少年が、出会いを通じて強くなる――。
そんな王道を、堂々と。
おとぎ話のような不思議で不気味な世界観に、バトルを乗せて。
第14回金未来杯優勝作品が、読み切り掲載を経て連載に！
全ての名作を過去にするような、新世代ハンティングファンタジーの開幕です！
前回までのあらすじ
人狼と呼ばれる異形の者が人間を食らうという恐怖が横行する世界。人狼に怯え暮らす森の奥の小さな村の村人たちは、一人の狩人を雇った。
しかし村にやってきた狩人・グリムは幼い見た目で尊大な態度。村の命運を託すには頼りなさ過ぎる……と、思いきや急にナイスバディの大人に変身？ 謎のアイテムも続々！ そして明らかに狼には見えないバケモノに変身する人狼……狩人志望の少年・ベローは戦いの中で成長していく……。
村を次々と襲う人狼たち。人狼の仲間割れにより残りは一匹！ 倒すための策を、ベローは導き出せるのか……。
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レッドフード 4話 ネタバレ
獲物と人狼、獲物と狩人。
ガスによって人狼の自由を奪い、その間ベローは一人で倒す策を練ります。家族を手にかけるような人狼を許してはおけない……そんな思いでしたが、それ以上に、人狼は全て敵だと諭すグリム。さあ、ベローの作戦は🔫🔫🔫……なんで絵文字剣とかはあるのにピストルは水鉄砲みたいなのしかないんだろう（ライフルとかありそうなのにな
第一話の問答にもありましたが「善とか悪とかじゃなくて、人狼は敵」みたいな価値観、ファンタジーでいいですよね。最近だとコンプラがどうとかで断言すると色々面倒だし、何よりフィクションの中でも物語が多様化・複雑化しすぎててお腹いっぱいでした。元人間だろうと言葉が通じようと人狼は敵。そして人狼の方も「人狼は狩る側じゃないといけない」と立場が明確です。狩る側、狩られる側、ベローは狩る側になる決意と、そのための力を身につけられるのか？
屋根から屋根へ
自慢の眼と鼻を封じられた人狼は、耳で二人の居場所を探知します。屋根の上で激しく繰り広げられる戦闘……いや屋根広いな。小さな村、とは🙄
人狼は相変わらずよく喋る。色々教えてくれてありがとうねぇ。文字通り煙に巻いていましたが、聴覚までは奪えずグリムにお前は逃げられないぞアピールをします。その聴覚、特に聞き分ける力は人間とは比べ物にならないほど。どこにどんな人間がいるのかまで理解できてしまうようです。そして、自分を狙う銃が向けられたことにも機敏に反応。ベローは思わず撃ちますが、両腕に阻まれそれでは倒せない様子。
人狼の最大の武器はその回復能力。弱点である心臓を取り出しでもしない限り再生し人肉を食らい続けます。しかし痛覚はあるようで、ベローに撃たれた箇所は普通に痛い様子。う～ん、色々教えてはくれましたが、なかなかまだまだ謎が多いようですね。
狩るのはどっちだ
「何が狩人だ笑わせる。狩るのは俺だ……！！ お前たちは獲物なんだよ！！」
堂々と宣言する人狼でしたが、なんとびっくりたった今ベローに撃たれた傷が回復しません。銀には人狼の傷の回復を遅らせる効果があるようですが、銀では軽く、人狼の肉を抉り心臓に到達するのが不可能だと仮定されています。今回使用したのはさらに殺傷能力の高い金属でできた弾丸でした。その名も『狼鉄鋼（ヴォルフォニウム）』🐺🐺🐺わおん
おっ、なんかかっこいい。かたいつよいおもい。
そんな高威力の弾丸を、人狼に叩き込むためだけに開発されたのが『狩人の銃（チェーホフ・シリーズ）』でした。
……炎で焼き払うか肉体を破壊するか、まで見つかってて心臓が弱点までは考えが及んでなかったのか……先週教えてもらえててよかったね。再生を「遅らせる」とありますが、今回の人狼の彼は「再生しない」とまで言っています。彼がまだ人狼として未熟なのでしょうか？🙄🙄🙄これからの人狼に期待。
人狼の方はその説明を聞いて「毒や魔法でないならその弾丸に当たらなければいいだけ」と余裕の表情です。さっきは舐め切って防いじゃったからね。なるほどなるほど。
ベローの作戦
ベローが見つかったのは、自分がそこにいると思わせるための作戦でした。そのまま狙われてたらどうなって……あ、グリムが撃ってくれればいいのか。一応警戒の対象はグリムでしたからね。ふむふむ。
ベローがいないことに気付いた人狼でしたが、その先は考える時間も与えられません。足を封じられ、さらにいくつもの弾丸が撃ち込まれていきます。これでもこの銃だけで倒すのは難しいのか……難しい世界だ……。とはいえ、そもそもベローが倒すための舞台でしたからね。グリムはあくまでアシスト的な立ち回りで銃をガンガンと……撃ちすぎでは……いやまあ、いいんですけど……反動とかあるって言ってたし……😨
それだけ人狼が憎いということでしょう。そこへ、ベローのとっておきが炸裂します！💥💥💥
煙突からの突然のガス爆発！！！ この世の終わりのような断末魔を上げ、人狼は焼けていったのでした……。
闘い終わって
人間の最大の武器はその知能だと語るグリムは、ベローの作戦を認めてくれました。そして、村の人々も。
まだまだ少年だと思っていたベローが、村を守った。村人たちは全員無事だったようですね。その言葉に、強い顔で抑えていた涙が大きく一粒、また一粒……。
そんな喜びもつかの間、何やら次のお客様がやってきます。とんがり帽子に杖。ホウキで飛行する女と、何やらクソデカ犬のような何か。魔女らしき女は横文字を喋り、非日常を感じさせます🧙♀️
大人になったと言われたベローでしたが、狩人になるのは今からのようです。
狩人になった日――果たして、何が起きるのか。
レッドフード 4話 まとめ
色々考える姿はなかなかワクワクさせられました！ 映える戦い方もバッチリ、見開きが決まっていましたね💥😊
人狼は元人間ですので、これからも頭を使った展開が待っているでしょう！
そして、まだおとぎ話になっていない、魔女の目的とは……？
ちょっとだけ予想
まあ、魔女は悪いやつですね！（渾身のどや顔
村が襲われる心配がなければグリムと一緒に村を出るのもやぶさかではないと語っていたベロー。つまり、帰る村がなくなってしまうということで……（不穏）
とにかく次週も、アツい展開間違いなしです！