2015年6月から、週刊少年チャンピオンにて連載されている「吸血鬼すぐ死ぬ」。
ついに、アニメ化決定！初めて行われたキャラクター投票で、未曾有の不可解な単位の票数を獲得したことでヤフーニュースにも取り上げられたことで、話題になっているギャグマンガです！
人間と吸血鬼が共存する世界の、「新横浜」というニッチな街が舞台。
そこで、害を及ぼす吸血鬼のみ退治する「吸血鬼退治人(ヴァンパイアハンター)」という職業の若きエースのロナルドがこのお話の主人公です。ビルの一角に事務所を構え、自伝「ロナルドウォー戦記」も人気で二足の草鞋を履くナイスガイです。
ある日、「吸血鬼ドラルク城に子供が入ったまま戻ってこないので助けて欲しい」という依頼がロナルドの元へ舞い込んできます。真祖にして最強と噂されるドラルクを倒せば俺も一躍有名人だ！と意気揚々とドラルク城へ向かい、扉を勢いよく開けると･･･
扉に挟まってそのまま砂になってしまった吸血鬼が！
そう、それこそが「すぐ死ぬ」吸血鬼、ドラルクだったのです。
真祖なのは合ってるけど最強というのは噂に尾ひれがついただけで本当はすぐ砂になる最弱吸血鬼だと自白され、子供もドラルクがかき集めたゲームで遊んでいただけという何とも拍子抜けな展開･･･と思っていたら、侵入者用の仕掛けが暴走！ロナルドがドラルクと子供を抱きかかえて脱出するのですが、
その瞬間、ドラルク城は大破･･･。
後日、ドラルクがロナルドの事務所に転がり込むことによって、人間と吸血鬼の奇妙な同居生活が始まってしまったのでした。
吸血鬼を引き込むと吸血鬼が集まってきやすいという定説があるようで、ロナルドの日常には一癖も二癖もある濃いキャラクターの吸血鬼がたくさん登場します。最近では人間でもスゴイキャラクターが登場！？今週はどんなキャラクターに出会えるんだろう？という楽しみもあります！
今回は一体どんな展開に！？
今回はそんな「吸血鬼すぐ死ぬ」216話のネタバレを紹介します。
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前話までのあらすじ
吸血鬼すぐ死ぬ215話！
ロナルド事務所にオータム書店の敏腕編集者大集合。ロナルドは自伝「ロナルドウォー戦記」の執筆者で担当はフクマさん。ドラルクも「クソゲーレビュー」というものを書くコラムニストで担当はクワバラさんですが、今回はクワバラさんの後輩である女性編集者、サンズも協力していたようで。
すると突然猫の鳴き声のような声を上げるサンズ！「忍者免許更新を忘れていた！」
この世界では忍者がメジャーな職業として存在しており、忍者免許を持っているだけで準中型まで運転できるしポイントカードの証明にもなる強い免許なので、更新を忘れると仕事に響くそうで。
すぐ出発すると言うサンズに、自伝のネタ探しのために同行したいとロナルド。これはデート！？と期待するサンズですが、ドラルクとアルマジロのジョンも同行することになり歯を食いしばる･･･。
隠れ里だった故郷が観光地化しようとして少し廃れていて、でも急行列車が停まるようになってたと一喜一憂したりしながら、くノ一しかいない里なので外見だけはいいロナルドはあっという間に囲まれる･･･ドラルクは踏んづけられます←
免許更新のため、実技講習を受けるサンズの隣で実技体験をするロナルド。サンズはいい所を見せようと頑張りますがロナルドの持ち前のゴリラパワーには足元にも及ばず･･･
ロナルドの姿を見ようと大勢のくノ一を押しのけて崖登りをした子供のくノ一が誤って落下！ロナルドの壁ジャンプとサンズの的確な手裏剣投擲の見事な連携プレーで子供のくノ一を無事助けたのでした。
そしてロナルドはなぜか名誉くノ一に任命され、胸パッド詰めた忍者服を贈呈されたのでした。
くノ一の里のことをロナルドウォー戦記に書いたことでくノ一の里も盛り返したのでよかったのですが、ドヤ顔でくノ一服を着てポーズを取るロナルドにドラルクは心底迷惑そうなのでした。
吸血鬼すぐ死ぬ216話ネタバレ
巡れ！VRC
VRCにやってきたドラルクとジョン。今日はジョンの健康診断の日です。
VRCというのは、吸血鬼の収容所であり研究機関であり、吸血鬼退治に関わる人が吸血鬼の攻撃によって吸血鬼化しないように予防接種も行ったりする、大学病院のような場所です。
齢180歳にしてまだ注射が怖いジョン。丸まって防御するも、御主人の「おやつだよ」の言葉に反応しその瞬間注射されてしまったので人を信じるのをやめてしまったジョンです。また丸まってます←
診断結果が出るまで時間があるのでVRCをウロウロしたいというドラルクに、「あなたは大事な実験体だから」という理由である程度案内することにした研究員のカズラ女史。
吸血鬼化を防ぐ薬などを研究する立派な施設なのに、スローガンが「人命軽視」なのはいかがなものか･･･ドラルク、収容されている吸血鬼ファイルに自分のプリクラ貼ってる場合じゃないよ！
収容スペースには過去に登場したキャラの濃すぎる吸血鬼がホテル住まいのように過ごしています。「股間がゼラニウムの花でできている」ゼンラニウムは、反吸血鬼化薬を作るのに一役買っているらしく、ロナルドたち退治人が打つ仮性吸血鬼化防止剤にもゼンラニウム由来の「ゼンラ細胞」が入っているんだとか。エライもん注射されてるな･･･。
吸血鬼を収容する理由は、薬の開発などに有用な吸血鬼を見つけるためでもあるとか。
でも今収容されているのは「野球拳大好き」とか「元危険度Aの足高のアラネア」といった輩ばかり。野球拳大好きにじゃんけんさせられて負けたカズラ女史、そそくさと上着脱いでるじゃん･･･←
142話も前に登場したアラネアなんて覚えてる奴の方がコアだ、というドラルクに悔しさのあまり「ギュチーッ」と吸血蜘蛛らしい雄叫びをあげたアラネアを尻目に、所長であるヨモツザカのメインラボの扉が開いてるのに気づいて覗いちゃうドラルク。
机には謎の血液の試験管があり、床には過労のためか寝てしまったヨモツザカ。
カズラの呼びかけに気づかず眠りこけるヨモツザカの見ている夢とは･･･
犬の思い出と患者
ヨモツザカは昔「コロ」という犬を飼っていました。
しかしコロはだいぶ前に亡くなっており、おそらくコロのものと思われる塵の入ったフラスコを常に携帯しているマッドサイエンティストというキャラを確立しています。
そんなコロと一緒に散歩に出かけ、お前は暢気でいいな、と語りかける。
学校も親も愚物ばかりだと悪態をついているのは、吸血鬼の研究をしたいヨモツザカに親や学校は医者になれとうるさく言ってくるからなのか。その横で暢気な顔で見つめるコロ。
コロ、オレ様をわかってくれるのはお前だけだ。ずっと一緒だコロ。
なのにどんどん闇の彼方に消えていくコロ。どこへ行くんだ、待てコロ！
コロ･･･とうわ言を言うヨモツザカに「行き倒れるならベッドで寝て下さい」と冷静に諭すカズラ。「床が俺様に張り付いてきたのだ」と天動説みたいな言い訳するヨモツザカの口元に、泥棒みたいなヒゲ･･･？
ちゃっかりペンで顔に落書きしていたドラルク。「そいつを遠心分離機にかけろ」と言いつつカズラになぜ止めなかった？と聞くと「板垣退助にしたかったけどペンじゃ限界があって」と冷静なカズラ。なかなかにスゴイキャラですねカズラ･･･ヨモツザカも突っ込むのを諦めています。
するとそこへ、吸血鬼が運ばれてきたと情報が。すぐ収容しようとしたが「ペットが吸血鬼化した」というものが運ばれてきた。
見ると、足をベルトで固定され、強固になった体と凶暴な顔つきで苦しむ犬の姿が。飼い主によると急に弱ったのに人を噛もうとする、と。反吸血鬼化剤を打ったが効果がなかったと。
ヨモツザカたちに荒々しく吠える犬。どうするヨモツザカ･･･
死と奇跡の間で
「対吸血鬼剤をよこせ。吸血鬼誘引剤と捕獲器も」テキパキと指示するヨモツザカ。
準備が整うと、犬の上あごを布でこじ開け、手袋を装着し犬の口内に注射器を挿入し打つ。
すると、見事寄生していた吸血鬼に刺さり、犬の口から逃げ出した先の誘引剤と捕獲器の中に収容された。ぉお･･･さすが大型研究施設の所長だけのことはある･･･！
どうやら寄生型吸血鬼を何かの拍子に飲み込んでしまったようで、犬も無傷で回復し飼い主も大喜び。ドラルクもこれには感心し「たまには人道的行いをなさいますなぁ」と褒める。
その言葉に、「･･･当然だ。二度と死なせたりするものか」と含みのある返答をするヨモツザカ。
それに続きドラルクは「前から思っていたのだが、そのフラスコに入っているのは吸血鬼の塵だろう？なんでまたそんなもの持ち歩いているのかね？」と核心に迫る質問を投げかける。
が、「俺様は忙しい。使い魔を連れてとっとと失せろ」とぶっきらぼうに言い放つヨモツザカ。
ドラルクがジョンの診断結果を持って帰ったすぐ、「大丈夫ですか？」とヨモツザカを気遣うカズラ。
ヨモツザカは呪文のように「コロ･･･待っていてくれ。俺様が必ず、必ず･･･！」と呟くのでした。
ロナルドの事務所に戻り、ジョンの健康診断結果発表！
「ジョンさんダイエットです、おやつなし」
また不貞腐れ人を信じるのをやめて丸まってしまったジョンなのでした。
吸血鬼すぐ死ぬ216話感想・まとめ
珍しく？ちょっと考えさせられるシリアスな展開でしたね･･･！
ファンの間でも、ヨモツザカの犬への異常な執着と「コロ」という原因らしき犬の名前、そして常備しているフラスコの塵の謎というのは想像を掻き立てるものがありましたが、ついに核心に迫ってきているのか？といった展開でした。ドラルクの傍若無人な好奇心と怖いもの知らずな感じは健在でしたが･･･←
ドラルクを「大事な実験体」とカズラ(以前にはヨモツザカも)が発言していたのは、ドラルクは「すぐ死ぬ」けど、「すぐ再生する」吸血鬼でもあるから。ある意味最強ですよね。危ないと思ったらあえて死ぬという手段を取れる、それはすぐ再生できるから。ドラルクの再生能力を研究し、その塵を科学的に作ることができれば？再生医療などとかけ合わせれば、亡くなったコロを復活させることも可能になるかも･･･？
もし実現してしまうと恐ろしいと思いますがね。しかし「人命軽視」してでもヨモツザカはコロの死が忘れられず、「コロとずっと一緒」を胸に研究を続けているわけで。過去の話ですぐ死ぬドラルクが「死ってそんなに怖いものかね」と「死の恐怖」を実感しておらず、ヨモツザカは「死とは喪失だ。すぐ再生するお前はわからんだろうが」と言い放つという回を踏まえると、今回の話はまた深みにはまってしまう話なわけで･･･。
でもジョンはダイエットした方がいいですね！
ダイエット12回目のベテランだそうですが！←
次回はどんなキャラとどんな展開になるやら･･･
次回も楽しみです！
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今回は、「吸血鬼すぐ死ぬ」の216話ネタバレを紹介しました！
が…
やっぱり、絵と一緒に読んだ方が絶対面白いですよね！
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ヨモツザカとコロの思い出と犬への思いを感じて下さい！相変わらずコマの隅々まで面白いですよ！
ぜひお手に取ってご覧ください！