アニメ化、舞台化もされた人気漫画・この音とまれ!
県立高校の箏曲部を舞台に、部員たちがお箏も人間的にも成長していく、感動の学園モノです。
新入生たちも馴染んできた新生時瀬箏曲部、大きく始動!
前回までのあらすじ
音楽の才能はあるものの、人との間に壁があり一歩引いていた百谷が、母親の入院で練習時間の取れないみっつに、厳しいけれど的確なアドバイスをして、他メンバーとも次第に打ち解けていきました。
由永は、回りがあまり見えていなく不用意に人を傷つけてしまうこともあったけれど、百谷の厳しさの奥にある思いやりが垣間見えると、素直に謝り、新入生二人の仲も次第に改善されていきます。
みっつはクラスでの友人もでき、足りない練習を補うために、なんと晶先生の兄が指導してくれることに!
同じ方向を向いて努力を始めるみんなでしたが、まだまだ「和」はバラバラ…。
滝浪先生は、自分たちで導き出した解釈で聴きたいから、作曲者からこう弾いて欲しいというのはない、と言い、みんな必死に考えます。
そんな時、神奈川テレビの取材が入ります。
「和」をまだ手探りで模索している部員たちの姿や、曲想なども生徒任せの滝浪先生に、取材者は最初不信感もありましたが、チカが音符と音符の間をどう弾こうか考えていると聞き、さとわとの15年の差や一英との差に追いつくために目一杯練習しているのだと聞き、これからどう完成させるのかに期待を抱かせる取材となりました。
一方、全国大会連覇中の音楽のエリート・一英高校は、個々の才能は特出しているものの、メンバーはぶつかり合うばかり。
プロを目指しているのに部活に負けるなんてありえないというメンバーに、時瀬の演奏を聞かせ、今の己のぶつけ合いではなく、さらなる進化のため、「戯」でパートを入れ替えて演奏することになったのでした。
チカとさとわは互いを意識しだしていて、でもふたりとも恋愛初心者、互いに誤解し合うばかり…
ある時、さとわの手を振り払ったチカは、自分がさとわに手を出さないように防衛だと言い、その意味に気づいたヒロは…というところまでが22巻でした。
今回はこの音とまれ!23巻のネタバレをご紹介します。
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この音とまれ!23巻のネタバレ
揺れる想い
「俺が、お前に手ぇ出さねーように」と、聞く人が聞いたらほとんど告白の言葉。
でもそれを聞いたさとわの答えは、「女に手上げたりしないでしょ」(≧▽≦)
聞いていた武蔵とヒロは、どちらの言葉にもびっくり…(*^^*)
通じなかったチカは、以前に何回か嫌な思いをさせているから、気を付けていたけれど、と説明しつつ、謝ります。
それを聞いたさとわは真っ赤になってうつむいてしまいました。
初々しくて可愛いです(#^^#)
帰宅してからも、幼稚な態度を取った自分に落ち込み、部が大事な時なのにくだらないことを気にしてチカに謝らせてしまったことを気に病んでいました。
そして、自分勝手な感情は持ち込まないことを決意し、翌日チカにも八つ当たりだったと謝ります。
チカはそれで納得して安心しますが、自分も同じような決意をしたことのあるヒロは、もやもや…
そんなところへ全国大会の演奏順と各校の演奏曲が発表されます。
滝浪先生の、答えだけ探しても見つからないという言葉を聞き、チカは全校の曲を聞いてみようと考えます。
みんな大賛成でしたが、夜に自宅に大人数で押し掛けるのは避け、チカだけが代表で聞きに行くことになり、なんとなく気まずい二人でした…
言葉と音
二人で電車に乗ってさとわの家へ向かいながら、話題に困ったチカは、最近はさとわと母親はいい感じなのか聞き、さとわはチカについて母親など知らないことがたくさんあると気づきます。
家に着くと、玄関に押し花が飾ってあり、母親に御披露目の時にチカにもらった花だとばらされ、真っ赤になって慌てるさとわ(*^^*)
他にも花はたくさんもらったのに、自分の花だけ取ってあることに嬉しくなるチカでした(*^^*)
二人きりになるのを避けて母親にも音源探しを手伝ってもらい、母親の思い出話なども交えて和やかに曲の話をしていて、さとわがお茶を入れに席を外します。
その間にチカは音符と音符の間について相談してみると、さとわについてどう思うか、どんなことでもいいから話してほしいと言われます。
いつもぶれずにしっかりしていて、自分が喧嘩していた間も積み重ねていたものがあり、尊敬している、と自分のこれまでやさとわとのことを思い出しながら伝えると…
言葉と言葉の間に、色々なことを思い浮かべながら話していたのが、想いや優しさがちゃんと伝わった、と言われ、「音はもうひとつの言葉だ」と以前に言われたことを思い出します。
翌朝、早朝から練習を始めたチカは集まってきた部員たちに、最近は技術的なことや曲想ばかり考えていて、「音はもうひとつの言葉」「音は心を響かせるもの」など根っこのような大事なことを忘れていたと話すのでした。
これがきっかけになり、気持ちのこもったいい演奏に繋がっていける、明るい兆しに思えました(^^♪
大事にしていい気持ち
チカの言葉でとてもいい雰囲気になった部員たちですが、ヒロだけは昨日のやり取りのあとに二人きりになったチカとさとわのことが気になって仕方がなく…(^^;
さとわは気持ちの整理をつけたかもしれないけれど、あの感情が部に迷惑だと思ってほしくないという気持ちが大きくなり、ヒロは二人で話すことにします。
その話題に触れると、幼稚で自分のことしか考えていなくてごめんなさい、というさとわに「大事にしていいと思う」と強いまなざしで伝えるヒロ。
自分の経験も交えて話し、滝浪先生に「それをパワーにでもしてみろ」と言われたことを伝え、それでもまだ人を傷つけてしまうと消極的なさとわに、「もう一人じゃないから」大丈夫だと、部も頑丈だから安心して自分の気持ちを大事にしていいのだと伝えます。
それを聞いて涙ぐむさとわでしたが、それよりもこちらの方が涙が止まりません…(T_T)
涙ぐむなんて可愛いものではなく、号泣してしまいました(^^;
目指す音のために
みっつは晶の兄の慧士先生に教わり、いい音が出た時の感動を覚えてきていて、話を聞いた晶と兄や祖母の関係もずいぶんと軟化して改善されてきました。
そんな晶が一人だけ気がかかりな子がいると言い…!?
新入生二人もそれなりに打ち解けてきていて、由永がアニソンやキャラソンなどのジャンルの音楽も聴くと聞いて、オススメを聴いてみることにした百谷。
古典っぽい演奏だけではなく由永が浮いていることに気づいていていた百谷でしたが、変えられるほど器用じゃないし、言ったら傷つけると思って言っていなかったこと。
でも、本人から強く、何かあるなら言ってと言われ、とうとう音質が他と合っていないから浮いているのだと告げます。
生田流ではなく爪も違う由永、祖父からの形見なのでそれで弾きたいのではと気遣うチカでしたが、今大事なのは音質を合わせることだからと、弾き方も爪も変えると決意します。
由永も強くなってきましたね(#^^#)
翌朝に晶先生に相談してから決めることとなってその日は解散しますが、百谷の俯きがちな様子が気になったチカが帰りに、やな役割をやらせて悪かったと謝ります。
正直に教えてくれて助かり、これでよくなるから落ち込むなと言われた帰り道、由永に教わったキャラソンを聴いていると…
個性的な声が目立つけれど浮いていないことに気づき、ドラムをやっていた時にどんな音にもすぐに対応できると言われたことを思い出し、晶先生に電話で相談するのでした。
上級生も新入生たちもみんな、自分でなにかを変えようと頑張る姿が、青春で眩しいです(*^^*)
調和への一歩
翌朝、遅れてきた百谷が、楽器屋に寄ってきて自分が新しい爪に変えると由永に告げます。
由永の音が由永のままで浮くのではなく生きるように、自分が爪と音を変えると言うのです!
これまでずっと遠かった百谷の急な変化に驚く由永でしたが、自分は爪に思い入れもないし、そうすることで曲が面白くなるから、と当たり前のように話すのでした。
部活でもみんなが驚き、周りが変わる方法があったことに感動する部員たち。
そこへさらに、音質が合わないのは謝ることではなく、個性だから堂々としてればいいと言う百谷に、みんな涙ぐみながらびっくりします(#^^#)
1か月半前、由永の音が浮いていることに最初から気づいていた晶先生が、早めに爪を変えることを滝浪先生に提案すると、独特な音が面白いから上手くハマれば幅が広がると返されます。
そして、音にまだ顔のない奴がいる、音楽に関しては器用だから、と百谷の変化を予言していたのです。
早速みんなで合わせてみることになり…
自分が浮いている自覚もなかった由永が、百谷の音が合わさることにより、初めて周りが見えてくるようになり、他部員たちも、みんなの音が調和する感動を覚えます。
そして難しい4パート絡みのところへ!…というところで23巻は終わりでした。
この音とまれ!23巻口コミ・評価
毎回感動で涙が止まらないけれど、今回も本当に素敵な巻でしたね~(*^^*)
チカとさとわの関係も可愛いけれど、今回のももやん、素敵すぎました!
あぁ、青春っていいなぁ!と毎回思わせてくれます(*^^*)
とんがっていたももやんが優しく成長していくのを、お母さんのようにこれからも応援していきたいです(^^)/
チカもさとわも安定して可愛いけれど、本当に!今回はももやんが最高でした!
みんながどんどん成長していくのが音楽にも表れていくのが楽しみです(^^♪
この音とまれ!23巻まとめ・考察
感動の23巻でした!!
毎回涙なしには読めないことが多い「この音とまれ!」ですが、今回は本当にもう、途中は号泣でした(≧▽≦)
悲しい涙なのではなく、感動の涙なので、後味スッキリです(^^♪
武蔵のことが好きだと自覚して、でも部活の妨げになるから想いを諦めようと思っていたヒロが、滝浪先生の助言で諦めずにパワーにしたとき、音に色気が出てきたと言われたのですよね。
音楽とはなんなのか、本質に触れることなのだと思うのです。
私は音楽の専門家でもなんでもないですが、技術的なことを磨いた上で、気持ちを乗せることで広がる世界があると思うので、自分の恋心を認めたことで、ヒロの音楽は広がったのだと思うのです。
諦めようとした理由も生かしたのも、どちらの経験もあるヒロが、今度はさとわに…(*^^*)
つらい経験をたくさんしているさとわだから、先生からの助言よりも、同じ経験をしたことのある女性の先輩のアドバイスの方が、心に沁みて、理解できたのだろうなぁ、と感慨深いです。
ヒロの想いに、さとわの想いに、感動で号泣した場面でした。
もうひとつの見どころは、ももやんの変化!
感情を見せず、部員たちに距離を置いていたももやんが、次第に変わっていく様子が圧巻でした。
いやなヤツなのではなく、人との距離の取り方が上手くなく、傷ついたり傷つけたりするのが怖かったのだろう、と思います。
それがチカを始め、一生懸命本気で足掻く先輩たちとの関わりや、空気は読めなくても素直な同級生との関わりで、人と関わる嬉しさを少しずつ感じてきたのでしょうね。
そして、人に冷静なアドバイスをするだけでなく、自らが変革する道を選択した時…!
ももやんのこれまでの世界も、みんなの世界も一気に変わっていく予感がします。
このまま進化した時瀬は強くなりますよ~!
一英、プロを目指す自分たちが一番だと油断していると負けちゃうぞ(^_-)-☆
みんながそれぞれ、自分の音を見つけつつあるのが実感できた23巻、それが合わさった「和」がどうなるのか、次巻が楽しみでなりません(≧▽≦)
この音とまれ!を無料で読む方法!
今回は、この音とまれ!23巻のネタバレを紹介しました!
が…
やっぱり、絵と一緒に読んだ方が絶対面白いですよね!
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音楽にはストイックで強いさとわの恋に照れた普通の女子高生の表情、無表情か作り笑いばかりだったももやんの優しい微笑み(*^^*)
言葉では表せない青春な表情を、ぜひ漫画で楽しんでください(^^)/