BEAST COMPREX6話ネタバレ感想!子ネコちゃんに粛清を☆

BEAST CONPREX

2021年6号から、週刊少年チャンピオンにて連載が始まった「BEAST COMPREX」。

板垣巴留先生の大作「BEASTARS」の原点にしてスピンオフとして短期集中連載が始まりました。「BEASTARS」の人気ぶりが伺えます・・・!同じく獣人の世界で、様々な種族、世代、性別による悩みや衝突が日々行われいる。それは生命の営みの中で避けては通れない壁。様々な登場キャラクターがどのようにしてその悩みと向き合っていくのか、人間よりリアルなドラマで描きます。

皆さんはヒト科の動物として何を感じますか?悩みの中で「欲」とどう調和を取っていますか?

今回はそんな「BEAST COMPREX」6話ネタバレを紹介します。

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前話までのあらすじ

5話目は「コーポ伏獣」から離れ、俳優世界で見事アカデミア賞に輝いた主演男優・ユキヒョウのルーク主演女優・エゾシカのロゼの話。

2匹が賞を獲得した映画『ディナー』は肉食と草食による、タブーである「食肉」を通した愛の物語。ルークの鬼気迫る演技が特に評価され主演男優賞を獲得できたものだったが、あの演技は実は、本当に食肉を犯した故の鬼気迫る「本物の演技」だったのだ!事故として処理されたスタッフのアヒルが亡くなったのは、ルークが緊張によるストレスで襲っていたからだったのだ・・・。

その事実を豪華な控室で共演者であるロゼに告白したルーク。タブーだからフィクションで描く食肉をするなんて何してるの!?と訴えるロゼに、この後のインタビューで自首するとルーク。すると「それはやりすぎ」とロゼ。関係者に多大な迷惑がかかると言うロゼに、罪を背負ったまま受賞はできないしあの演技は評価されるべきじゃないから最後くらい役者として正しいことを、と勝手なことを言って綺麗にまとめようとしているルークに「どーでもいいのよあんたのことは」と吐き捨てたロゼ。

「僕の自首で映画が公開取り消しになって自分の演技が日の目を見ないのが嫌なんだろ」とルークに核心を突かれたロゼは、ルークに絡みつき力を振り絞ってルークの首を絞めていた!ロゼを振りほどいて取材に応じようとしたルークを必死で引き止め尻尾を思い切り引っ張りながら「今までアクション映画のチョイ役での頑張りがやっと報われたのに!あんたの本能なんかで私のキャリア邪魔させない!」と涙ながらに吠える。

というのも、ロゼは体力を買われて俳優業に就いたものの、第三者であるスタッフたちには「ルークの演技に引っ張られてやっとの実力」「相手のリードありきじゃないと今後厳しい」と陰口を叩かれる始末。それが悔しくてルークへ本音でぶつかったのでした。
でも、一緒に撮影をやりきった仲として、俳優獣生をかけた最後の大勝負に付き合うこととなったルークとロゼ。食肉を自首するからそれを初めて聞かされた悲劇のヒロインをロゼは演じてくれ。

いざ囲み取材。
ルーク「あの鬼気迫る演技は実体験です。撮影中アヒルのスタッフを食べました!
ロゼ、驚いた表情!

・・・あまりにも不自然な驚きの演技・・・。
ロゼの大根演技に、誰も何も言えない妙な空気が漂う会場であった・・・💧

BEAST COMPREX6話ネタバレ

天国と地獄の反転?

「つきましてはご相談に差し支えてくださりますと幸いでございます」という支離滅裂な言葉遣いのコピー用紙を呆れ顔で見つめるOLのトラ。今回の主人公は彼女です。「どういう意味?」と吐き捨てるようにボヤく。

この文章を書いた後輩のメスヒツジに引きつった笑顔で「読みにくい部分があるから時間ある時直してもらえる?」とトラの彼女は言うが、後輩は何がダメだったのかわからないという感じでしぶしぶ引き受ける。それを即座に庇ってくる鳥の男性社員。トラの彼女は影に隠れて「本当、うちの会社はどうしようもないくらいバカばっか!」と不満爆発寸前の顔。

草食獣が多いこの会社で彼女は数少ない肉食獣のトラとして気を遣って遣いまくって、もう模様か目かわからなくなるくらい作り笑顔張り付けて必死に働いている。そんな彼女の唯一の楽しみは週に1回のこのひととき。彼女が出向いたのは「ふわふわ整体院」。

同世代くらいのメスアルパカがトラの彼女の足を揉みほぐしている。メスアルパカが彼女のほぼ担当となっており、彼女の名札には「マリリン」と書かれていた。トラの彼女はこのひとときをマッサージだけでなく「現代社会で唯一、合法的に肉食獣が草食獣を服従させている時間」として楽しんでいるようです。この整体師は気が弱そうだけど腕は確かだからさらにちょうどいい。嗚呼、もっと一生懸命私を揉みほぐしなさいメスアルパカ!草食獣なんて肉食獣のコリでもほぐしてりゃいいのよ!!

日頃の草食獣たちへの鬱憤とばかりに心でそう叫ぶトラの彼女。そんな彼女にそのメスアルパカは「あのぅー仰向けになってもらえます?」と突然尋ねた。固まるトラの彼女。

「私いつも言ってるわよね?前の方はいいの、背中側と手足だけで」と断るも「でも胸周りの筋肉が」と整体師。そんな整体師にちょっとキレながらも引きつり笑いで「肉食獣にとっておなかを見せるのは『降参』っていってね、そんな簡単に見せられるものじゃ・・・」と言い終わらないうちに「では私に降参して下さい」と言って急にトラの彼女の踵をギュッ!!と押した!!!

あまりの痛さと攻撃的な言動に面食らうトラの彼女!しかし整体師は冷静に「肝臓荒れてますねーお酒は控えめに」と一言。そして「毎週体をほぐすのとは別の目的でご贔屓にして頂き誠にありがとうございます」と核心を突いたような一言。

「私も実の所大型肉食獣の体を好きにできるこの時間を楽しんでおりますので・・・優位に立っているのは私ですよ?さぁ仰向けに、アイシャさん

トラの彼女の名はアイシャというようです。「も・・・もっと呼んで、私の名前・・・」思いもしないアイシャの本音を、大通りの車の音がかき消していく。「聞こえません、もう一度」整体師のアルパカ・マリリンはアイシャを見下ろしてそう命令を下すのでした・・・

体と一緒に正直になろう

整体院は騒がしい大通りに面しているのが好立地。誰にも言えない無駄な知識が一つ増えた。とんでもなくサディスティックなアルパカの整体師によって・・・。

次の週、どこかに向かって急ぎ足のアイシャ。取引先に不手際を謝ってばかりのこの週は「会社で頭下げ過ぎですよ、せっかくのトラ模様が歪んで台無しです」と言われ、次の週は気を遣って今週は余裕あるから仕事を多く引き受け「あなたの背中は口よりずっと正直」と言われて。もういい加減耐えられなくなったのか、「もうやめて!!」とマリリンの手を振り払うアイシャ。

少し自分でも信じられないといった感じだがプライドを傷つけられたと言わんばかりの表情のアイシャと、あくまでぽかんとしているだけのマリリン。アイシャは思いつめた表情のまま「私は整体のために来てるの!いつも知ったような口利いてカウンセラーのつもり!?草食獣のくせに生意気よ!!と、子供のようにまくし立てる。いつも草食獣に気を遣って「あんたたちよりできるから」と優位に立っている事実だけでどんな尻拭いもやってきているアイシャのプライドを、いとも簡単に捻じ曲げていく草食獣のマリリンの圧力に耐えかねているようです・・・私は仕事もプライベートも完璧で負けなしのトラなのよ!?思わず涙ぐむアイシャ。

「それでもあなたはここに通い続ける」マリリンは手を伸ばしたかと思うと、アイシャを軽く押して再び横たわらせた。「あなたはここではニャーニャー鳴く無力な子ネコ」まだ私の要望聞き入れてませんよね、と迫ってくるマリリンにまだ足を曲げて抵抗するアイシャ。

「子ネコは大人の言うことを聞きましょう。胸筋のコリをほぐさせてください」

そう言ってアイシャの前足を掴むマリリン。あぁダメ、このポーズは・・・と口では否定するアイシャに「このポーズは、何?」と仰向けに持って行くマリリン。ダメ、完璧なトラの私がアルパカの前に服従なんて・・・でも、知らなかった。

トラじゃなくなるって何て・・・気持ちいいの。
「降参です・・・」

「丁度よかったじゃない、おなかだけはトラ模様が消えてる」
くすっと笑うマリリンに組み敷かれたまま、「嫌な整体師・・・」と最後の抵抗をしたアイシャ。一体どんな、でもきっとずっと残るひとときを味わった2匹・・・。

嫌なめぐり合わせね!

あの後私たちはどんな行為に及んでいただろうか。何度も思い出そうとするけどわからない。アルパカの毛はあのひとときのように現実味がなくてふわふわしすぎていたし・・・私はその日から整体院に行くのをやめてしまったから。

桜並木が美しい、学校の前で偶然鉢合わせした2匹。マリリンは軽装でプライベートの一般獣といった感じで、アイシャはビシッとスーツを着こなすキャリアウーマンの佇まいでした。「お久しぶりです」と先にマリリンが声をかけ、アイシャも身構えながらもおっ!久しぶり・・・と応える。せっかく会わなくなったというのにこういう所で会っちゃうのが私なのよねー!とアイシャは自分にツッコミ。

「2か月ぶりくらいですか、お元気そう。その後コリはどうですか?」とニッコリ尋ねるマリリンにまだ緊張しながらも「すこぶるいいです!絶好調!です・・・💦」と若干のひきつり笑顔のアイシャ。まだ草食獣への気遣いという「警戒」のクセは抜けきっていないようです💦

しかしマリリンはニッコリしたまま「背筋のしっかりした歩き姿で見違えました、お大事に」とアイシャを褒めてくれた。しかしその直後、通り過ぎざまに「子ネコちゃん」と言ってった。

美しいピンクのふわふわの桜並木の光景に溶け込む、アルパカのふわふわした毛並み。いたずらに軽快に去っていくマリリンの後ろ姿に、本音の「嫌な整体師!」という言葉を投げつけるアイシャなのでした。

きっとあれは夢じゃない。永遠に残るひとときを、きっとずっと体が忘れない。

BEAST COMPREX6話感想・まとめ

いやはや、何とも色っぽいお話でしたね💦何もやましいことはしていないのに、たちまちそんな雰囲気になってしまう板垣巴留先生の手腕が凄すぎます・・・!単なる合法の整体のはずなのに、ハードめのお店みたいな・・・←

もしかしてアイシャは、自分の完璧さを自覚するために「わざと」草食が多い会社に行ってるんですかね!?彼女の実力がどれほどかはわかりませんが草食のバカさ加減に嫌気がさしているならもっと働きやすい環境があるだろうにあえて転職しないでいるのは、自分がその場に甘んじているということはないでしょうか・・・そんでもって草食獣の整体師に担当してもらってるって、もはや意図してるとしか思えないような・・・

アイシャは草食を良くも悪くも利用して楽しんでいる?
整体に行っている理由も最初は「合法で草食より優位に立てる」だったし、なかなかの悪女かもしれないですね😈
だとすると、マリリンによる「降参してください」は、そんな悪い子・アイシャに対しての躾・・・?マリリンにとってアイシャはずっと「子ネコちゃん」でしょうし、整体は「身を美しくする」施設ですからね🤭

でもきっとアイシャも「草食が好き」なんでしょうね。「BEASTARS」のレゴシもそうでしたよね。レゴシは草食が好きな肉食で、そんなレゴシを好きなルイやハルは「肉食が好きな草食」。今回のマリリンもそうじゃないでしょうかw

ちょっと穿った観点から生体を見た感じのお話でしたね。
次回はどんな種族が登場するでしょう?楽しみです!

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今回は、「BEAST COMPREX」の6話ネタバレを紹介しました!

が…

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どんな「普通」の光景も色っぽく、そして時に恐ろしく描く板垣巴留先生の手腕をお楽しみ下さい!生体もよくわかる!

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