしんどいんでしょ、話聞くよと言ってその場にどかっと座った。冬村のどちらとも言えない顔を見てると、あと何往復したらなんて今は考えなくていいやと思えた。

冬村が着せたジャージで冬村の頭のチョークの粉を拭いてやる。どちらでも、頼り頼られの関係が今は落ち着くわけで。

SANDA12話感想・まとめ

全裸で葬式に参列してどうなるやら、と思ったらさすがの冬村さんですね。爆弾投げ込んでその爆風に身を隠して脱出させるってまさに「神業」!?三田が神様になったのは冬村のおかげもあるかも・・・?

そして意外ではあるけど「ヤダ〜!」とか嫌悪感むき出しで騒ぐ子供はいなかったですね💦グッズにもシンボルついてたしマネしてたりまた会いたいと願う生徒も多いわけで、きっと「サンタクロース」なんて存在を信じない子供たちだからこそスゴイことをやってのけた存在には何か期待してしまうのかもしれないですね。「神様のおっさん」に彼らはどんな思いを馳せたのでしょうか・・・

そして三田と冬村の、何とも言えない関係。恋でもなければただの友情とも言えない、かと言って先生と生徒とか親と子供とかの「勝手に信頼を置く大人と子供の関係」でもない不思議な関係ですよね。でも、この姿が好きと言ってわざわざ大人の姿にして抱きしめてもらう所には冬村が「父性」のようなものと大人三田に求めているような雰囲気も感じました。「冬村隊長」が恐らく冬村の身内であって、冬村は「隊長」には頼れないことをだいぶ前から感じていたのかもしれません。何より「サンタクロースの敵」だしね・・・

今の時代でも一応大人になったとしても、本当に大人になれたと自信を持って言える人は少ないと思います。年齢で大人になっても、大人になれず模索している人や、大人になったその先を考える人もいると思います。みんなはどこを、何を目指して生きますか?
次回も楽しみです!

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今回は、「SANDA」の12話ネタバレを紹介しました!

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