2015年6月から、週刊少年チャンピオンにて連載されている「吸血鬼すぐ死ぬ」！
各方面の著名人やヤフーニュースなどで話題には上がるものの、個性強めのタイトルでどんな漫画なのか、知らない方も多いと思います。そこで！この作品の大まかなあらすじを交えながら、タイトルにもなっているメイン登場キャラクター「すぐ死ぬ」吸血鬼・ドラルクについて解説して行こうと思います！今年発売した週刊少年チャンピオン23号で初めて行われたキャラクター投票で堂々の1位になったキャラクターです！！
人間と吸血鬼が共存する世界の「新横浜」というニッチな街。
そこで害を及ぼす吸血鬼退治を生業とする「吸血鬼退治人(ヴァンパイアハンター)」の若きエース・ロナルドが、依頼を受けて向かったのが吸血鬼・ドラルクの棲む城でした。
しかしドラルクは物理、精神攻撃、その他ちょっとしたことですぐ砂になってしまう激弱吸血鬼だった！城に仕掛けた侵入者撃退用トラップの暴走で城は跡形もなく崩れてしまい、行き場を失ったドラルクがロナルドの事務所に転がり込むことで、退治人と吸血鬼の奇妙な同居生活が始まり、お話がやっと動き出す、といった具合です。
タイトルの雰囲気からもお察し頂けるかと思いますが、この作品はギャグ漫画です。←
しかしキャラ設定や世界観の作り込みがスゴイ！単行本の巻末には「嘘予告」という、本編とは打って変わってドシリアスな展開のおまけページが描かれています。本編にも嘘予告に通ずるシリアスな展開や匂わせる背景が描かれていたり、とにかく緻密な構成になっている、面白いだけじゃないギャグ漫画なのです！！
ドラルクは1死目(この作品は『話』ではなく『死』と表記しています)から登場しているし、ほとんどの回に登場する重要な役割。ドラルクという吸血鬼がいなければ、ロナルドの生活もこんなに賑やかにならなかった、と言っても過言ではありません！
読めば読むほどかっこよく、かわいく！？魅力的に見えてくるドラルクとはどんな吸血鬼か、徹底解説していきます！！！
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作品情報
タイトル･･･吸血鬼すぐ死ぬ
作者名･･･盆ノ木至
出版社･･･秋田書店
掲載誌･･･週刊少年チャンピオン
レーベル･･･少年チャンピオンコミックス
発表期間･･･2015年6月25日
吸血鬼すぐ死ぬ ドラルクを徹底解説！
なぜ日本に城が？ロナルドとの出会いは必然？
ドラルクの城は、実は埼玉県のとある山奥に建てられていました。(作者コメント)
ドラルクはすぐ死んでしまう激弱吸血鬼ですが、砂になってもすぐ再生して元の姿に戻れます。
これは、ドラルクが「竜の一族」という最強真祖の血筋出身だからと言えます。
まぁ、古い吸血鬼の出身なので「水、火、日光、ニンニクに弱い」「靴下を盗られると脱力する」「数を数えるクセがある」などの業は背負ってるわけですが･･･💦
ドラルクの祖父に当たる「御真祖様」は、見た目は普通のおじいさんですが大柄で、吸血鬼としては最強💪を誇る力の持ち主。出来ないことはほぼないと言っても過言ではありません。
もちろん力だけでなくお金持ち💰でもあり、その力でドラルクが一人暮らしを志した時に、御真祖様が日本贔屓だった(ペットのアルマジロに「アルマ」「次郎」と名付けているなど)こともあり、かわいい孫のために埼玉県に一人暮らしには広すぎる居城を構えてくれたのでした。
永い吸血鬼生と最強の力を持て余しているのか、吸血鬼にも人間にもフレンドリーで「ハロー今おヒマ？遊ぼう」と絡んでくるノリの軽いおじいさんなのですｗドラルクの享楽主義は、恐らく御真祖様譲りでしょうね(笑)
ドラルクが使い魔・ジョンを従えて日本の居城に住み始めて長い年月が経った時、退治にやってきたロナルド。恐らく急に埼玉の山中に立派な洋風の城が建っていたので、近隣住民は驚きつつも「何かすげぇのできてるｗ」と言った感じで観光スポットにしたのでしょう。口コミで「真祖にして最強の吸血鬼の城」と呼ばれてしまい、そこに子供が入ってしまったのでロナルドに依頼が来た。その子供はドラルクのゲームをやりに来ていただけだったのですが、
何という運命の巡り合わせでしょうか･･･✨
ドラルクがたくさんの積みゲーを集めていたのは享楽主義者だというだけでなく、きっと毎日寂しくてつまらなかったんでしょう。子供やロナルドが入ったことは予想外だったとしても、楽しみを共有する相手が欲しかった。でも自ら人間の生活区域に踏み込みはしなかった。吸血鬼であるという現実が枷になっている部分はあったと思います。
立派な居城に比べると、狭くて清潔感があるとは言えない人間の男性の事務所。(最初はウサギ小屋だなんて言ってました。さすがにあんまりだよ･･･😢)
それでもドラルクが出ていったりしないのは、やはりロナルドがいて、彼を取り巻くいろんな住人に出会えるようになって、生活に楽しみが出てきたからでしょう。
ドラルクの性格！真祖の血筋は伊達じゃない？
ドラルクとは一体どんな吸血鬼なのか？
吸血鬼らしい灰色の肌と鋭い牙😈。三白眼ととがった耳とヘアスタイル。
そして真祖らしいトリプルスーツとマントとクラバット(胸元のヒラヒラした部分)。
確かに、暗闇で物静かに佇んでいたら恐ろしい怪物に見えるでしょうね🦇
本人も「真祖の吸血鬼らしく」口上なども考えていたそうですが、いかんせんすぐ死ぬ。←
そして先述したように、常に自分が楽しくなる素材を探している「享楽主義者」。
これは真祖である祖父譲りであり、箱入りで育ってきた影響もあるかもしれません。母親が多忙であまり家に帰れず、息子にべったり🥰な父親といつも一緒、といった環境で、自分から友人を作りに行ったりする機会に乏しかったのかもしれません。その頃はまだ吸血鬼と人間の関係が良好ではなかった時代だったそうですから。(日本だと江戸後期〜明治にかけて)
自分が楽しむためならどんなことでもするし誰だって利用してしまう所😎は、「人非ざる者」といった感じでしょうか。ロナルドの幼馴染・半田桃初登場回(2巻、13死)ではロナルドをからかうために半田桃と共にあれこれ模索して結局共倒れする、という話があります💦中立の立場のアルマジロのジョンが、ロナルドの素直さに罪悪感を感じて泣いてしまう･･･😢という描写は最近ではあまり見られません💦
単行本初期の巻では新キャラが出るたびにあわよくば吸血💉させてもらえないかと吸血鬼らしさも見せていましたが、最近はめっきりなくなりました。食欲以上に誰とでも友好関係を築ける、いわゆる「陽キャ😆」なのかもしれません。吸血鬼という闇の存在ではありますが(笑)
手先が器用で、家事全般が得意。特に料理の腕は一級品です✨
あと長らく数多のゲームを遊んできているので、ゲームの腕前もピカイチです👍
ドラルクの血族！ジョンとの出会いも
ドラルクは真祖の一族で直属の血族。直属ではなく結婚や養子で介入した親戚もたくさんおり、みんな何かしらの特異能力を1つ以上持っています。現在わかっている真祖一族をご紹介します。
ドラウス･･･ドラルクの父で、御真祖様の息子。超親バカで妻にも未だベタ惚れ♡。変身や催眠など、あらゆる能力を幅広く使えるオールラウンダータイプ。御真祖様の「おヒマ？遊ぼう」に一番振り回されている可哀相な😨役回り。3巻25死で初登場。
ゴルゴナ･･･ドラウスの妹。経緯はまだ明かされていないが、直属ではなく途中で真祖一族に介入した。あらゆる生物や物を石化する「邪眼🐍」の能力持ち。ドラウスと同時に初登場。未登場だが娘がおり、つまりドラルクの従姉妹なのだがドラルクとの仲は悪い💀らしい。
ミラ･･･ドラルクの母、ドラウスの妻。日本の血が入った吸血鬼。立派な弁護士だが、ドラウスに負けず劣らず親バカ💕。他の吸血鬼の能力に介入する能力持ち。12巻144死初登場。
そしてドラルクの使い魔と言うより子供のような存在の丸、アルマジロのジョンも、実は御真祖様が連れて来たという経歴があります。ケガで弱っていた赤ちゃんアルマジロだったジョンを、御真祖様が「お土産」とドラルクに手渡したのが出会い。しばらく一緒に過ごしたのだが、ジョンの仲間が見つかり楽しそうにしているのを見てドラルクはわざとジョンを置いて故郷に帰ってしまう。
それでもドラルクを忘れられず、単身南米からトランシルヴァニアまで追いかけた健気なジョン･･･🥺ジョンの気持ちを汲み、血族にしたという経歴があるのです。(5巻55、56死参照)
その後、きちんとジョンの出身地に赴いてアルマジロ一家に挨拶をし、今でも交流があるのだそうです。こういった所はちゃんとした家庭の教えの元でしょうねｗ
ドラルクとロナルドの関係性の移り変わり
初対面の時は、一退治人と吸血鬼という「敵対関係」。ロナルドは退治したい😡、ドラルクは「見逃して」と言いつつ侵入者撃退用トラップに掛かれ😎、と思っていました。しかし城が爆発したせいでロナルド事務所に転がり込んだドラルクは、すぐ「人間のルールの中で生活する」ことにシフトチェンジしていくことにします。
ロナルドにとって確かに吸血鬼は退治対象なのですが、「害を及ぼさない」場合は申請さえ出し自分が無害✌であることを証明できれば一般市民になることができるのです。そのことをいつの間にか知識として入れていたわけです。
うーん、寂しかったのかなぁ･･･←
あと単純に人間との交流に興味があったのかもしれません。御真祖様にも大昔人間の友人がいたらしいし、3巻25、26死で真祖一族が一堂に会した時にもドラルクに「人間の友達を大切にな😉」と言っていますし。
2巻19死で、ロナルドが誤ってドラルクのゲーム機のコンセントを抜いてしまいデータが飛んだことに腹を立てて出ていった時以来大喧嘩はしておらず、むしろそこで大喧嘩をしたからこそ妙な信頼関係ができたのかもしれませんｗクセの強い迷惑かける系キャラの暴走を抑えるためにロナルドとドラルクで協力する場面も回を追うごとに増えてきました。
最初は「若造」「クソザコ」などと罵倒語で呼び合うことが多かったけど(ドラルクのロナルド呼びは最近はゴリラ🦍が増えてきたような？←)協力プレイの末トドメを刺す！という時には「今だロナルド！」「あぁドラルク！」と叫ぶことも･･･
もはや家族！？←
ロナルドとジョンが一緒にドラルクの手料理を満足そうに頬張るのも、もはや日常風景です😊
吸血鬼すぐ死ぬ ドラルク徹底解説 まとめ
いかがだったでしょうか？
ドラルクの見た目を素直に「カッコイイ✨」「好き♡」と思うかはそれぞれだと思いますが、基本的には紳士で手先も器用、時々意地悪でお茶目なドラルクは、「自分が住む町にいたら面白いな」というキャラクターではないでしょうか？
すぐ砂になっちゃうけど、ロナルドの部屋に住まわせてもらっておいて踏ん反り返ってたりするけど、博識でTPOもわきまえられる、そして何だかんだロナルドや新横浜の住人がいる生活に馴染んでいてちゃんと新横浜を愛している、愛おしいキャラクターだと思います💕
私はドラルクを見て、吸血鬼などの人外キャラクターにハマりましたよ！！←
アナタの心もドラちゃんが奪ってしまう😘かも！？←
タイトルや文字の多さで食わず嫌いになっているアナタ！
とにかく単行本を1冊！お手に取って見てください！！
1話完結が多いので、どの巻から読んでも大丈夫！読み進めるうちに「もっと読みたい！」といつの間にかなっていると思いますし、必ず好きなキャラクターが1人はできています！！
吸血鬼すぐ死ぬを無料で読む方法！
今回は、「吸血鬼すぐ死ぬ」のメインキャラクター、ドラルクを紹介しました！
が…
やっぱり、絵と一緒に読んだ方が絶対面白いですよね！
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インパクトのある見た目と賑やかでちょっと意地悪で紳士なドラルクにハマってみませんか？かわいいジョンも一緒です♡
ぜひお手に取ってご覧ください！