弱虫ペダル690話ネタバレ感想!平凡な先輩が歩んできた遠い道

弱虫ペダル

2008年2月から、週刊少年チャンピオンにて連載されている「弱虫ペダル」。

連載当初、総北高校に入りたてだったオタク少年・小野田坂道がひょんなことからロードバイクとその実力者の同級生今泉俊輔鳴子章吉と出会い自転車の魅力と自身のポテンシャルに気づき自転車競技部に入学し、様々な出会いを経て自転車と共に成長して行きます。小野田が出会う多くの先輩や後輩、ライバルたちにもそれぞれドラマがあり、それぞれに多くのファンがいる、卒業した先輩たちの今を描く「スペアバイク」も別冊チャンピオンで連載中です!さらに今年10月からはNHKにてアニメ5期も始まります!!ドラマだけでなく自転車やロードレースの仕組みもわかる、スポーツ誌としても楽しめる作品です🚴

3年生が卒業した静かな校舎、人が少なくなった分パンが買いやすくなった購買部、先輩という存在がいなくなった部室。そんな寂しい空気を感じながらも確かに熱を残して行ってくれた1つ上の先輩の手嶋、青八木、古賀に小野田は改めて感謝する。そしていよいよ自分たちが最高学年になる責任と期待を感じ背筋を伸ばすのでした・・・

そんな「弱虫ペダル」690話ネタバレを紹介します。

ネタバレの前に絵付きで楽しみたい方!

U-NEXTの無料トライアルを利用したら、今すぐ無料で読めますよ!(^^)

600円分のポイントがもらえる/

前話までのあらすじ

のどかな田舎道を勢いよく走っていくのは総北自転車部。もう「先輩」という存在はいない、これからは自分たちで強くならなくてはいけない・・・

3分前に先行した1年生チームを2年生の小野田たちが追いかける。小野田は途中で千切れてしまったが、今泉たちはゴール前に追いついた。今日こそ逃げ切れると思ったのに!と悔しがる鏑木にもっと精進せぇやと鳴子が笑う。まだ1年生チームにいる同級生・川田も何とか自転車部で頑張っているようです。そんないつも通りの練習風景だが、どこか寂しい空気もあった・・・

昼休み、資料室に荷物を運ぶ小野田とマネージャー・幹ちゃんが出会い「少し静かになった校舎」を歩く。3年生のフロアにはもう誰もいない。教室には学校の備品だけが綺麗に並んでいた。「卒業式後から終業式までの時間は寂しい、1つ上の先輩って一緒にいる時間が2つ上の先輩より長いから違った寂しさがあるよね」その言葉に小野田は脳裏に手嶋、青八木、古賀の姿を思い浮かべながらただ「うん」と繰り返した。

その日、一番に部室に行った小野田はホワイドボードのメッセージを見て手嶋たちを送り出した日を思い返す。小野田たちが入部したての頃、インハイの座をかけて本気で挑んで来た手嶋と青八木、そこから1つ上の先輩たちとの関係は始まった。ぶつかり合って協力してたくさん背中を押してもらった。そんな日々を思い返し小野田は今一度「ありがとうございました!!」と頭を下げた。

しかしホワイドボードのメッセージは消せない💦でも仕事だし消したくないけど消さないと、と葛藤していると鳴子が登場。驚きひっくり返る小野田に鳴子も鏑木の様子を思い出しながら寂しい思いを話した。購買部でパンが買いやすくなったのも、鏑木が力出せないのも、3年生がいなくなったせい。それでも寂しがっている場合ではない。先輩から貰った恩は、自分たちが後輩に返す番なのだ。

俺らはもうすぐ3年生になるんだから!!!
鳴子、今泉、杉元、幹ちゃん、そして小野田はもうすぐ3年生!!!彼らの作るチーム総北はどんなチームになるのやら!?w

弱虫ペダル690話ネタバレ

思い返す先輩たち

最高学年に向けて背筋を伸ばす小野田たちの様子を見せた前回。今回は先輩目線ですw

卒業式を迎え、部室でも小野田たちに卒業と退部を祝われた手嶋、青八木、古賀。後輩たちに見送られながら久しぶりに3人で帰路についたそうで。3人が振り返りながらゆっくり帰路につくと、杉元兄弟が大声で泣いている。それをドライに見守る今泉、ツッコミを入れる鳴子、「マジすかマジで明日から来ないんすか」と騒ぐ鏑木。来るんでしょ最後と見せかけて!と尚も騒ぐ鏑木に「それはない」と段竹が宥める。いいやあると思うぞ段竹!と信じてやまない鏑木だが・・・

突然鏑木の目からぼろぼろと涙がこぼれた💦「何だ段竹急に涙が溢れて来たぞ!?何でだ?小さくなる青八木さんの背中見てるだけなのに?いつもと変わらない風景なのに!?💦」「・・・それがお前の今の気持ちなんだよ、一差」大騒ぎしているけどやっぱり鏑木も寂しくて、他のメンバーもそんな鏑木を見て先輩たちとのお別れを悲しんでいたのでした😢

手嶋たちにとってもこれが最後の高校からの帰り道。小さくなっていく後輩たちの姿を振り返りながら手嶋は考えた。青八木と古賀もそんな手嶋を見て足を緩めたり止まったり。手嶋は頭をがしがし掻きながら「何つーか、いろんなことってすぐにはわかんねーのかもなってさ」と言葉にならないようなことを言ってみる。ゆっくり歩きながら手嶋は誰に聞かせるわけでもないように「泣いてたな、鏑木・・・最後」と呟いた。「あぁ」と青八木が受け取ったので「見えてたか?」と言うと「あぁ」と返事をする。

「俺も泣きそうだった」
いつも無表情で無口な青八木が無表情なままそう言った。古賀も手嶋も黙って頷く。「あいつはバカで無鉄砲で手のかかるやつだった」「よく面倒見てたから懐いてたしな!最近はお前との練習もメチャクチャ楽しみにしてたしな」手嶋が返すと頷いた青八木の脳裏に鏑木との思い出が蘇る。

青八木たちが図書室に篭って勉強していると突然鏑木がやってきて「走りに行きましょうよ練習しましょうよ!いいじゃないすか勉強なんかあとで!!」と図書室なのに大声で騒いだ。受験前なのに・・・「受験なんて来年にしましょうよ!さぁさぁ!!」と青八木の腕をぐいぐい引っ張ってたっけ。受験前なのに・・・←

「できればインハイ前に楽しみにしててほしかった!!💦」
うん、うん、と手嶋と古賀も頷く😅インハイ前はまだ鏑木も自身の勝ちにこだわってギラギラしてましたからね・・・そんなことがあったのか😅

最後のバカ騒ぎ

後輩たちに見送られた後、3人で総北での思い出を振り返る。青八木はべったりだった鏑木がいたけど、純太は?と青八木が手嶋に話を振る。

俺の泣きそうになってた後輩・・・俺は確かに寂しいけど引っ張られてやっと走ってた感じあったから特別誰ってのはなかったな。クライマーなら小野田、スプリントなら鳴子っていう風に俺は頼られてないし、1人くらい手嶋さんの走り憧れますって奴ほしかったよ、なんて言う手嶋の言葉をため息交じりに聞いた青八木は「みんな憧れてるよ、言わないだけで」と言ってやった。手嶋は本当に自分を見て走ってる奴なんていないと思っていたようです😅

「それ誰が言ってた?」「言ってない」「じゃあ何でわかる?」「伝わるから」「曖昧だな~」なんて言う2人に古賀がまとめるように「この3人でこうして帰るのはこれが最後だろうな」と言った。その言葉にハッとして振り返る2人。3人で帰るなんて1年生の時以来じゃないか、という古賀の言葉で「この下の自販機で純太が炭酸こぼした」という「つまんない思い出」を反芻する青八木。ペットボトルの炭酸を思い切り噴き出してしまい、3人共制服がベタベタになった・・・という思い出と共に、その時の自分を思い返してみる。

「あの時の俺は毎日うまくいかないうまくいかないって思ってたな」
そう言って遠い目をした手嶋。もがいても突っ張っても我慢しても全然身にならなくて、当時2年生だった金城や田所、巻島たちが毎日強くなってその差を実感するだけだったと。そんな中、古賀だけがインハイに1年生で出場していたしな、と。だから手嶋は3年生のインハイの最後の1枠を必死で古賀からもぎ取ったのでした。

「あの頃は見上げても天井が高くてな、レースで活躍どころかインハイに出走するのも不可能だって何度も思ってた」
そう言って遠くを見ながら立ち止まった3人。それでも手嶋はキャプテンになってインハイ2連覇した。それは手嶋にとっても不思議で今でも信じられない事実だった。総北に入る前は自転車辞めようと思ったのに、青八木の姿を見て火が付き、インハイで総合優勝して本当に感じた。

「自転車やめなくて本当によかったと思ったよ」と。
するとそこで件の自販機の前へ。「せっかくだ」と古賀が炭酸を購入し、思い切り振った。そして手嶋に「1人で開けろ」と言って古賀と青八木は後ずさり。「わかったよ、ほんじゃいくぜ!俺たちの卒業の・・・」

「シャンパンファイトだ!!!」
そう言って手嶋は思い切り2人に向けて炭酸を開封した!勢いよく噴き出す炭酸。あの時みたいに全員ベタベタになったけど、「総北高校生として最後の」じゃれ合いでした😊

振り返って見えたもの

辛いこともいいことも、つまらないことも。こうして仲間とバカ騒ぎしてやっと時間の重みや濃さというのを感じた手嶋たち。

古賀と青八木が自転車について話す少し後ろを、さっきまで饒舌だった手嶋はしばらく静かに歩いていたが、突然「俺は才能ないって、何度も自転車やめようとした」と口を開いた。青八木と古賀が振り返ると、手嶋は先程の炭酸のボトルを器用に回しながら「褒めてくれ認めてくれって不満ばかり思ってた」と昔の不満を告白した。

「でも、天井ばっか見てた時は進まなかった歩みが、青八木と一緒に目の前のひとつひとつに一生懸命になってたらいつの間にか進んでた」その言葉に青八木は振り返りながら熱い視線を送る。「2年になって当時1年だった小野田たちとバトルして負けた時も、俺は密かにインハイに近づいてるんじゃないかって実感してた」「3年の時は古賀を越えなきゃインハイに行けないと思ったから、越えられる、越えてやるって思った」

だから手嶋は自分を負かした後輩に檄を飛ばしたし助けてあげたし、古賀とのバトルにも全力を注いだのだった。
「気の遠くなる道ってのは一つの勝ち負けじゃ結論は出ない。精一杯やって終わって振り返らないとわかんないって本当に感じた3年間だったよ」

「この卒業もまた道の途中なのかもしれないな」
青八木と古賀に見守られながら手嶋は総北高校の方を振り返ってそんなことを考えたのでした。「ありがとよ、総北・・・!」感謝を述べると手嶋は振り返ることはせず、自転車ではなくバスでの帰り道のことを気にかけるのでした。

そして時は流れ4月。小野田たちが入学して3度目の春。新しい1年生も入って来るし、ついに3年生になった小野田たちの世代へ・・・!

弱虫ペダル690話感想・まとめ

前回が後輩目線の話、今回は送り出された先輩目線の話・・・ストーリー進行としてはのんびりなのかもですが、この名残惜しい感じを表現するの渡辺航先生上手いですよね・・・うまく言葉にできない手嶋のやきもきする感じとか絶妙ですよね・・・w

気が遠くなるような道も、過ぎてしまえばあっという間。モヤモヤしてた期間も振り返ってみるとどうってことないことで悩んでたな、と手嶋は思ってるんだなと感じました。手嶋自身はインハイに出たというだけかもしれないけど、総合優勝を経験したのは事実だし、それが手嶋にとってはあまりにも遠い道のりだったんだろうなというのがこのもどかしい喋り方から伝わってきます。

確かに、この作品の中で一番リアルな存在は手嶋な気がします。小野田たちや先輩である金城たちみたいにずば抜けた才能があるわけでもなければ大勢の友人に囲まれているわけでもない、「凡人」「弱い」と言いながら努力でコツコツ頑張って来ただけの1つ上の先輩。そのコツコツが身になった結果「誰も言わないけどみんな憧れてる」という青八木の結論であり、それが手嶋の3年間だったんだろうと思います。きっと手嶋も燃え切れてないんだろうな・・・大学に行ったらまた何か変わるといいね・・・

次回はいよいよ小野田たちが3年生になるかな!?新入生やMTBの雉くんとのバトルも楽しみですね!
次回も楽しみです!

「弱虫ペダル」を無料で読む方法!

今回は、「弱虫ペダル」の690話ネタバレを紹介しました!

が…

やっぱり、絵と一緒に読んだ方が絶対面白いですよね!

U-NEXTの無料トライアルを利用したら、すぐにお得に読めます!(#^^#)

渡辺航先生の「リアル」を体現してくれる手嶋先輩の心象風景をお楽しみ下さいw地味なのにどこかグッと来るんです・・・

ぜひお手に取ってご覧ください!

  • 登録後、600円分のポイント+差額で今すぐ読める!
  • もし、作品が600円以下なら完全無料で新刊が読める!
  • トライアル期間中、動画.雑誌.漫画.書籍の無料コンテンツ見放題!
  • 雑誌は最新刊70冊が常に読み放題!
  • 週刊少年マガジン.サンデーは2冊無料
  • 全ての作品がずっと40%ポイント還元
  • 31日以内に解約すると完全無料!

☆とってもカンタン☆


タイトルとURLをコピーしました