BEAST COMPREX9話ネタバレ感想!海と陸の壁を越えたら

wj‗nirakana BEAST CONPREX

2021年6号から、週刊少年チャンピオンにて連載が始まっている「BEAST COMPREX」。

板垣巴留先生の超大作「BEASTARS」の原点であり珠玉のオムニバスとして短期連載されているスピンオフ作品です。獣人世界にはまだまだ様々な種族間や性別の壁があり、それぞれ悩みや苦しみがある。世代や境遇も様々で、一口には語れない問題がそこにはあります。長所も裏を返せば短所だし、コンプレックスだと思っていたことが他種族からしたら妬ましいほどの長所だったり。そんな1匹1匹の葛藤を人間よりリアルに描き上げています。

「BEASTARS」のキャラクターが登場したり背景に交じっていたり、前作からのファンにはたまらない描写もあるかも?ファンへの厚いサービスも忘れない板垣先生の手腕をご覧ください☆

今回はそんな「BEAST COMPREX」9話ネタバレを紹介します。

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前話までのあらすじ

今回の舞台は中学校。陰湿なイメージを持たれがちな大人しいニシキヘビ・カメジといじめっ子のハイエナ・ムロウの話。

地響きのない静かな廊下を這うのが好きなカメジはいつも一番乗りで登校する。この日も一番乗りで登校したら、教室で誰かが首を吊っていた!思わず叫ぶカメジ。慌ててぶら下がる生徒を這い上り、まだ体温が残っているということはついさっきまで生きていたんだと思い縄を噛み切った。落ちてきた生徒の顔を見て「君だったのか・・・」とカメジ。首を吊っていたのはいじめっ子で明るいキャラのハイエナ・ムロウだったからだ。

一番自殺から遠そうな君がなぜ?いや自殺じゃないのか?にしてもこの状況を誰かに見られたら僕がまっ先に疑われないか?よく君は僕をいじめて「縄跳びかと思ったらお前か、ぼーっと歩くなよ!あ、歩いてないのかw」なんて言っていたが、君は死んでなおも僕を・・・とあれこれ考えていると足音が。驚いたカメジはムロウを咄嗟に飲み込んでしまい、挨拶してきた先生に笑顔で取り繕った。

同級生を飲み込んでしまった。こんな不自然なおなかで誤魔化し通せるか?しかし生徒も先生も別段気にする様子はなく、座学の時間は残酷に流れていく。ムロウは意外と軽くて骨ばっていた。あまりご飯を食べれていないのでは?事件のきっかけを探したくてムロウの鞄やロッカーをカメジは必死で調べてみたが、驚くほど何も出て来なかった。趣味も交友関係も何も見えてこず、カラッポだった。

腹にムロウを抱えたまま、屋上へ行くカメジ。「お前は冴えないヘビだろ?俺は、俺はなぁ!!」と叫ぶムロウも恐らくその時答えが出なかったのでしょう、「君はきっとやさしいハイエナ」と言いながら包み込むように語りかけたカメジ。きっと君はハイエナのイメージを崩さないために、意地悪して無理して騒いで、そういうのに苦しんでいたんじゃないのか。そう思いながら腹を括ったカメジ、この後先生に君を渡すと宣言。

すると急にズンとうねるカメジの体!思わず口を開けるが何も出て来ない。しばらくするとまたズズンとうねった!ムロウは生きている!お願いだ、二度目の自殺にならないためにせーので元気に出て来てくれ!!全部許すから!!せー、のっ・・・ペッ!!べちゃっ・・・と地面に叩きつけられたムロウ。「よりによってお前かよ、最悪だ」と減らず口を叩くムロウをカメジはヘビの体で抱きしめる。

いつから目が覚めたの?お前がカラッポだとか言いやがった時から。そこからかよかった・・・何!?いや何でも💦と他愛もなく話すいじめっ子といじめられっ子の頭上にチャイムが響いた。きっと本当に分かり合える相手はいるから。

BEAST COMPREX9話ネタバレ

「海」という場所の「命」

今回は再び「BEASTARS」から、レゴシが登場!「コーポ伏獣」の隣人、アザラシのサグワンとのお話です。

タコは慌てると足を暴れさせる。何だか納得の光景だ・・・と思いながら、海辺のテトラポットに打ちあがったタコを眺めるレゴシとサグワン。どうやら銭湯の帰り道にサグワンと海辺を歩いていたら上がってきたタコに呼び止められたようで。サグワンと一緒じゃなきゃ体験できなかったことだなぁとしみじみするレゴシ。

もちろんレゴシにはタコの言葉などわからないけど、サグワンは海では「高等な動物」としてたくさんの海洋語に長けている。訛りがキツいタコの言葉を真剣に聞いてみると・・・「娘サンガ陸ノ生物ニ誘拐サレチャッタンダッテ」「誘拐!?」誘拐は海も陸も大事件。海の警察より頼りになるとサグワンとレゴシでタコの娘を探しに行くことに。

しかし10分後。腕に刺青を入れた悪そうなヤギ系の動物が「タコ串焼き」の屋台を引いて「獲れたての若いメスダコだよ~」と売り歩いていた。タレと絡んだ香ばしい匂いに魅了されつつも、驚いて風呂桶を落としてしまうレゴシ。「サグワンさんあれって💦」「間違イナイネ吸盤ノ大キメナ足ッテイッテタ」たった1匹のタコでも「誰かの家族」がこうして食い物(マジ)にされている現場を見てしまってはね・・・わかりやすく動揺するレゴシ💦

どうやって説明するんですが娘さんが串焼きになって絶対言えないですよ!しかも堂々と海洋生物を密漁なんて重罪だぞ信じられない!💢と声を荒げるレゴシにサグワンは「落チ着イテレゴシ。怒ッテモ娘サンハ生キ返ラナイ。起キテシマッタコトハ仕方ナイデショ」そう言って屋台の方へ歩いて行き・・・

タコの串焼きを全部買ってムシャムシャ食べ出したサグワン!!「サグワンさーん!!!😱」

おかしくなっちゃったの!?と大慌てなレゴシにサグワンはあくまで冷静に「言ッタハズヨ、海デハ弱肉強食ハ生活ノ一部。知ラナイ陸ノ生物ニ食ベラレルヨリ私ガ食ベタラオ母様モ安心ナハズ」と綺麗に完食。恐らくレゴシも少し食べたのでしょうが、陸との命の重さの違いをカルチャーショック的な感じでどうも受け入れられないレゴシ。少しサグワンと距離を取って歩くのでした・・・

海のお葬式は「歓迎」

母タコに娘タコの事を報告に行く際、何となく嫌な空気を醸し出すレゴシ。しかしサグワンは気にも留めず、水たまりを見つけて遊びだした。水たまりを見つけるとサグワンは必ず遊ぶようで、いつもは言わないけど「早く行きましょうよ服汚れますよ」とサグワンを促すレゴシ。

「水タマリッテ大好キ。海ジャナイ液体ハトテモ魅力的。ミンナイツカ乾イテ消エルカラダネ、キット」
楽しそうに歩きながらそう言ったサグワンの言葉を半分くらいで聞いているレゴシの背中・・・

そして海辺で待っていた母タコにきちんと事実を報告したサグワン。その間レゴシは「早くに銭湯から出ていたら密漁を止められたかも、何もできなかったな」とぼんやり考えていた。そんなレゴシに「オ葬式ニ招待サレタヨ、行ク?」とサグワン。

少し後。入り江にたくさんの灯りが灯され、レゴシとサグワンは素っ裸で参列していた。海では服の概念は完全にゼロで、海の葬式に服着て行くのは変態行為なんだとか。何か別の作品で聞いたような概念・・・←
陸で生活するレゴシたちのことを考えて入り江でのお葬式にしてくれたタコの一家に感謝しながらお葬式が始まる。

「娘を探し出してくれた上に食べてくれてありがとう。ゆっくりしていってね」
もちろんレゴシにはわからないけど、生まれたままの姿で参列するレゴシに母タコはやさしく語りかける。サグワンに通訳を頼むと「ユックリシテイッテネダッテ」とニッコリ。

海のお葬式でたくさんの照明を焚くのはプランクトンのため。食物連鎖の一番下にいる重要なプランクトンが光合成をすることで今後も海の生態系を保っていこうという考えなのだとサグワンが教えてくれた。何だか合理的でドライなお葬式ですね、とレゴシが言った瞬間、タコがレゴシの腕を引っ張り海に入れた!!

寒い!冷たい!!🥶と叫ぶレゴシを見て「歓迎サレテル証拠ヨ、私モ入ル!」とご機嫌なサグワン。海のお葬式は理にかなっていながらラフで肩の凝らないお葬式なようですね・・・w

陸と海は違うけど

急に入れられた冷たい海。触れた瞬間悲鳴を上げた水温は数秒経ったら一転してすぐ馴染んだ。入ってしまえばまるで海と一体化したように気持ちい。素っ裸でサグワンとタコたちと、海の世界を漂いながらレゴシはぼんやり考える。

そうか、きっと海では「生物が死んだ」ことを「海の一部が失われた」と考えるんだ。

陸とは比べ物にならないくらいの命が海にはあって、その分1日で失われる数も多いのだ。だからこそ、新たな命を生むためにプランクトンを増やすという行為を葬式で行うんだ。美しい海の姿はたくさんの生命サイクルでできている・・・

お葬式が終わり服を着たレゴシとサグワン。御招待ありがとうございましたとお伝えください、とサグワンに頼み通訳してもらう。すると、母タコは足を伸ばし、レゴシの腕に絡ませ、ゆっくりと海へ戻って行った。

「あの足からは母タコさんの感情は読み取れませんでした」と帰り道呟くレゴシ。何かを感じ取ろうとするのも何だかこっちのエゴだなって思うし、と続けたレゴシに「オ葬式デノレゴシヲ見テ、心カラ感謝シタンダト思ウヨ」とサグワン。そう言ったサグワンの背中に「娘さんを食べた時に嫌な態度を取ってすみませんでした・・・」と申し訳なさそうに謝るレゴシ。

するとサグワン、急にターンしてレゴシの後ろへ行ったかと思うと、水たまりをバシャバシャしながら「ナニ~?」と何かを誤魔化したような素振りをしてみせた。

むすっとするレゴシ。「もーからかってるでしょそう簡単に挑発には乗りませんよ!」「怒ッテレゴシー!」そう言いながら水たまりで遊ぶレゴシとサグワンでした。たぶん、こういう日々を過ごしていくことで少しずつ陸と海両方をわかっていけるはず。

BEAST COMPREX9話感想・まとめ

今回はレゴシと不思議な友達・サグワンの話でしたね。前作「BEASARS」で海洋生物であるサグワンが登場したことで、板垣先生の次回作は海の話をやってもいいのでは?という読者の声もあったほど、板垣先生の「海の描写」も魅力的で素晴らしいものがありますよね🐟

レゴシがタコが串焼きにされてたのをショッキングに思ったのも、そしてそれを食べたサグワンの姿にちょっと嫌な空気を見せたのも、陸と海の感覚の違いというだけでなくレゴシが「家族の死を経験している」「食肉を生まれてからしていない」ことも影響している気がします。だからこそ海の食物連鎖への寛大さというか残酷さというか、そういうのを受け入れるのに時間がかかったのではないでしょうか。

そんなレゴシに海のことを少しでもわかる機会として「お葬式」だったのはちょっとリアルすぎる気もしますが、素っ裸で実際に海を見たこと、海という場所を感じたことで「こういう感覚なのか」といういい社会勉強になったのではないでしょうか。最後に母タコと手を取り合ったのを「わからなかった」のではなく「あえてわかろうとしなかった」ことがさらに母タコ、ついでにサグワンも何だか嬉しかったんじゃないかなと思います。

「BEASTARS」でシシ組に拷問として椅子に括り付けられ海に落とされたレゴシがシャチと出会い、ゴマフアザラシのサグワンと友達だと言って助けてもらったという話がありましたが、これからレゴシにとって海も密接な関係になって行くのか・・・?可動域を陸と海にするレゴシの生活も見て見たい!?

またこうして前作のキャラが出てくる回も読みたいですねw
次回も楽しみです!

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今回は、「BEAST COMPREX」の9話ネタバレを紹介しました!

が…

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板垣先生が描く「海の世界」の美しさもぜひ感じてみて下さい!意外と何も感じないことが海にとっては嬉しいのかも・・・?

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