SANDA32話ネタバレ感想!身も心も裸のままではいけないの?

SANDA

2021年7月34号から、週刊少年チャンピオンにて連載されている「SANDA」。

舞台は2080年の日本。国の貧困化に伴い超少子化となり文化の一切が滅び、人口の0.1%しかいない15歳未満の子供を学校が一斉管理するという寒い時代。そんな中、普通の14歳の三田一重が実は大昔に滅びたクリスマスの象徴・サンタクロースの末裔で特異能力者であることを同級生の冬村四織に強引に明かされる。満足な捜索もされず死亡扱いにされた親友・小野一会を捜してほしかったからで、三田の正体をたまたま見てしまった同じく甘矢一詩も加えて小野の捜索、学園の秘密を探る。

生田目の明らかな殺意を何となく感じ取った三田は、サンタの秘密を知る同室の友人・甘矢に銃を構えさせる修行を強行。最初はへっぴり腰だった甘矢も弾切れの頃には一皮剥けた男の顔になっていた。三田は生田目の殺意に抗い生き延びることができるか!?

そんな「SANDA」32話ネタバレを紹介します。

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前話までのあらすじ

生田目の母親の思い出を聞いた三田は、思わずサンタの姿で生田目の手を握ってしまった。自分でもしまったと思ったが、意外にも生田目は三田に背を向けたままずっと手を握り続けた。

そして三田が手を引っ込めた時「そういえばあなた名前は?」と生田目が尋ねた。さんだ、と答えると「未成人式で会いましょう、楽しみにしてます」そう言ってそそくさと立ち去った生田目。楽しみにしているのは「あなたを殺すのを」だと思った三田。数々の命がけの場面を経験してきたからか人の殺意には敏感になっている三田。子供の願いには全力で応えると決めた、生田目は大人殺しを続けて母親との思い出を清算したいのだ。だったら俺は子供の殺意に全力で耐えて見せる!!🔥

そう思った三田は正体を知る甘矢とスパイ柳生田を動員して「俺の体に銃を撃ちまくれ」という荒療治を始めた💦最初に三田にケンカを売った甘矢だが実はビビリで銃なんて持ったことはない。だが柳生田は「金にならない残業なんて御免だ」と甘矢に着々と銃の扱い方を仕込む。まだ心の準備ができていないのに大人2人にせっつかれて甘矢は発砲!!

弾は三田の左胸の上に命中したが、三田は「真面目にやれ」と甘矢を叱り飛ばす始末。どうせ三田はありがとうとかごめんとか言うんだろうが、その前に友人を銃で撃たされる身にもなれってんだ!「大人ってやっぱクソだな💢」そう言って腹を括った甘矢は頭に発砲した!!「痛ってぇ~!!一瞬死ぬかと思った・・・その調子でどんどんやれ!!」三田以上に甘矢の苦しい修行は夜明けまで続いた・・・

最後の一発を撃ち込んで銃を落とした甘矢の髪は乱れ、顔は三田の返り血で染まっていた。三田はまさに「蜂の巣」状態で血だらけで座り込んでいたが、やはり不死身なのか生きていた。「やっと終わった・・・」そう言った甘矢の顔をまっすぐ見据えて三田は「ありがとう」と握手をした。

子供は一晩で成長して強くなる。子供はやはり手強いのだ。
それでも生田目、俺はお前に殺されない。殺されるわけには行かないんだ。

SANDA32話ネタバレ

それぞれの「大人」

三田との荒療治な修行の成果か、甘矢の銃捌きもだいぶ様になってきた。弾が切れたら即座にポケットのストックを充填し即座に構えて発砲する。

「いや~やっぱクソガキは覚えが早いな!」と満足気なスパイ柳生田が甘矢と子供に戻った三田にラーメンを奢る。嬉しそうに食べ始める三田の横で甘矢は引きつった顔をしながら「14歳で銃使いって戦争に駆り出された気分💦」と本音を漏らす。何を大袈裟な、と柳生田は軽口を叩くが甘矢からしたら「不死身の友人をバンバン撃ちまくる役」なんて精神崩壊寸前でたまったものじゃない💦そして三田もあんなに蜂の巣にされても「子供に戻れば重傷こそアザになるが大体は消える」らしい。

つまり三田の体の傷は甘矢の心の傷が癒えないことも知らずにあっさり消えていくという・・・三田はゴメン、と謝るがやはり甘矢には納得が行かない。「僕には今の三田は強いサンタというより強い男になりたいだけに見える」こんな野蛮な修行よくないよね、と言いながら甘矢は去って行ってしまった。慌てて三田も「誤解だ、俺だってどうすればいいサンタになれるか模索してるんだよ💦」と追いかける。他の生徒もいるのに大声で大丈夫?と言いながらちゃっかり完食されたラーメンの器を見てぼんやり呟いた柳生田先生でした。

その頃保健室では、冬村が小野の爪にマニキュアを塗ってあげていた。明日に迫った未成人式のために冬村は「指先が呪われそう」と嫌っていたマニキュアをたどたどしく小野のために塗ってあげていた。私のためにありがとう、すごく嬉しい・・・そう呟いて小野は成長した顔で冬村をじっと見つめた。それがどうにも落ち着かない冬村。どうして沈黙のたびに私の顔を見つめるの?・・・

下手だなーって笑う所だよ、と冬村が取り繕ってみるが小野は「いつも全力の冬村さんを笑ったりからかったりもうできない」と言った。どうして?大人になったから?と冬村は本心からそう尋ねる。すると小野は「好きだからだよ冬村さんのこと」と大人の顔で言った。私だって行方不明になったら血眼で捜すくらい小野が好きだよ、と冬村が応えると「私と冬村さんの好きは全然違うと思う」と言った。

本当は未成人式当日に言おうとしてたけど、と言う小野の「好き」とは・・・?

小野の「成長」「性徴」

冬村とバカやれなくなったのは好きだから、そしてその好きな気持ちは冬村とは違うと言った小野。どう違うの?と尋ねた冬村に小野は「それを今確かめよう」と言った。

「冬村さんはさ、私の裸見てどう思う?」
そう言うと小野は徐に上着を脱ぎ上裸になった。驚いている冬村に小野は「私は冬村さんの裸見たら嬉しくてドキドキして何も考えられなくなる。でも冬村さんはならないでしょ?」と縋るように上裸のまま叫んだ。しかし冬村は「嘘だ、小野も私の裸見ても何とも思わないよ」と反論した。

そんなことない、試しに脱いでみて。小野は色っぽく流し目で冬村を見つめてお願いした。沈黙が流れるとまたあの大人の目で見つめられる。それが怖くて冬村は心にもないのに「いいよ!?」と即答してしまった。今までだって何度も裸を見せ合ったことなんてあったし、風呂場とかで・・・と思いながら冬村は小野の願いに応えた。

短く、でもとてつもない長い時間が経った時、冬村も小野も全裸でベッドに座りながら向かい合っていた。小野は相変わらずだが、冬村は恥ずかしいような怖いような表情で緊張しながら俯いていた。そんな冬村を見て「大人が子供を無理矢理脱がせたような悪いことしてる気分。ごめんね」と大人っぽく言う小野。そんなこと、と言いながら首を振る冬村だが、実際は自身と小野の違いを如実に感じてしまっていた。

同じ14歳なのに、小野は第二次性徴を迎えていて自分は背だけ引き延ばされたような子供で。あまりにもかけ離れすぎていた。あんなに近くにいたのに、体ひとつ取っても小野は大人で冬村は子供だった。そんな気も知らずに小野はマニキュアを塗った手を伸ばしながら「綺麗だよ冬村さん。正直な気持ちを聞かせて」と言って来た。

「やっぱり今は、三田くんが好きなの?」

小野の手が冬村の顔にあてがわれたその時、冬村の脳裏には恐怖のような嫌悪感のような真っ黒な気持ちがゾワッと立ち込めた。冬村の小野への「違和感」の正体は・・・

子供は大人を救えるか

生まれたままの姿で見つめ合う小野と冬村。だが小野の「三田が好きなの?」の言葉と同時に真っ黒な感情が冬村の全身を駆け巡った。

「さ、さっきから何の話!?好きとか嫌いとか、大人になったらそんなのばっか気になるの!?」
冬村は突然立ち上がって小野に初めて強い言葉を浴びせた。しかし「私がいない間冬村さんたくさん友達作ったでしょ。それを責める気はない」と目を逸らして言う小野に冬村はもう止まらなかった。

「そうだよ友達だよ!!大人とか子供とか男だとか女だとかもうウンザリ!!こんなの・・・」

そう言うと冬村は全裸のまま保健室を飛び出してしまった。大人の小野を置き去りにして・・・

その頃廊下では三田と甘矢がまだ揉めていた。機嫌直して一緒に寮戻ろうと言う三田に三田の修行にまだ怒っているらしい甘矢。こっちはまだガキだなぁ・・・とその時甘矢が何かに気付く。大きな影が足音を立ててこちらに向かってくる。それは全裸のまま鬼のような形相で走ってくる冬村!「なぁ━━━!!?💦」三田がびっくりする間もなく冬村は三田に裸のまま抱きついた。思わず着ていたジャージを脱ぐ甘矢・・・

冬村の裸を見ないように努力しながら何があったとは聞けずにいる三田に抱きついたまま、冬村は「私ね、裸で逃げ出すようなどうしようもない子供なんだよ三田」と絞り出すような声で言った。「小野を取り返して・・・お願い」

小野はどこへ行ったの?もう戻ってこないの?大人は子供に戻れないの?
サンタなら取り返してよ、約束したじゃん!冬村の心の底からの「サンタへの初めての願い事」だった。裸の冬村にジャージを着せて、しばし抱きしめたり手を置いたりそばにいてやる三田と甘矢だった・・・

冬村に逃げられてしまった小野は服を着直し、トイレの洗面台で何やら考え事をしていた。すると「思い詰めた表情がサマになるのは我々の特権と言える」と声がした。小野が振り向くと「悩みを聞こうか、大人同士」とそこにいたのは大渋学園長だった。
在学中に第二次性徴を迎えた小野は忌み嫌うべきだという考え方の学園長。小野をどうするつもり・・・!?💦

SANDA32話感想・まとめ

同じ14歳で冬村と小野にも違いがあり、三田と甘矢にも違いがあり、そして男と女でも全く悩みのベクトルが違う・・・何とも生々しいお話でしたね💦

冬村と小野の女子の悩みに比べて三田と甘矢の悩みのガキっぽいこと!wまぁその分軽く読めるのはいい所だし彼らなりの悩みもわかるからいいけど、やはり女子の悩みに比べてあまりにもくだらないと言うか・・・女子の悩みが重く生々しいと言うか・・・。小野が戻ってきてからバトルやアクションありの学園ものというイメージは完全に消えた感じありますよね。実際の女子学生のリアルを描いたみたいな毒々しさみたいなものも伺えます💦

冬村が叫んだように「大人になると女はすぐ愛だ恋だと騒ぐのなんて」と思う部分は大いにあります。どうしてある程度大きくなったら恋をしなきゃいけない、体を密着させなきゃいけない、結婚しなきゃいけない、できないのは異端だという風潮があるんでしょうか?そしてそれはそういう気持ちを持てない冬村の悩みであり、同時に「同性にそういう感情を抱いてしまった」小野の悩みでもあるんでしょうね。人を好きになるもならないも自由、体の関係を持つ持たないも自由、同性異性好きになる対象も自由なはずなのにね。三田たちはまだそういうの考えてなさそうだし「結婚は義務だから」と割り切ってそうだな・・・そこまで感覚にズレがあるのに男と女が一緒になる必要あるんでしょうか?異性同士じゃないと子供が作れないから、だけだったらブン殴りたくなりますね!←

大人になりすぎた小野は小野じゃないと、自分だけ遅れていると思ったから冬村はまだ「ガキ」でいられている三田たちに縋ったんだろうなと思います。感覚が同じであればずっと一緒にはいられそうだけど・・・やはり恋愛感情は邪魔になってくるんだろうな💦難しいね💦
そして独自の悩みを抱える小野に囁く悪魔の声。このまま学園長は小野も手籠めにしてしまうのか!?
次回も楽しみです!

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今回は、「SANDA」の32話ネタバレを紹介しました!

が…

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