人気作が次々と大団円を迎え、世代交代を感じさせる2020年夏の週刊少年ジャンプ。
そこへ堂々帰還したのが「べるぜバブ」「腹ペコのマリー」を代表作に持つ田村隆平氏による海洋マンガ！
ギャグのようなそれでいてストーリー物のような、一言で言い表せない深い魅力がつまった目が離せないイチオシ作品です！
前回までのあらすじ
主人公・鮫島灼熱（さめじまボイル）はハードボイルドな警察官。大都会新宿での不祥事を経て左遷された先は、小笠原諸島姉ヶ島！ そこで出会った相棒はまさかの人外？！ そしてその人外をパパ上と慕う謎の少女……刑事×少女×海、深海のごとく誰も見たことのない物語が今始まる――。
教団の事件の捜査の為、海洋機動捜査隊と主人公二人は海底遺跡を調査。海底遺跡最深部の扉が開かれ、ついに海神の左腕がその姿を現しました。
この記事では灼熱のニライカナイ、36話のネタバレを無料で紹介します！
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灼熱のニライカナイ 36話 ネタバレ
規格外の左腕
教団の海人、そして主人公サイドの人間、長～～～い扉が開かれた先を見つめる全員の目に飛び込んできたのは、全員が見上げるほどの巨大な腕。５メートルや10メートルで収まるでしょうか？ とにかくとんでもなく大きく、全員が見上げる角度では軽く曲げられた指先が見えないほど。苔むしてひび割れている壁がその歴史を物語るかのようです。
デザインはオルフェの右腕や由香理ちゃんの右脚と同じく、鎧のようなゴツゴツと、骨のような筋の間に筋繊維を思わせる中身が覗けます。オルフェの右腕の指部分も、第一関節と第二関節の間だけ黒くなっています。なんていうか、伝わるかな。オープンフィンガーグローブのような状態。
それぞれの思惑
そんなバカでかい左腕を目前に、誰もが言葉を失ってしまいました。
というのも、オルフェについた右腕、由香理ちゃんについた右脚はそれぞれ人間サイズだったのに対し、とんでもないサイズ感で左腕が出てきてしまったから。
「でかくね？」
サメの心の中ではありますが、そこにいる皆の気持ちを代弁しているのでしょう。
誰もが予想外で、それを奪おうとしていた神室くんさえも何も喋りません。やったーとか、これで世界征服じゃひゃっはーみたいな、そういうやつがないです。
ということはつまり「左腕がそこにあるだけではダメ」という事になりますね。これがあれば教団の理想は叶うようなことを言っていましたが、誰かに装着しなきゃいけないのでしょうか？ 由香理ちゃんが右脚の適合者として選ばれるまでに何人も使いこなせなかった人がいたということですが、左腕も同じように適合者を探すのでしょうか……？ いや装着できる奴がいたらそれはもう適合者だよ。なんていうかもうそいつが海神でいいんじゃあないか。
由香理ちゃんもその比率を目の前にして、左右の体のサイズ感に動揺を隠せません。サメも全く同じことを考えていたのでしょうか。心の声に対して同じく心の声で同意します。
そしてまだ見ぬ左足もこのサイズ感であるのだとしたら、海神の体はとんでもないバランスになってしまう――？！
とにかく、念願のはずの左腕を前にして、神室くんも「考えている」と一言。そうねえ、重機かねぇ。持ち出すには。
戦闘モード！
そんなふんわりとした空気に包まれる一行でしたが、気絶したチャコちゃんを見て激昂するオルフェがシリアスモードに引き戻します。お色気担当みたいなヒョウ柄マフラーのオネエチャンがトンファーを構えてオルフェの前に立ちはだかりますが、オルフェにはチャコちゃんしか見えていません。メキメキと血管の浮き出る顔、襲い来るヒョウ柄マフラーのトンファーを掴み、そのままぶん投げバニー男子と共に壁へ打ち付けてしまいました。
その姿を見た一角は警戒を強め、神宮寺は味方のはずがコイツ怒らせちまったやべーなくらいの顔をしています。
見習いイルカトレーナーの由香理ちゃんでさえ海神の右脚を得て海のギャングたちを圧倒するほどでした。オルフェの強さは以前にも何度か描かれてきましたが、その比ではないはずです。愛するチャコちゃんを守るため、イルカパワーも全開！
立ちはだかる因縁
もうなんか作画も違うような顔でオルフェはチャコちゃんの元へ一直線。由香理ちゃんが気付くと同時に、神室くんが応戦します。人間レベルの細腕でオルフェの左腕を掴むと、そのままいなして体を蹴り上げます。どちらも水中とは思えない動き。
投げ飛ばされたそのままの姿勢からオルフェの脚が神室くんに襲い掛かると、それも受け止め拳で謎の衝撃波を浴びせる神室くん。太極拳ぽい動きではありますね。先週神室くんも戦えるような動きは見せていましたが、どのように戦うのか、肉弾戦の動きはまだ見せていませんでした。さあさあ、どんな戦いを見せてくれるのでしょうか。
オルフェも負けじと衝撃波を出し、遺跡にはガンガン穴が開いていきます。ちなみに、水が入ってきた時も思ったんだけど、崩れて皆共倒れになったりしないのかなぁ。それだけ心配です。
二人の過去とチャコちゃんの母
改めて相対する二人、神室くんはゆったりした上着を破り捨てウェットスーツのような黒ピチスーツの姿になります。しかし良い体ですね。
戦闘態勢になる二人でしたが、まるで過去を懐かしむような会話。
「66勝65敗。警察学校からのてめぇとの勝負はオレの勝ちだ」
……かつての相棒と言っていたので、薄々勘付いてはいましたが、神室くんも、警察だったのですね。それが、どうしてこんなことに。そこには、一人の女性が絡んでいるようでした。
「教えておいてあげよう。僕らがその子の母親、櫛灘八重と出会った始まりの日を」
ううううおおお～～～い！！！ 戦うんじゃなかったのかよぉ！！！！！
……いや、確かにこのまま戦っても結局左腕どうするか決まってないし、お互いに運び出せないんじゃ困っちゃうからな。神室くんも考えている途中でオルフェに攻撃されてしまったので昔話でもしながら左腕をどうするか考えるのでしょう。
問題はオルフェがまともにそれを聞くかどうかですね……さて次週、本当に因縁は明かされるのか！！！
灼熱のニライカナイ36話・まとめ
余り物を押し付けられたと思ったオルフェでしたが一転、神室くんと対峙しています。この状況ですと、オルフェとサメVS神室くんの構図となるのでしょうか？ 昔話を始めた神室くんを、オルフェが突撃して止めるんじゃないかとか、余計なことに気が行ってしまいました……なんにせよ、連載開始時からの疑問のいくつかが明かされるのを待ちましょう！
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