BEASTARS ビースターズ191話ネタバレ☆ワガママバトル

2016年9月から、週刊少年チャンピオンにて連載されている「BEASTARS」。

2018年にマンガ大賞、手塚賞を受賞し、アニメ化もされ第二期放送も決定している大人気の「動物によるヒューマンドラマ」です。

「獣人」として描かれる、肉食と草食が共存する世界。
ここでは肉食が草食を襲い食う「食殺」が最も残虐で重罪とされています。

同じく共学で、すべての動物を正しい道へ誘う存在「ビースター」を排出する名門校、チェリートン学園である日、演劇部のアルパカ・テムが何者かに食殺される所から物語は始まります。同じく演劇部で事件の真相を探ろうと、現場をウロついていたハイイロオオカミ・レゴシがこのお話の主人公です。

一時はレゴシが犯人と疑われてしまうがその疑いはすぐ払拭。しかし、事件をきっかけに草食は肉食を穿った目で見始める。そんな中、口下手で不器用ながら様々な種族と交流し理解していくレゴシ。その中でメスウサギのハルとはお互い種族の壁にやきもきしながらも恋を育み、演劇部部長のアカシカ・ルイとは種族だけでなく社会的立場の差での間で不器用なりに友情を育んでいきます。

レゴシの努力と周りのサポートのおかげで食殺犯を逮捕させることに成功したが、その際にルイの右足を食ったことに負い目を感じレゴシは退学。一人暮らしを始めますが、そこで新たな出会い、ヒョウとガゼルのハーフ・メロンに興味を持ってしまったことで世の中も何だかおかしくなっていく。その裏には身勝手な大人のエゴが見え隠れ･･･？

ボロボロになりつつも駆け付けたルイの存在が支えになり、メロンを追い詰めたレゴシ！
手を取り合う世間の肉食獣と草食獣。メロンを「メロン」にした無責任な父親を追い詰めるゴーシャ。決着はいかに･･･！？

今回はそんな「BEASTARS」191話のネタバレを紹介します。

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前話までのあらすじ

ルイの生放送を受けた報道陣が、任意で裏市に乗り込む。
入口からでも、肉の看板が軒を連ねているのがよく見える。

その時、七面鳥のTVクルーが七面鳥専門の売肉店の前で恐怖したように立ちすくんでいた。
その店の看板を棒で叩き壊すクロヒョウのクルー！

「信じられないと思うが、俺ら肉食は草食を傷つけたくて肉を食うわけじゃないんだ！！」
涙ながらに訴えるクロヒョウに、同意しながら草食も肉食も一緒になって裏市の肉の店を壊していく！笑顔すら浮かべて肉食と草食が一体となる･･･。

その音に気を逸らしつつ、メロンは依然ヤケになったようにレゴシに攻撃を続けていた。「お前にはできないがこの世の憎しみで固め作られたような俺には殺せる！！」と挑発を続けるが、レゴシもボロボロになりながら反撃。その様子を「ただの縄張り争いの日なのにゴタついてるなぁ」と、裏市管理組合のリーダーが冷静に分析。

新しいペンで状況をホワイトボードに書き込むリーダー。レゴシが書こうとしていた言葉を捻り出したリーダーが書いたのは、「ビースターズ」。ハッとするルイ。

ちゃんと殺し合いしようぜ、と言うメロンを遮り、レゴシを起こして「これは縄張り争いだ」とルイが入る。増えたのは単なるギャラリーじゃない。肉食も草食も並んで立つ、かつてない裏市の姿。

変えたのは俺たちだ！

肉食と草食の隔たりを失くして。ビースターズに思いを馳せて。
「決着をつけよう、メロン」

BEASTARS191話ネタバレ

下手くそな会話

裏市に集まった、表通りの肉食獣と草食獣が並んで立つ光景を前に、

「今夜からは仲良しこよし？さっさと裏市なくしてお互いこれからは食べません食べさせませんで解決か。ずいぶん簡単だな」と、この期に及んで挑発するような口調をやめないメロン。

それが急に上ずったおとぎ話のような口調で地べたに寝転んで話し出すメロン。
「さぁみんなでピクニックしようか～クマさんトラさんウサギさんトリさんみんな集まって～」
「何だかこの辺の地べた変な臭いしない？」「ここは元々裏市だったんだよ」「じゃあこの生臭さは･･･」

「草食獣の血と肉と涙が染み付いた匂いだ！なかなか取れないもんだね～」
「まぁまぁ昔のことだ忘れようよ！今はこんなに仲良しだもんみんなでカンパ〜イ！」
そんなおとぎ話を語りながらその臭いを体につけるような、あるいは自身のハーフの臭いを裏市の地面に残すように体をこすりつけるメロン。

こんな白々しいやり取りが将来、と言いかけたメロンに「下手だ」と一蹴するレゴシ。
「お前･･･誰かと楽しく会話とかしたことないだろ。アドリブにしたってその会話あまりにも下手すぎるよ」

キョトンとするメロン。構わずメロンに歩み寄りながら「この先この場で、更地になった裏市でもしも草食と肉食が集ったら･･･」「うん、誰かが異臭に気づいて喧嘩とか始まっちゃうかもね」

「みんなが言葉を探して必死に言い合いしているうちに、裏市の残り香よりも今に夢中になる。普段は鋭すぎる嗅覚が鈍るほど会話をする」
共学だったチェリートン学園で、他の部活が食殺事件後に草食のみ、肉食のみの構成になっていく中、尚も共生を貫いた演劇部出身だからこそ、その楽しさや「隔たりの無い関係」を知っているレゴシ。メロンに語り掛けるレゴシの表情は穏やかで、まるで同級生を諭すような顔をしていました。

「たぶんそんな風に今後も世の中は大して変わらないよ。でもそういう時間が増えて行けば俺はいつか、メロン、お前と･･･」

その瞬間「ジャキッ」と･･･銃を構える音？
「お前の筋書きもなっちゃいねぇんだよレゴシ」

お前もワガママ言えよ

銃を構えたメロン！しかし銃口はメロンの胸元に･･･

「大丈夫だ、ここでハーフの獣が一匹死ねば思いっきり後味悪くなる。名作の結末ってのは往々にして胸クソ悪いもんだぜ」

やめろやめろ！！というレゴシを無視して自身の胸に一発撃ち込んだメロン！
「レゴシとの決着に使うつもりはなかったが、いつも持ち歩いてんだ。弾丸を2発込めた銃をな。何で2発かわかるか？」

「ハーフの獣は2発でようやく死ねるんだよ･･･大切な一発止めやがったらお前を撃つ」
胸からボタボタと血を流しながらも尚メロンは嘲笑したような顔をやめない。後味悪いまま終わりにしようぜ、という顔でしょうか。

もう手出しをするな！とレゴシを止めるルイ！俺たちは1発でも死ぬんだぞ、もう大切な奴が目の前で死ぬのは沢山だ！！と訴えるもレゴシはメロンを止めようとルイに離れろと叫ぶ！

レゴシは殺したくないし死ぬ所を見たくない。これがレゴシのワガママなのだ。だからメロンにも生きて存分にワガママ言ってほしいのだ。

「お前を死なせたくないんだよメロン！！」

明日はどっちだ

メロンを抑え込み、生きろと訴えるレゴシ！

その構図と同じように、メロンの父親を抑えるゴーシャ。毒を注ごうとしていたはずだけど、この期に及んでまだ素っ気ない感じで「あのー」と声を漏らすメロンの父親。

「ちょっと痛いんですけど･･･何なんですか？」
ゴーシャの悔しい思い出をすべて無に帰すような言葉。「メロンの父親は私ですよ･･･どう扱おうがあなたには関係ないでしょう･･･」

そうかもしれないけど･･･でも！
身がどうなろうと自分がしたことは正しいとすら言いたげに開き直るメロンの父親に、ゴーシャはいろいろ言いたいけど、ヤフヤに「無駄だ捨て置け」と制止される。それよりもレゴシに会う方が先決だ！そう言ってゴーシャの手を無理矢理引き走り出すヤフヤ。

レゴシに会いたい。あぁきっとレゴシは無事だ。

そう思ったがレゴシはメロンと銃の奪い合いをしており、ルイがレゴシを助けようと必死にしがみついている光景が。ギャラリーも目を覆う者がいる、誰が死ぬか生きるかといった緊迫した雰囲気！

「レゴシ！！」思わず手を伸ばすゴーシャ！
「！？おじいちゃ･･･」何かに気づいたように振り返るルイ。そしてすべての憎しみを集結させたような表情を見せるメロン。

パンッ！！！

銃声の行方は･･･！？

BEASTARS191話感想・まとめ

メロンの無責任な父親登場から、レゴシとメロンは一進一退、平行線の戦いを繰り広げていると思っていましたがとうとう大きな動きがありましたね･･･！

メロンの安っぽい平和な創作物語に容赦なく「下手」と言うレゴシはちょっと面白かったですがｗかつてクイズ大会でもレゴシは学校生活をそれなりに謳歌してきたという事実にメロンとの差を見せつけようとしていました。メロンは恐らく小学校しか通っていないはずですが、そこから今まではどう過ごしてきたのでしょうか。

そして「ハーフは2発でようやく死ねる」というのは、メロンの場合「ヒョウの自分」と「ガゼルの自分」を殺してようやく死ねるんだ、という意味だと思います。最初に撃ち込んだ1発はどちらだったか･･･しかし、最後の1発の行方次第で最初の1発がどちらか判明すると思います。

最後まで自分を正当化し、開き直っていたあの男が、ほんの少しでも息子を思う気持ちがあったのか、それとも単なる興味なのか、わからないけどもしヤフヤの後ろにいたとしたら･･･。

ゴーシャと再会したレゴシ。
もう一方の家族は･･･？
次回も楽しみです！