弱虫ペダル647話ネタバレ感想!アンフェア川田の矛盾が王者を削る

wj‗nirakana 弱虫ペダル

2008年2月から、週刊少年チャンピオンにて連載されている「弱虫ペダル」。

世代が変わっても繰り広げたドラマとキャラクターの魅力は変わらない。主人公・小野田坂道の先輩世代の大学生活を描いた「スペアバイク」9巻は現在絶賛発売中!小野田たちの今を描いた最新刊73巻も好評発売中!

始まりは総北高校に入学したての小野田坂道が、裏門坂をママチャリで登校していた所をロードバイク実力者の同級生・今泉俊輔に発見されレースを挑まれたことから。当然負けてしまうも、その数日後秋葉原で出会った同じく鳴子章吉と出会い車を自転車で追い抜いた経験から小野田は自転車競技部に入部します。

そんな時代からいた同級生・川田が再入部して不正をしながらも「経験者」の杉元照文を負かし無理矢理レギュラージャージを奪う。そして今度はキャプテンの座を狙うべく、小野田にサイクリングと見せかけた勝負を挑む!しかもハンデ付き!?どうする小野田!?

そんな「弱虫ペダル」647話ネタバレを紹介します。

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前話までのあらすじ

授業をちゃんと聞いていなかった生徒が慌て、周りの生徒がからかいながら笑うというよくある学生生活の中、川田は小野田との「サイクリング」のことを考えていた。小野田はオトボケなのにキャプテンをやっててインハイも2連覇している、苦労もせずに俺の欲しいものをすべて手に入れている。それが納得行かない川田はとにかく総北自転車部とインハイをけなし、「小野田が嫌いだ」という結論に至る。

しかし小野田との実力の差があることは自覚している川田。何か作戦を、という時にふと手に持ったリュックで閃く。俺イケんぞ!

そして日曜日。早朝から4時間のトレーニングを終えた昼過ぎに川田と小野田はいつも小野田たちが使わないコースをサイクリングしていた。川田がテニス部だった時よく使っていた競技場に続く道で、その先には山道と「森中神社」がある。川田がよく知るコースで小野田に勝負を仕掛けようというのだ。

しかし川田は小野田が全力で練習に挑むことを見越して自身はわざと千切れて余力を残していた。何としても勝ってレギュラーになって自転車部を牛耳りたいのだ。勝負の前に思い出話とばかりに辞めた時にキャプテン金城に言われたことの話をするも内心は小野田を油断させるための餌に過ぎない。そして小野田が好きそうな急坂の前に立ち、徐にコース説明を始めた。きょとんとする小野田。

「やろうぜ勝負!」そう言って走り始めた川田!慌てた小野田は盛大に転んだ!
先行する川田はこのまま逃げ切れると思ったが、一瞬にして小野田は追いついてきて「勝負はしなくていいでしょ?まだ入りたてだしやっぱり」と言いかける。俺は小野田に敵わないって言いたいのか!?

「そう言ってくれると思って」川田は背負って来たリュックを小野田に差し出す。中には大きなペットボトル6本が入っていた。
「ハンデ戦だ。これなら平等だろ?」小野田にハンデを与えレースが始まる・・・!

弱虫ペダル647話ネタバレ

川田の「恨み節」

川田と「サイクリング」にきたはずの小野田。しかし急に勝負を仕掛けられ、一度は追い抜いたものの川田は突然リュックを差し出した。

小野田と俺には実力差がある。だから用意させてもらった。水のペットボトル6本入ったリュックを背負って走ればハンデ戦として成立する!森中神社までの登坂バトルを総北自転車キャプテン小野田に挑むぜ!!!

驚きつつもまだ「今日は楽しくサイクリングしよう」と説得する小野田。だが川田は容赦なく「ニブいな、俺はお前と勝負しに来たんだ」と吐き捨てた。「お前がやってるのは自転車競技というスポーツだ。スポーツは闘い、常に勝ち負けしかねぇんだ!!」そんなこともわかんねぇのか、と汚い言葉も使いながら小野田を精神的にも追い詰める川田。顔をこわばらせながらも一緒に走るのが楽しいとかいろいろある、と反論しようとする小野田だが「勝ち負けしかない」と叫んで言い張る川田。

2人の間に静かな間。その間を山道の風が吹き抜けていく。
それを皮切りとばかりに川田は言いたい事を吐き出すように遠慮なくぶちまける。

スポーツは勝負の世界。勝ったやつは思い通りに椅子に座って勲章片手に敗北者を見下す。敗者ははいずり回って虫以下になり発言することすら許されない。お前だってそういう世界でやってきたんだろうが!全国の猛者を足蹴にして服従させた気分は、大会出場者全員を見下した時の景色はどうだったよ!?インハイ2年連続総合優勝の小野田よぉ!!!

今までこの作品を読んできた読者さんは承知だと思いますが、小野田は勝ったからと言って勝ちに驕ったりまして負けた者を見下したり服従させるなんてことはしていません。箱学や京伏、呉南のみんなとも今まで通りよきライバルとして、友人として仲良くやっています。先輩世代のこともちゃんと尊敬して技を見て成長しています。川田の叫びは完全に固定観念なのです。そんなことしてないよ、と震える声で訴える小野田の声など聞こえないし聞く耳も持っていません💦

川田くんが僕を倒すと言っている。さっきまであんなに仲良く走っていたのに、別人みたいだ。

勝負、という川田の言葉を反芻しながらハンドルを握る小野田の思いとは・・・?

純粋と邪心の勝負

「川田くんはすごいと思ってた」突然小野田がそう話し始めた。

再入部なんて勇気がないとできないし、入部届持ってきた時純粋に嬉しかった。練習も頑張ってるし、今日はゆっくりサイクリングしながらいろんな話できると思ってたし、リュックもサプライズなのかなんて思った。バカな期待してた。でも・・・君が勝負したいと言うのなら、僕が闘うことで気が済むなら!

そう言って小野田はハンドルから手を離し、川田のリュックに手をかけた。そして持つだけでかなりグラつく重いリュックを小柄な背中に背負った!
「森中神社までの勝負、やるよ!!!」

小野田の覚悟に満ちた覇気のある顔を見て、あろうことか川田は「アッアッ」と笑い出した。まるで自分の持ち掛けたハンデを受けた小野田を嘲るように。まだダメだ、と自分に言い聞かせ改めてスタートしようと川田。「俺が圧勝しても恨むなよ」の言葉に「うん!」と力強く返答して2人はスタートラインに決めた目先の矢印プレートまで向かう。プレートからゴールの駐車場ラインまできっかり5kmのバトルがスタートした!!!

お互いフェアに行こうぜ、と言いながら川田はアンフェアな方法ばかり提案していることは小野田は言わず、山道を走り出す。しかしリュックは重くうまくペダルに足が乗らない。足が空回りしてしまうのだ。その間に川田はあっという間に先へ行ってしまう。

いつもみたいに足が回らない・・・!
先行する川田が小野田を挑発するように振り返りながら「どうした足が回らねぇか?やっぱオトボケヤロウだな」と叫んでいる。

そう、水のペットボトルは1本2ℓ。それが6本入っているので、小野田には12kgのハンデが付けられているのだ!
段ボール丸々1つ分の水を小柄な小野田が背負って、果たしていつものポテンシャルは引き出せるのか!?

封じられた王者と睨む蛇

小柄な小野田に12kgのハンデを付けた川田。勝ち誇ったような表情で「一気に体重が12kg増えたんだからいつも通り動くわけない」と叫ぶ。

筋肉量は変わらず体重が増えるんだから支え切れるわけがない。体重ならまだしも、雑に乗せられた12kgではバランスが取りづらく1踏み1踏みがとても重い。小野田は得意なはずの坂道でよろめいていた。そんな小野田に川田は「お前の速さはズバリ軽さ。小さくて軽いことだけだから軽さを封じさせてもらったのさ」と鬼の首を取ったように叫ぶ。そして「アッアッ」と再び不気味な笑い方をしてみせた。

「悪いがお前がリュック背負った段階で俺の勝ちは決まってたんだよ。俺はインハイ2連覇の小野田を倒す!!雑草から最強にのし上がる!!」

高笑いをしながら先へ行く川田。小野田の足は重い。でも。
「すーーーはーーー」小野田は深呼吸をし、初めてレースをした時から武器にしている「高回転(ハイケイデンス)クライム」を発動!目にも止まらぬ速さでペダルを回転させ、そこで一気に加速する!!先行する川田にあっという間に追いついた!ハンデをつけてでも自分に並ぶだと!?このハイケイデンスには川田も驚きを隠せない。

しかし並んだ時点で小野田は再び失速。肩で息をしている。
ふー、ビビらせやがって、と川田はニヤリと笑い小野田の肩を叩いて「無理すんな」などと言って見せた。

そう、川田は余力を残していましたが小野田は少し前、4時間全力で練習していたのです。そこへ12kgのハンデをつけられ、体力はカツカツ。自慢の高回転クライムもスピードが維持できないのです。こんなに登れないのは初めてだ、と小野田も自信を削がれているようです💦

上で待ってるからゆっくり来い、と余裕をかます川田に思わずでも、と声を漏らす小野田。それに反応し、「これは勝負だからな。約束したよな?俺が勝ったらキャプテンな?」と見下すような目で小野田を流し目で見る川田。顔をこわばらせる小野田に川田は「最後にもう一つ、お前に思ってたこと言っていいか?」と尋ねた。

勝ちを確信し、小野田を引きずり降ろそうとする川田の執念は、この世のものとは思えないほど恐ろしい表情を作っている。どうする小野田・・・!?

弱虫ペダル647話感想・まとめ

川田が自転車部に戻ってきてから正気で読めている読者さんはどれほどいらっしゃるでしょうか?今までに不穏な展開とかもあったけどここまで胸糞悪い上に怖い展開ってあったでしょうか?💦ちょっといけ好かないキャラはいたけど彼らは本当に純粋に自転車を愛していたから最後は納得できたけど、川田に関しては納得も同情もできません!💦

思い込みだけでどうして小野田を罵倒できるんでしょうか?同級生だからある程度小野田を見てはいると思うのに、自ら総北ジャージの強さを見てしまったから「小野田はジャージを見せびらかして自慢して高みの見物をしている」と思ったんでしょうか?どうあがいても小野田が誰かを見下したりしなさそうだし、そもそも格付けみたいなことを小野田はしないと思うのですが・・・境遇が違うだけでこんなにも価値観って変わるのでしょうか?💦

よくこんな川田を今泉や鳴子は受け入れましたね・・・確かに性格は結果に左右されないだろうけど、温厚な小野田をここまで追い詰めてしまっては川田の立場も改めざるを得ないのでは?仮にもキャプテンですし💦鏑木が「小野田さんに川田は何かする!」って言ってくれてなかったら・・・と思うとゾッとするし、言ったんだからこのレースを今泉だけでも見に来てくれてるといいなと切に思います💦キャプテンを支えるのはメンバーの役目でもありますし💦

頑なに川田の下の名前が出てこないのも引っかかりますね・・・何かの暗示でしょうか?
とにかく小野田を応援します!次回も楽しみです!

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今回は、「弱虫ペダル」の647話ネタバレを紹介しました!

が…

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スポーツの世界は確かに厳しいけど、今までと違う角度で責めてくる川田の怖さ・・・これは読まないとわかるまい💦

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